「このままで大丈夫？」不安を抱える社長さんへ。未来を変える試算表分析術
千葉将志税理士事務所代表 千葉将志
札幌市白石区の経営に強い千葉税理士事務所です。
あなたは今、こんなお悩みを抱えていませんか？
- 売上は上がっているはずなのに、なぜか手元にお金が残らない…。 毎月の試算表を見るたびに、モヤモヤとした不安が募る。
- 税理士さんからもらう試算表は、数字の羅列ばかりで、正直どう読み解けばいいのか分からない。未来の経営戦略にどう活かせるのか、いつも疑問に感じている。
- 今のやり方で本当に成長し続けられるのか？ 現状維持ではいけないと分かってはいるけれど、具体的に何をすればいいのか見えてこない。
- 建設業特有の資金繰りサイクルに悩まされている。入金サイトと支払いサイトのズレで、いつもヒヤヒヤしている。
- 「数字は苦手だから」と、つい経理を後回しにしてしまう。でも、本当は経営判断に役立つ数字の見方を身につけたいと思っている。
もし一つでも当てはまるなら、この記事はあなたのためのものです。
目次
- 試算表は「過去の通信簿」ではない！未来を映し出す羅針盤に変える方法
- 「売上は上がっているのにお金がない」はなぜ起こる？その真の理由と解決のヒント
- なぜあなたの試算表は「攻め」の武器にならないのか？典型的な誤解と盲点
- 未来を創る！攻めの試算表分析ステップ
- ステップ1：数字の「意味」を理解する
- ステップ2：異変を早期に察知する「先行指標」を見つける
- ステップ3：未来の収益を予測する「変動損益計算」の活用
- ステップ4：キャッシュフローの動きを可視化する
- 建設業の社長必見！資金繰り改善に直結する試算表の読み解き方
- 「数字が苦手」は言い訳にしない！税理士との新しい付き合い方
- 未来を変える第一歩を、今すぐ踏み出しましょう！
1. 試算表は「過去の通信簿」ではない！未来を映し出す羅針盤に変える方法
多くの社長さんが、試算表を「過去の報告書」や「税金を計算するためのもの」だと考えています。しかし、それは非常にもったいない！ 試算表は、あなたの会社の**「現在地」を示し、さらに「どこへ向かうべきか」を教えてくれる、未来志向の羅針盤**なのです。
例えば、過去の売上や利益の推移を見ることで、「今年は売上が伸びたな」と漠然と安心するかもしれません。しかし、本当に大切なのはそこから一歩踏み込んで、「なぜ売上が伸びたのか？」「その成長は持続可能なのか？」「このままの利益率で将来も大丈夫か？」といった問いを立てることです。
過去の数字から未来を予測し、戦略を立てる。これが**「攻め」の試算表分析**です。
2. 「売上は上がっているのにお金がない」はなぜ起こる？その真の理由と解決のヒント
「売上は伸びてるはずなのに、なんで手元にお金がないんだろう…？」この悩み、耳にタコができるほど聞いてきました。もしかしたら、あなたも同じ不安を抱えているかもしれませんね。
実は、この現象はよくある「成長痛」のようなものなんです。売上が伸びるということは、その分仕入れが増えたり、人件費が増えたり、運転資金が多く必要になったりします。にもかかわらず、入金サイトが長かったり、不良債権が発生したりすると、帳簿上の利益と実際のキャッシュの動きにズレが生じてしまうんです。
まるで、豪華な料理をたくさん作ったのに、材料費の支払いが先にきて、お客様からの代金回収がずっと後になるようなもの。銀行口座の残高が寂しいままだと、経営の選択肢が狭まってしまいますよね。
この「手元にお金がない」という不安は、多くの場合、あなたが抱いている**「売上が上がれば大丈夫」という固定観念と、実際の資金の流れのギャップ**から生まれます。このギャップを埋めるためには、売上だけでなく、**キャッシュフロー（お金の流れ）**を常に意識した試算表の読み解き方が必要不可欠なんです。
3. なぜあなたの試算表は「攻め」の武器にならないのか？典型的な誤解と盲点
残念ながら、多くの社長さんが試算表を「攻め」の武器にできていません。それにはいくつかの誤解や盲点があります。
- 誤解1：試算表は「税金計算のため」の書類だと思っている
- 確かに税金計算にも使いますが、それだけではもったいない！試算表は経営の健康診断書であり、未来の戦略を練るためのデータ宝庫です。
