建設業の利益はどこで出る?採用できる会社になるには?

札幌市白石区の建設業の経営に強い千葉税理士事務所です。

今回は建設業で起業を検討する方や利益がなかなか出ないと悩まれている方向けのお話です。

規模的には人数1名~20名くらいの会社向けの話です。

当たり前と思われることを書きますが、これができていないから利益が出ないのです。

(目次)

1.今と同じままだと建設業の会社はこうなってしまう

2.建設業の未来とは?

3.建設業の利益を作る方法とは?

4.建設業で採用できる会社になるには?

4.まとめ

1.今と同じままだと建設業の会社はこうなってしまう

建設業といっても大小さまざまな会社があります。

また、建設業といっても多種多様な業種があります。

建設業の許可の種類で29種類もあります。

一口に言っても規模・種類の掛け算になるので「うちには当てはまらない」という方もいらっしゃることをご了承ください。

今のあなたの会社の悩みは「人さえいたら売上が上がるのに」ではないでしょうか?

しかし、人の採用が難しいというのが現実だと思います。

これは建設業に限らずどの業種においても同じ悩みです。

地場のゼネコンでさえ新卒採用をしても退職者が多く、人の定着が難しいという話をよく聞きます。

では、採用ができない理由は何でしょう?

給料を高くしても人が来ないということも事実だと思いますが、それだけでしょうか?

今、ニュースではユニクロは初任給33万円に引き上げます。三井住友銀行は初任給30万円です。

うちの会社はしっかり働いてくれたら40万は稼げると思われるかもしれませんが、それだけでは難しいのが現実です。

なぜなら、ユニクロも三井住友銀行も初任給が30万円以上を打ち出しているという点にあります。

一般的な建設業の場合、「現場に慣れて現場が繁忙期であれば40万くらいのお給料が出る月もある」という状況になってしまいます。

つまり、初任給は今後昇給が進んでいくという期待値と教育という制度があり、退職金というものもあるという将来像が見えているわけです。

短期的に「月給○○万円」と出していても、将来がどうなるかわからないと思われると選ばれにくいわけです。

これは皆さんの会社が悪いわけではなく、業界的にそのように育ってきている背景があります。

ただですよ、「仕方ないよね」と言ってしまうと他の業界に人を取られてしまって自社が立ち行かなくなるのです。

2.建設業の未来とは?

個人的な見解ですが建設業の未来は明るいと考えています。

理由は市場(マーケット)が次のように変化していく可能性が高いからです。

① 労働人口の高齢化が進む

② 現場職人の採用難=経験者の少数精鋭化

③ 過去に建築された建物・インフラは相当数あり維持修繕は絶対必要

④ 物価高騰により再建築費用の高騰

⑤ 建設業の労働人数の減少により「仕事>受注会社」の構造

今の問題をクリアしていく先には建設業のマーケットは明るい可能性があります。

特に現在20代~50代の経営者にとっては現在の課題に挑戦する価値は大きいのではないでしょうか?

続いて、建設業の利益を作る方法と採用についてお話します。

3.建設業の利益を作る方法とは?

建設業で利益が出るかどうかが決まるのはどの段階でしょうか?

・人件費を抑えることで利益が出る

・安い外注を探して発注して利益が出る

・熟練精鋭で短期間でこなすことで利益が出る

これは少し前によくある建設業の構造的な話です。

少し見ていきましょう。

・人件費を抑えることで利益が出る→退職者が続出して人で不足になります。さらに採用できません。
・安い外注を探して発注して利益が出る→どうしても質が悪い外注先で、かつ、簡単に廃業してしまうので長期的にはいなくなります。
・熟練精鋭で短期間でこなすことで利益が出る→元請先が偏っていて気が付くと丸抱えされてしまいます

これだとなかなかうまくいきません。

究極的な話をしますと利益が出るかどうかは「見積の段階」ですべて決まってしまいます。

当たり前の話じゃないかと思われるかもしれませんが、この見積もりの重要性を考えてください。

どうやったら利益が出る見積が出せる状況を作れるのかを考え、実行するのが社長の役割です。

ここを改善するだけで、あなたの会社の将来が大きく変わります。

未来のマーケットは今よりも明るい可能性があるんですよ。

私たちは建設業の経営に強いとお話ししているのは、この当たり前のことをどのように実現できるのかを日々打合せをしているからです。

相手の会社×現場監督×見積書の内容×他社との取引状況×自社の人数×営業力

これだけあなたの会社の見積を出す要素は変数があるのです。

どこを改善するかであなたの会社の利益は大きく変わるのです。

4.建設業で採用できる会社とは?

突然ですが「あなたの会社で採用したい人はどんな人」ということを教えていただけますか?

よくある答えは「来てくれるなら誰でもいい」です。

よくある答えとお伝えしましたが、他社も割とこんな感じで求人を出しています。

だから「月給○○万円」「土日休み」など金額面と福利厚生面だけの求人となります。

他社も同じような求人を出している中で、あなたの会社が選ばれる理由は何でしょう?

若い人を採用したいのであれば、

① 将来的な昇給はどうなるのか

② 家庭をもって養うことができるのか

③ マイホームが買えるのか

④ 家族と過ごす時間が取れる労働環境なのか

⑤ 将来に向けてのキャリアアップはどうなるのか

こんなことやっている会社ないよと思われるかもしれませんが、だからやっている会社が選ばれるのです。

そして、これだけのことをやろうとすると「今の延長線上のやり方」では到達できないのです。

見積もり段階から利益を増やしていける構造を作って成長しなければ、社長と社員のための財源確保ができません。

私たちは「利益計画作成ワークショップ」や「経営計画書作成合宿(ワークショップ)」でその会社の構造改革のお手伝いをしています。

会社の将来をよくしたいという方は個別相談も行っておりますのでお問い合わせください。(011-858-7007)

5.まとめ

建設業の未来は明るいものだと思います。

ただし、人の採用ができる会社にとって明るい未来といえるかもしれません。

あなたの会社は変わろうと思えば、今からでも変わることができます。

今と同じことを繰り返していても、今と状況は変わりません。

現場も重要ですが経営的な視点も取り入れて、社長と社員のみなさまで一丸となって進むことで5年後には大きな違いが出ます。

もしよろしければ「基礎からわかる利益計画の作り方」を無料プレゼントしますので一歩を踏み出してください。

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