弥生会計の初期設定を間違うとマズイわけ~弥生会計の初期設定方法~

個人事業をはじめた場合や法人を設立して事業を開始する場合、会計ソフトの設定が必要になります。

それ以外にも、ほかの会計ソフトからの乗せ換えを行う場合にも会計ソフトの設定が必要になります。

弥生会計の設定をはじめると、後々設定を変えられない部分があるので注意が必要になります。

設定の修正ができないということは、データを作り直して、会計処理をやり直すことになってしまいます。

時間もかかりますし、再入力をするときに間違いが起きやすくなってしまいます。

今回は、正しい弥生会計の初期設定の仕方に注目してみていきたいと思います。

シニア世代 ビジネスマン

弥生会計で初期設定をするときには、次の手順で作業を行っていきます。

1.弥生会計の左上部のファイルをクリック

2.新規作成(N)

3.新規にデータを作成する(c)

4.事業所名(j)を入力する

 法人の場合は、株式会社○○○

個人事業の場合は、個人事業主名か屋号

を入力します。

5.勘定科目体系の選択

 法人/一般 ← 法人(株式会社・有限会社・合同会社などはコレを選択)

 個人/一般 ← 個人事業主は通常これを選択

個人/農業 ← 個人事業の農業を営んでいる方はコレを選択

個人/不動産← 個人で不動産賃貸業を行っている場合は、個人/不動産を選択

酪農業などは弥生会計ではなくソリマチから出ている農業簿記シリーズを使う方が多い。

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【法人/一般の場合の弥生会計の設定】

6.決算期と会計期間の設定(法人の場合)

 決算期(K)第○期 ← 自社の設立後の事業年度をカウントして入力すること

期首日(D)H○○/○/○○ ← 会計処理を行う事業年度の期首を入力すること

会計期間 H○○/○/○○ ~ H××/×/×× ← 期首をいれると自動的に表示されます。

 ※ 事業年度を変更した場合には、データの粘土繰り越しの際の期首を変えることで対応できます。

7.勘定科目オプションの設定

 □ 製造原価に関する科目を使用する ← 製造原価科目を使う予定があればチェックマークをいれます

※ この製造原価を使う設定は、データ作成後に設定を取り消すことができないので注意してください。

製造原価項目を使う業種は、建設業・製造業などです。

 自社で作っている商品を作るにあたって、どこにいくらの経費が掛かっているかを集計することができるようになります。

 自社の製品の原価を把握することにより、原価の改善項目を検討するデータをとることが可能になります。

8.中間決算整理仕訳の設定

 ○ 中間決算整理仕訳を行う(Y)

○ 中間決算整理仕訳を行わない(O) ← 中間決算を組まない場合はコチラを選択

※ 専門的な知識がある場合や、経理専門の人がいる会社の場合には「中間決算」を行う可能性があるので上の「中間決算整理仕訳を行う(Y)」を選択してもよいです。

    通常の中小企業の場合には、中間決算を行わない可能性が高いので下の「中間決算整理仕訳を行わない」を選択しておきます。

9.電子帳簿保存の設定

 ○ 電子帳簿保存を行う(Y)

○ 電子帳簿保存を行わない(O)

通常の個人事業や法人の場合は、電子帳簿保存を行わない(O)を設定しておいて問題はありません。

10.保存先とユーザー管理設定

保存場所:○○○ ← 通常はこの部分の設定はそのままにしておきます。

※どこに弥生会計のデータが自動的に保存されているかが表れているので参考程度に見ておきましょう。

10.ユーザー管理の設定

管理者パスワード(P):○○○ ← 経理をするパソコンが共用パソコンの場合には設定しておくと安心です。

パスワードの確認(O):○○○

税理士事務所にデータを送信する場合、パスワードを知らせておかなければ税理士事務所でも開けないので注意してください。

11.設定内容の確認

 事業所名・勘定科目体系など設定してきた内容の一覧が表れるので、問題がなければ作成開始を押して完了です!

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【個人/一般の場合の弥生会計の設定】

6.青色申告と白色申告の選択

 ○ 青色申告(青色申告決算書)(A)← 青色申告の場合はコチラを選択します。

○ 白色申告(収支内訳書)(S)

自分が青色申告者か白色申告者かがわからない場合には、管轄の税務署に電話をして「青色申告承認申請書」の提出の有無を確認しましょう。

どう聞いてよいかわからない場合には、税務署に電話した段階で「自分が青色申告か白色申告かわからない」と伝えると教えてもらえます。

 7.年度情報の設定

 会計年度(Y) 平成○○年度 ← 会計処理を開始する年を設定します。

※ 過去の帳簿をつけるなど複数年処理する場合には、処理をする年度を慎重に入力しましょう。

8.勘定科目オプションの設定

 □ 製造原価に関する科目を使用する ← 建設業・製造業・飲食店などはこちらにチェックを入れます。

□ 不動産に関する科目を使用する ← 不動産賃貸業が副業である場合にチェックをします。

※ 製造原価を使う場合には、多少の会計的な専門知識が必要になります。

税理士事務所に相談して経理を組み立ててもらうと安心です。

以後は、法人の場合と同じ設定になります。

まとめ

弥生会計の設定では、後々訂正できない箇所があるので注意しましょう。

「製造原価を使う・使わない」など会計の専門用語もありますが、自分の業種がなにかがわかっていれば大丈夫です。

もしも、会計ソフトの設定に不安がある場合には、税理士事務所に相談してみるとよいと思います。

千葉税理士事務所では、弥生会計の設定や入力などのお手伝いもしておりますのでお気軽にご相談ください!

弥生会計・やよいの青色申告・弥生会計オンライン・MFクラウド会計のサポートにチカラをいれている千葉税理士

ご相談電話番号 0120-889-459
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