決算書の読み方~貸借対照表の仕組みを理解しよう~

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前回は決算書の読み方でも、貸借対照表・損益計算書の概略を勉強しました。

今回は、貸借対照表の読み方にスポットをあてて内容を勉強していきます。

貸借対照表には、勘定式と報告式という2種類の表示があります。

載せている内容は同じなのですが、表示の仕方が違うのです。

今回は、説明が理解しやすいように勘定式を前提に説明していきます。

勘定式は、「左の資産の合計」と「右の負債・純資産」の合計が同一金額になります。

 

貸借対照表に載っている金額の大原則!

買ったときや取引時点の金額をベースに記載している!

貸借対照表には、金額がたくさんでてきます。

この金額が何を表しているかを理解していなければ、意味がわからないまま話が進んでしまいます。

例外はありますが、載ってくる金額は原則として買ったときや取引時点の金額が載っていることを知っておきましょう。

では、さっそく貸借対照表についてみていきましょう。

 

貸借対照表は、「いつ」の「なに」を表しているのか?

貸借対照表は決算日時点の会社の財政状態を表します。

この「いつ」ということが非常に重要になります。決算日なのです。

決算の前日でも、決算の翌日でもありません。決算日です。

決算日とは、3月決算の場合であれば、3/31が決算日になります。法人税や消費税の申告期限は5/31です。

財政状態というのは、会社の財産の状況・負債の状況などを表します。

その会社が大丈夫なのかどうかを教えてくれる表なのです。

貸借対照表の左側が会社の資産の状況をあらわします。

貸借対照表の右側は、会社が資産を調達するための源泉を表します。

調達源泉とは、返済する必要のあるお金で資産を調達したのか、返済する必要のないお金で資産を調達したのかを区分して表しているのです。

調達したお金をどのように使って、財産を殖やしているのかをわかりやすく表現するのが貸借対照表です。

 

流動と固定とは?

資産の部を理解する!

貸借対照表を見ると、左側にも右側にも「流動」と「固定」の記載があります。

左側(借り方)は資産の状況を表しています。

この資産は流動資産・固定資産というものに分かれます。

なぜ、流動資産と固定資産を分けているかというと、会社の短期的な資金繰りなどがよく分かるからです。

たくさんの財産があっても、手元にお金がなければ短期的に資金ショートしてしまいます。

財産の構成を短期と長期に分けることで分析がしやすくなっているのです。

流動資産とは、1年以内に現金化されるものを表します。

固定資産とは、1年を超えて現金化されるものを表します。

土地・建物なども固定資産になります。

負債の部・純資産の部を理解する!

右側(貸し方)は負債の状況と純資産を表します。

負債には短期的に返済しなければならないものと長期的に返済をしなければいけないものがあります。

純資産は「資本+過去・当期の利益」でできています。資本金などは、返済する必要のないものになります。

そのため、純資産の部には、流動と固定という考えがありません。

貸借対照表の右側のポイントは、流動負債と固定負債です。

流動は短期・固定は長期という大原則があります。

これは、負債においても同じです。

流動負債とは1年以内に支払わなければならないものです。

固定負債とは1年を超えて支払わなければならないものです。

1年以内に支払わなければならない負債がどれくらいあるかで、会社の短期的な資金繰りがどうなるかがわかります。

 

固定資産と減価償却

流動資産と固定資産の違いは、1年以内に現金化できるかどうかで区分されます。

固定資産は、1年以内に現金化できないものを表しています。

固定資産の代表例は、土地・建物・車などです。

土地や建物であれば、不動産販売業であれば在庫になりますが、他の業種であれば事業を行うための資産です。

事業で使う大切な資産を1年以内にポンポン売却することはあまりありません。

土地は、古くなるということがありません。大体は、古くからそこに土地があります。

建物や車・機械などは使っていけば、古くなったり・壊れたり・修理が必要になります。

このように古くなったり・時間が経つと壊れたりする建物・車・機械などは少しずつ価値を減らして経費化していきます。

固定資産を少しずつ経費化していくことを、減価償却といいます。

この減価償却費として税務上経費に入れることができる金額は、税法で決められています。

長持ちする素材のものは、とても年数がかかります。

固定資産のポイント

固定資産は減価償却を通じて、少しずつ経費化していくことを説明しました。

「固定資産を買ったときはどうなるの?」

「車や機械を買うのに借入をして返済しているけど、これはどうなるの?」という疑問がでてきます。

資産に載せる固定資産と固定資産の調達源泉を別で考える

固定資産を一括で買っても、分割払で買っても資産として載る金額は同じです。

建物・車・機械などの固定資産は買った金額で固定資産として貸借対照表に載せます。

 

支払いは支払いで別に管理する。

現金一括払いで支払った場合は、支払った年に現金や預金が減っただけです。

借入で分割払いの場合は、次のように考えます。

合計の借入金を分割で支払っている

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結論

払ったお金が経費になるわけではなく、固定資産がちょっとずつ経費になる。

一括で車を買った場合などは、お金が先に減るが、減価償却で経費にできるのは少しずつになる。

購入したものの、用途・素材などで全額が経費になるまでの年数がことなる。

金属製のものは、減価償却の期間が長いため、全額が経費になるまでに年数がかかる。

固定資産の理想的な調達源泉は自己資本!

購入したお金や借入の返済金額が直接経費になりません。

あくまでも、建物・車・機械などが少しずつ経費になるのです。

借入で購入した場合、経費と返済のタイミングが一致しないケースが発生してきます。

新車の車の場合6年で減価償却をします。借入金の返済が3年の場合、返済期間が経費化する期間より短くなります。

例えば、600万円の車を購入していれば、1年あたりは100万円の経費になります。

返済は3年で返すので1年あたり200万円の支払いになります。

お金の減りと経費で落ちる金額に開きがあります。

これでは、費用よりも先にお金がでていくので運転資金が減っていきます。

返済の必要のあるお金で固定資産を購入すると、この返済と経費で落ちるタイミングのずれの問題は起きてきます。

返済の必要のないお金で購入したら、返済と経費で落ちるタイミングを気にする必要はなくなります。

開業当初には難しいことですが、会社を成長させて固定資産を自己資金で調達できるようにしていきましょう!

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