- 誤解2：税理士任せで、内容を深く理解しようとしない
- 「税理士さんが見てくれているから大丈夫」と安心しきっていませんか？丸投げでは、本当の意味で試算表を活かすことはできません。社長自身が数字の「意味」を理解しようとすることが、まず第一歩です。
- 誤解3：過去の数字ばかり見て、未来予測に使っていない
- 試算表は過去の数字をまとめたものですが、その過去のトレンドから未来を読み解くことが可能です。「このままいくとどうなるか？」という視点を持つことが重要です。
これらの盲点に気づかないままでは、まるで車の運転中にバックミラーばかり見ていて、前方の道路状況や目的地を見失っているようなものです。これでは事故を起こしてしまってもおかしくありません。
4. 未来を創る！攻めの試算表分析ステップ
では、具体的にどのように試算表を「攻め」の武器に変えていけばいいのでしょうか？
ステップ1：数字の「意味」を理解する
まず、目の前の数字が何を示しているのか、その「意味」を理解することから始めましょう。
- 売上高： どれだけ稼いだか。
- 売上原価： 売上を上げるために直接かかった費用。ここが高すぎると利益を圧迫します。
- 売上総利益（粗利）： 売上高から売上原価を引いたもの。これが事業の「体幹」のようなものです。ここが弱いとどんなに売上が上がっても、安定した利益には繋がりません。
- 販管費（販売費及び一般管理費）： 会社の運営にかかる費用（人件費、家賃、広告宣伝費など）。
- 営業利益： 本業でどれだけ稼いだか。
- 経常利益： 本業以外の収益や費用も加味した、会社の総合的な稼ぐ力。
これらの数字が、前月比や前年同期比でどう変化しているかを見てみてください。単独の数字ではなく、比較することで初めて意味が見えてきます。
ステップ2：異変を早期に察知する「先行指標」を見つける
試算表の数字には、将来の経営状況を予測できる「先行指標」が隠されています。例えば、
- 在庫の増減： 在庫が異常に増えている場合、売れ残りが多く、将来の資金繰りを圧迫する可能性があります。
- 買掛金の増減： 仕入れが増えているのに、売上が伸びていない場合、資金が滞留している可能性があります。
- 売掛金の回転期間： 売上債権の回収に時間がかかっている場合、資金繰りが悪化するサインです。
これらの「異変」を早期に察知できれば、致命的な状況に陥る前に手を打つことができます。まるで、風邪の初期症状を見つけたらすぐに休むように、早めの対策が会社の体力を維持する秘訣です。
ステップ3：未来の収益を予測する「変動損益計算」の活用
変動損益計算とは、売上高から変動費（売上に応じて増減する費用）を引いて限界利益を算出し、固定費（売上に関わらず発生する費用）とのバランスを見ることで、損益分岐点（利益が出るための最低売上高）を把握する分析手法です。
「うわ、なんか難しそう…」と感じたかもしれませんね。でもご安心ください。これは、「あとどれくらい売上が増えれば、これだけ利益が増える」という未来を予測するための、強力なツールなんです。
例えば、「来月、新規事業を立ち上げるから、固定費がこれだけ増える。じゃあ、利益を出すためには最低でも売上がこれだけ必要だ」といった具体的なシミュレーションが可能になります。これこそ、「攻め」の経営判断に直結する分析です。
ステップ4：キャッシュフローの動きを可視化する
冒頭で触れた「売上は上がっているのにお金がない」問題を解決するには、キャッシュフロー（お金の流れ）をしっかり把握することが重要です。試算表と合わせて、**キャッシュフロー計算書（間接法）**を読むことで、会社のお金がどこから入ってきて、どこへ流れていくのかが明確になります。
- 営業活動によるキャッシュフロー： 本業でどれだけお金を稼いだか
- 投資活動によるキャッシュフロー： 設備投資などでどれだけお金を使ったか
- 財務活動によるキャッシュフロー： 借入や返済などでどれだけお金が動いたか
この3つの視点からお金の流れを見ることで、資金繰りの課題が見えてきます。まるで、体中の血管を検査して、どこに血液の滞りがあるのかを突き止めるようなものです。
