建設業の経営者と税理士の間違った関係

札幌市白石区の建設業の経営に強い千葉税理士事務所です。
今まで100社以上の会社のリアルな数字と経営者の方と面談し続けてきました。
開業してからは特に建設業のお客様の数が多く、それゆえ、様々な規模の建設業の社長とお話ししてきました。
この経験から気づいた建設業の経営者と税理士の間違った関係についてお話しします。
(目次)
1.建設業はステージによってバラバラ
2.成長できない建設業に共通の特徴
3.建設業は経営者次第で大きく変わる業種
4.経営者×税理士の組合せで大きく変わる
5.まとめ
1.建設業はステージによってバラバラ
建設業の方との出会いは勤務時代の最初のころ担当させていただいた建設業の方がスタートでした。
自分が開業してからは建設業の方との関わりが非常に多く、規模もバラバラ、創業からの開業年数もバラバラのたくさんの建設業の会社様とお付き合いをさせていただきました。
創業期の建設業と事業承継に向かっている建設業まで、実にステージによって悩みは様々です。
悩みも様々ですが、売上規模という点でもステージがあります。
第1ステージ:自分だけが食べていければよい
第2ステージ:3名以下の身内や仲間が食べていければよい
第3ステージ:10名以下で複数現場をこなし、得意先拡大をしていきたい
第4ステージ:建設業の業種を増やしながら、売上の質の変化をくわえていく
第5ステージ:事業承継ステージ
第1ステージで止まる方もいらっしゃいますし、年齢を重ねていくうちに第2ステージから第1ステージに戻ってしまうという方もいらっしゃいます。
なんとなく建設業をやってしまうと、第1ステージから第2ステージで止まっていきます。
その結果、単価交渉力が弱く、現場のつながりが悪いため収益力・資金力の弱い状況がずっと続くことになります。
このステージの特徴は「節税」という言葉に飛びついてしまいますが、実際は経営力が弱いせいでお金がないという現実から目を背けてしまいがちです。
創業2年以内に第3ステージまで一気に進んでいく建設業もあるので、スタートダッシュで一気に第2ステージを抜けていくことをお勧めしています。

2.成長できない建設業に共通の特徴
税理士さんへのよくあるニーズは・・・・
①節税をしてほしい
②確定申告や法人決算申告だけやってほしい
③安くやってほしい
もしも、あなたが従業員数3名以下でこのニーズを税理士さんに持っていたとしたら、成長できない建設業に足を踏み入れているかもしれません。
この領域になると税理士さんでも「経理屋さん」という扱いをしているはずです。
あなたが売上・利益・お金を増やしていきたいというのであれば、必要なものは経営に関する情報です。
経理を安くやってくれる税理士さんは、経理を低価格でやっても利益がでるように特化しているので経営改善をしたい人にするサービスをする余裕はありません。
低価格であれば処理をするにも税理士さんの都合の良いタイミングで処理するならできるということになります。
その結果、あなたの会社は決算の時に急に多額の納税が出たり、大赤字だったりということが起こります。
あなたが会社のお金を増やしたい・役員報酬を増やしたい・社員の給与を上げて求人に強くなりたいというのであれば建設業の経営に詳しい税理士さんと打合せを続けてください。
今までの当たり前と思っていたではない世界が見えてきます。

3.建設業は経営者次第で大きく変わる業種
創業1年目だから〇〇は無理ということではないのです。
実際に創業1年目から利益をしっかり出し、数年で1億を超えるまで急成長した建設業のお客様もいらっしゃいます。
創業したてだからできないのではなく、経営者の方の考え方で動き方が全く違います。
成長する建設業は打合せをするとすぐに次のことに取組んでいただけます。
1.取引先開拓と交渉
2.従業員採用への取組
3.戦略的銀行融資の実施
第1ステージ・第2ステージの経営者になってしまうと次の発想になります。
1.取引先交渉が怖い
2.人を採用したら給料が払えないかもしれない
3.300万円くらい借りておきたい
成長させるという視点で動いている経営者と現状維持でよいと考えている経営者の差です。
驚くべきことは、気持ちの持ち方が違うというだけだということです。

4.経営者×税理士の組合せで大きく変わる
第1ステージ・第2ステージで止まっている経営者の方も情報がなかったせいでそこで止まっているケースもあります。
実際に私たちの税理士事務所に相談があるケースが「今の先生は相談できないから」という悩みをお持ちでした。
税理士さんに相談しても「コストを抑えてください」としか言わない。
先ほどお話ししたように、経営者のマインドを変えることで売上アップに取組むことができるわけです。
しかも、建設業の経営に詳しい税理士さんであれば、マインドが上がったタイミングで建設業の成功事例のパターンを共有することでステージアップにつながっていくわけです。
現状を変えたいと思っている場合、まずは今の税理士さんに経営相談をしてみてください。
5.まとめ
今よりも売上アップをしたい・キャッシュを増やしたい・人を採用したいと考えている場合、税理士さんに求めるものをもう一度考えてみましょう。
月数万円安いからと言って、決算申告だけをしてもらっていても、あなたの会社の売上・利益は改善しません。
規模にもよりますが、数十万円~数百万円の収益を得るチャンスを逃しているかもしれません。
建設業の経営に詳しい税理士さんと付き合うことで、モチベーションが上がり、成功事例の情報を得ることで経営改善の確度が上がっていきます。
是非一度税理士さんに経営相談をしてください。
もしも、それでも解消されない不安があればすぐにご相談ください。
℡011-858-7007 建設業の経営に詳しい税理士 千葉将志まで