中小企業が自分でマーケティングをやれない理由

札幌市白石区の経営に強い千葉税理士事務所です。

今回は中小企業にマーケティングの知識が必要なことをご存じでしょうか?

しかも、大企業の話ではなく「中小企業にあったマーケティング」がです。

残念ながら中小企業の社長はマーケティングという言葉は知っているのにできないのには理由があります。

(目次)

1.中小企業にマーケティング情報が不足している現状

2.大手の話を聞いても中小企業に合いにくい理由

3.中小企業にあったマーケティングとは

4.まとめと無料プレゼント

1.中小企業にマーケティング情報が不足している現状

私自身税理士業界に20年以上いるのですが、マーケティングをやっている会社というのはほぼないと思いました。

もしかしたら、実際にはされていた会社もあるかもしれませんがマーケティングを意識してやっている感じは見られなかったです。

中小企業にマーケティング情報が不足してしまう理由として、次のものがあります。

① 勤務時代にマーケティングに触れていないから

② 勤務時代の取引先を引き継いだりで売上はある状態になっている

③ 仕事が忙しいから触れる機会がない

勤務時代に「マーケティングの部署がありました」という会社はなかなかないと思います。

特に中小企業で働いていた方であれば「ホームページ担当」はあったとしても、マーケティング部署はないのがほとんどです。

社長から○○やっておいてはあってもマーケティングとしてやっている感じは薄いかもしれません。

過去の経験上マーケティングに触れる機会がないので、独立起業してからマーケティングを学ぶよりも目の前の仕事をして売上を上げることがメインになってしまいます。

これは悪いことではなく、ごく普通のことです。

ただ、もっと売上を増やしたい、現預金を増やしたい、人を採用したいと考えていくと今のやり方を超える方法が必要になってきます。

マーケティングは売上を上げる時間を短縮することができる知識と技術です。

2.大手の話を聞いても中小企業に合いにくい理由

マーケティングというとテクニック的なものが多く出ているのですが、使い方を間違ってしまうと効果が出ないだけでなく副作用として社内に大きな負荷がかかります。

間違った動きをした時の会社の状況をお話しします。

1.新商品を検討する段階で市場調査(これをしていないと危険です)

2.新商品を開発する

3.新商品のプロモーション

4.売れずに在庫の山になる

失敗時系列はこのような流れで出来上がってきます。

こうみると大手の場合の失敗の流れがわかりました。

もう少し掘り下げると、市場調査の人件費・商品開発人件費・プロモーション人件費・在庫ロスによる損失が出ます。

本当に怖いのは「プロモーションのために今の商品を売る手を止めることによる売上ダウン」です。

しかも、この損失はコストとして出てくるものではないので目に見えません。

これを中小企業が踏襲するとダメージはもっとドデカクなります。

大企業でも相当のダメージですが、人手が少ない中小企業だと動いている人数の割合が高いのです。

失敗の取り返しがつかないくらいの痛みを伴います。

大企業の事例を中小企業にあった事例までブレイクダウンして考えるには、中小企業経営の実務と経験が必要になります。

経験がないからトライしたいのですが、ちょっとリスクが高くて不安ということもあり中小企業にマーケティングが普及していないのではないかと思います。

3.中小企業にあったマーケティングとは

中小企業に合ったマーケティングとはどのようなものがあるのでしょう?

理論としては大企業と同じものになりますが、中小企業の実態に合った事例に引き直して考えることが大切です。

個人的におすすめしているのは3C分析というものがあります。

3C分析とは、ビジネス戦略を立てる際に用いられるフレームワークで、次の3つの要素を分析することを指します。

  1. Customer(顧客): 顧客のニーズやターゲット層の特性、市場の動向を分析します。これにより、顧客が求めているものや市場でのポジショニングを明確にします。
  2. Company(自社): 自社の強み、弱み、リソース、競争優位性などを把握します。内部のリソースや能力が市場での成功にどのように貢献できるかを考察します。
  3. Competitor(競合): 市場における競合他社を分析し、競合の強みや戦略、立ち位置を理解します。これにより、自社の差別化ポイントを明確にすることができます。

3C分析は、顧客視点を中心に据えながら、自社と競合の視点を組み合わせて市場環境を包括的に分析するため、マーケティング戦略や事業計画の策定において有効です。

(ChatGPTより)

こちらはとてもおススメのマーケティング手法なのですが、文章で見るとなかなかわかりにくいですね。

大企業も中小企業もお客様のニーズがないものを開発しても売れないわけです。

ですから、お客様(Customer)と自社(Company)が重なる部分で考えていく必要があります。

一方、ライバル(Competitor)もお客様にリーチしたいのでお客様に対してアピールをしています。

これがライバルとお客様の重なる部分になります。

自社とライバルが重なると、そこには激しい競争が生まれてしまうので中小企業は勝ち目がない市場です。

自社とお客様のニーズが重なるけども、ライバルはリーチしていないものは何かを考えるワークです。

これはマーケティングの中でも非常に重要な考え方です。

どうしても競争を意識すると「ライバルはこんなキャンペーンをやっている」や「他社が値下げをした」と慌ててしまったりします。

私たちも昔は「ほかの会計事務所が2万円で顧問を増やしている」と聞いたら追随したほうが良いのではと考えたこともありました。

これは求めているお客様をみていなくて「なんとなく顧客になる可能性のある人たち」とライバルを見ている状況です。

・顧客(Customer)はお金を払ってくれる人

・お客様(cliant)はあなたの保護下にある方

顧客を対象にものを考えると「1円でも払ったら客でしょ」という人まで入ってきてしまいます。

お客様はあなたの会社の商品・サービスで会社や人生を豊かにできると思っていただける関係の方です。

あなたの会社に必要なのは「顧客」でしょうか?

それとも「お客様」でしょうか?

こうしたことも深く考えて3C分析をしていくことで喜ばれながら売上を上げる仕組みを作っていきます。

中小企業に向いているマーケティングはこうしたマーケティングだと思います。

私たちがお話しするマーケティングはこの視点に立っております。

ただ、会社の人員や資金などのリソースによってできるできないもあるのでお勧めしているのが「自社の財務分析」と「利益計画」です。

会社を改善する場合にいきなり大きな理想に向かいすぎると社長もスタッフも心が折れて逆効果になることがあります。

会社の財務と利益を作るステップを踏むことで成功の確率をドンドン上げていきましょう。

4.まとめと無料プレゼント

中小企業に必要なことは使いこなせるマーケティングの知識です。

大手のマネをしてもうまくいかず、失敗のダメージは大企業以上に大変なことになってしまいます。

でも、中小企業だからこそできるマーケティングもあります。

実践するためには自分ひとりでやっていくと効果検証ができなかったり、成功事例につながらないことが多々あります。

会社の現預金の状況によっても取れる施策が違います。

もし、今すぐ取り組みたい方はすぐお電話で相談いただけます。(電話011-858-7007)

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