5. 建設業の社長必見！資金繰り改善に直結する試算表の読み解き方
建設業の社長さんは、特有の資金繰りサイクルに悩まされることが多いですよね。長期にわたる工事期間、先行する材料費や人件費の支払い、そして工事完成後の入金。この時間差が、いつもヒヤヒヤする原因です。
建設業の試算表で特に注目すべきは、**「完成工事未収入金（売掛金）」と「未成工事支出金（仕掛品）」**です。
- 完成工事未収入金： 工事が終わったのに、まだ入金されていないお金。これが多すぎると、資金が寝てしまいます。回収サイトの見直しや、請求タイミングの最適化が重要です。
- 未成工事支出金： まだ完成していない工事に投下した費用。これがどんどん増えているのに、次の入金が遅れるようであれば、運転資金が圧迫されます。
これらの項目を定期的にチェックし、工事の進捗と資金の動きを連動させて考えることで、突発的な資金ショートを防ぐことができます。
また、**「手形割引高」や「借入金残高」**も要チェックです。資金繰りが厳しいからと安易に手形割引や短期借入に頼りすぎると、利息負担が増え、会社の体力を蝕むことになりかねません。
6. 「数字が苦手」は言い訳にしない！税理士との新しい付き合い方
「数字は苦手だから、税理士さんに任せっきり…」そう思っていませんか？ もちろん、専門的な税務処理は税理士に任せるべきですが、経営者が数字に「興味を持つ」ことと「理解しようとする」ことは、会社の未来を左右するほど重要です。
昔ながらの税理士は、税金計算と過去の報告がメインかもしれません。しかし、私たち千葉税理士事務所は違います。私たちは**「経営コンサルタント型税理士」**として、過去の数字から未来を予測し、あなたの会社の成長を加速させるための具体的なアドバイスをさせていただきます。
- 「この試算表、どう読めばいいの？」
- 「この数字が意味するところは？」
- 「どうすればもっと利益が出る？」
どんな些細な疑問でも構いません。私たちは、あなたの「なぜ？」に丁寧に寄り添い、数字の「意味」を分かりやすく解説します。そして、そこから見えてくる課題に対して、共に解決策を考え、実行に移すお手伝いをします。
「もっと早く相談しておけばよかった…」と後悔する前に、ぜひ一度私たちにご相談ください。あなたの会社の未来を一緒に明るくしていきましょう。
7. 未来を変える第一歩を、今すぐ踏み出しましょう！
私たちは、あなたの「売上は上がっているはずなのに、なぜか手元にお金が残らない」という不安や、「このままで大丈夫？」という漠然とした恐れが、どこから来ているのかを理解しています。それは、単に数字が見えていないからではなく、「どうすれば数字が未来に繋がるのか」という具体的な方法が分からなかっただけなのかもしれません。
私たちは、あなたの現状の「痛み」を和らげ、未来への「希望」を与える存在でありたいと願っています。私たちと一緒に、あなたの会社の試算表を「過去の通信簿」から「未来を創る羅針盤」へと変え、「攻め」の経営を実現しませんか？
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投稿者プロフィール
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中小企業社長専門の経営コンサルタント兼税理士。
1977年生まれ、札幌出身。大手税理士事務所在籍中、税理士試験に合格。「試算表を作るだけ」の業務が中心で、経営支援に踏み込めない現状に強いジレンマを抱える。大手事務所を退所し、コンサル型の税理士事務所に入所するも思い描く支援とのギャップに苦悩。28歳の頃にお客さんゼロ・計画なしという状態で独立を決意。自分自身が事務所経営に苦しんだ経験から「経営者は孤独で、悩んでも税理士に相談しにくい」という現実を身をもって痛感。ふとしたきっかけで参加した勉強会で「税理士＝税金や会計処理だけではない。経営戦略まで踏み込んでサポートできる存在でありたい」という想いを強くする。様々な経験を経て、現在は北海道札幌市白石区で「建設業や動物病院をはじめ、多業種の経営者を「数字」と「現場」の両面で支えている。単価・売上・利益向上と財務、人事・採用マーケティングのサポートを得意とする経営コンサルタント。
