動物病院のM&A創業で気を付けたいポイントは

札幌市白石区の動物病院の経営に強い千葉税理士事務所です。

動物病院のM&A案件などで話を聞く方も多いと思いますが、買う側とすると売却前の決算書をベースに売買価格交渉に入っていると思います。

事業売却を目的に事業を作ってバイアウトする場合は狙って利益を作りますが、動物病院のM&Aはそうではないケースが殆どです。

先生の年齢によって事業を売却するということで発生するM&Aが多く感じます。

M&Aで動物病院を買う方にとって気をつけていただきたいポイントをお話しします。

(目次)

1.動物病院の創業の種類は?

2.動物病院のM&A創業で気を付けるポイント

3.動物病院にオススメの利益計画の作り方(無料プレゼントあり)

1.動物病院の創業の種類は?

動物病院の創業には一般的に次のものがあります。

①自分で新規開業をする

②勤務先の事業承継をする

③M&A案件による事業承継をする

①自分で新規開業をする

新規開業を自分でしていくには、自己資金と銀行融資で資金調達が必要です。

他の起業でも自己資金と銀行融資での資金調達は必要になりますが、銀行融資のハードルの高さが違います。

なぜなら、事業承継の場合にはその場所での売上・利益などの参考数字がありますが新規開業の場合には実績がないからです。

金融機関の融資判断としても、渋くならざるを得ないので資金繰りが大変になる可能性があります。

また、動物病院の新規開業は立地によるアドバンテージが大きいので場所選びが非常に重要です。

②勤務先の事業承継をする

勤務先の先生の年齢による後継者引継ぎとして社内事業承継をする場合です。

先代の先生との話し合いによって譲渡代金が決まってくると思いますが、過去の決算内容などを基に資金調達しやすいというメリットがあります。

既存設備が古いケースも多いので、承継後に新たな設備投資など設備投資計画を念頭に経営をする必要があります。

③M&A案件による事業承継をする

M&A案件による事業承継は②の勤務先の事業承継よりも割高になることが多いです。

②の勤務先の事業承継の場合は、仲介会社が入っての承継ではないので譲渡代金を高くしなくても損をする相手が一人減ります。

M&A案件は仲介会社の仲介手数料がかかってきます。

M&A仲介料は譲渡代金が高いほうが手数料が高いというメリットがあるので、売買代金が高くなりやすくなります。

M&A案件のメリットは縁故による紹介以上に、規模・地域なども選ぶことができるということがあります。

2.動物病院のM&A創業で気を付けるポイント

動物病院の創業(起業)の中にはM&Aにより動物病院を譲り受けて開業するケースがあります。

このM&A創業で気を付けるポイントは法務的な面と経営的な面に分かれます。

①動物病院M&A創業の法務面のポイント

法人動物病院の場合には、株式の譲受になるケースでは次のものを引継ぐことになります。

事業譲渡という場合には、病院設備を買い取って事業を始めるというかたちになるので下記の契約は原則として引き継ぎません。

・雇用条件を引き継ぐ必要がある

・リースや借入などを引継ぐ必要がある(契約による)

個人事業の動物病院の場合は、M&Aで動物病院を買うといっても、以前の先生との契約が解除されて新たに創業される先生との契約になるということが大前提になります。

ただ、以前の雇用条件を無視した雇用条件提示は既存職員の方の退職リスクが高まることから、引き継ぐ際には以前以上の雇用条件が出せるように利益計画を作成されたほうが良いと思います。

②動物病院M&A創業の経営のポイント

M&Aの金額面の話では過去の決算書ベースで売買代金が決められていると思います。

EBITDA(イービットディーエー/イービットダー)=営業利益+減価償却費

(一般的によく使われるEBITDAの計算方法)

EBITDA1億円の動物病院様が譲渡希望額6億円という案件出ているので、この場合は6倍ということになります。

譲渡希望額は出ていても、債務状況や収益力の源泉・個人事業であれば生活費の状況などを考慮に入れて交渉で下がっていくことになるので最終着地はもっと違う倍率になるものと思われます。

動物病院の売上高・営業利益は決算書だけで見て良いのでしょうか?

恐らくM&Aの売却側と仲介会社としては売上高・営業利益から計算した金額の妥当性をお話しすると思いますが経営的な目線で検討されることも重要です。

特にM&A創業の場合、過去に経営者として銀行融資を返済しながら、税金を支払って、雇用を守り、機械の購入もしていく経験をしたことがありません。

長年経営している方でさえ、想像以上にお金は増えない、下手をするとお金が減っていくということはザラです。

過去3年程度の決算書で売上・利益が良かったとしても同じことをしていたのでは「今後10年間ずっと良いことは絶対にない」ということです。

同じことをしていたのでは今後10年間ずっと良いことは絶対にない理由はここでは割愛させていただきます。

もし、1億円でM&Aで購入し、10年返済となったら税引後利益で1,000万円を毎年出す必要があります。

普通の動物病院の経営で毎年1,000万円を返済し続けるのは相当大変なことだと思います。

今後は動物病院の人件費・コストも上がっていくので、しっかりとした購入前の分析と利益計画を作ることをお勧めします。

3.動物病院にオススメの利益計画の作り方(無料プレゼントあり)

今回の利益計画は動物病院を「会社として経営していきたい」と決意されている方にお勧めです。

「食べていければいい」という考えの方にお勧めしていないのは、利益計画はただ作って終わりではなく、実行をすることに意味があるからです。

M&A創業をされる方の場合、「食べていければいい」というレベルではなく事業として成功させようと思わなければ大変なことになるので利益計画は作った方が良いです。

今回は特別に「基礎からわかる利益計画の作り方」を無料プレゼントさせていただきます。

これはペライチのものではなく、しっかりとした冊子になっています。

動物病院を事業として成長させたいという方は是非お手に取っていただければと思います。

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