急成長の裏に潜む「管理体制の甘さ」を見える化！税理士が指摘する内部統制の落とし穴
千葉将志税理士事務所代表 千葉将志
札幌市白石区の経営に強い千葉税理士事務所です。
経営者の方で、こんなお悩みはありませんか？
- 「売上は伸びているのに、なぜか手元にお金が残らない…」
- 「税理士に相談しても、数字の羅列ばかりで、結局何が言いたいのかわからない…」
- 「このままで大丈夫だろうか？現状維持ではジリ貧になるのではないか？」
- 「成長企業ならではの悩みに、誰に相談していいか分からない」
- 「会社が急成長して組織が大きくなったけど、管理が追いついているか不安…」
もし一つでも当てはまるなら、このブログはあなたのためのものです。
このブログを読み終わったとき、あなたはこうなっています
このブログを最後まで読み終えた時、あなたは急成長の裏に潜む「管理体制の甘さ」の危険性を明確に認識し、自社にとって必要な内部統制の重要性を理解しているでしょう。そして、今すぐ行動を起こすことで、未来のリスクを未然に防ぎ、会社の持続的な成長を確実にするための道筋が見えているはずです。
目次
- 急成長の裏に潜む「管理体制の甘さ」—成長企業が陥る落とし穴
- なぜ、あなたの会社は「管理体制の甘さ」に気づきにくいのか？—深層心理に迫る
- 税理士が指摘する「内部統制」の落とし穴と重要性
- 成長を支える強固な内部統制を構築する方法
- いますぐ行動する人が、未来の成功を掴む
急成長の裏に潜む「管理体制の甘さ」—成長企業が陥る落とし穴
「売上は右肩上がりで、社員も増えている。この勢いで、もっと会社を大きくするぞ！」
そう意気込んでいる経営者の方は、素晴らしい未来を築きつつあります。しかし、その輝かしい急成長の影に、ひっそりと潜む「管理体制の甘さ」に気づいていますか？ 勢いがある時ほど、目に見えないリスクは見過ごされがちです。
例えば、こんな状況に心当たりはありませんか？
あるECサイト運営企業の経営者E社長は、ヒット商品の開発に成功し、創業からわずか数年で売上を数億円規模にまで拡大させました。社員数も増え、経理や総務といったバックオフィス業務も兼任者が行っています。E社長は「今は成長が第一」と考え、細かい管理は後回しにしてきました。
しかし、最近になって、気になることがいくつか発生しています。
- 在庫管理が曖昧で、棚卸しをしても常に差異が出る。
- 売掛金や買掛金の確認が遅れ、請求書の発行漏れや支払い遅延が発生している。
- 経費の申請ルールが形骸化し、私的利用ではないかと疑われるような経費も散見される。
- 複数の社員が同じ業務を兼任しており、誰が最終責任者なのか不明確な部分がある。
E社長は「まさかうちの社員が…」と思いながらも、このままではいつか大きな問題に発展するのではないかという漠然とした不安を抱えています。成長しているはずなのに、社内のモラル低下や不正、あるいは単なるヒューマンエラーが、会社の足かせになるのではないかという「痛み」を感じているのです。この痛みを放置すると、取り返しのつかない損失につながる可能性も否定できません。すでに危機感を抱き、行動を起こしている経営者もいることを忘れてはいけません。
なぜ、あなたの会社は「管理体制の甘さ」に気づきにくいのか？—深層心理に迫る
では、なぜ急成長中の会社ほど、「管理体制の甘さ」に気づきにくいのでしょうか？
多くの場合、その根本原因は、経営者自身の「成功体験」や「無意識の思い込み」にあります。
- 成長優先の意識: 「今はとにかく売上を伸ばすことが最優先」という考えが強く、管理体制の整備にまで意識が向かない。
- 性善説に基づいた信頼: 「うちの社員はみんな真面目だから大丈夫」という思い込みが強く、内部のチェック機能の必要性を感じにくい。
- 多忙による後回し: 経営者自身が多忙であるため、本来であれば早急に取り組むべき管理体制の整備を、ついつい後回しにしてしまう。
- 専門知識の不足: 内部統制やリスク管理に関する専門知識がなく、どこから手をつけて良いか分からない。
- 「まさか自分が」という感覚: 他社の不正ニュースなどを聞いても、「まさか自分の会社でそんなことが起こるはずがない」と考えてしまう。
これらの行動は、決して経営者が怠慢なのではなく、むしろ「会社を良くしたい」という強い思いや、成長の勢いがあるが故に見落としてしまいがちな側面です。しかし、この「見落とし」が、やがて会社の信頼を揺るがし、致命的なダメージを与える可能性を秘めているのです。この落とし穴にはまってしまう前に、今すぐ行動を起こすことが求められます。
税理士が指摘する「内部統制」の落とし穴と重要性
「内部統制」と聞くと、大企業だけが関係する、堅苦しいものだと感じるかもしれません。しかし、会社規模にかかわらず、適切な内部統制は、企業の持続的な成長と発展に不可欠です。
私たち税理士は、日々の業務で会社の「数字」を扱う中で、様々な「管理体制の甘さ」を目にする機会があります。それは、単なる会計上の問題だけでなく、会社の将来を左右するような大きなリスクにつながる可能性があります。
税理士が指摘する内部統制の「落とし穴」とは、例えば以下のようなものです。
- 経理の属人化: 経理業務を特定の担当者しか把握しておらず、その担当者が不在になったり、異動したりすると業務が滞るだけでなく、不正の温床にもなりやすい。
- 現金・預金の管理の不備: 小口現金や売上金の管理がずさんで、使途不明金が発生したり、横領につながったりするリスクがある。
- 請求書・領収書の不備: 請求書や領収書の管理が甘く、架空請求や二重計上など、不正な経費計上につながる可能性がある。
- 権限と職務の分離不足: 購買担当者が発注から検収、支払いまで一貫して行えるような体制では、不正が起こりやすい。複数の人間が関わることでチェック機能が働くようにすべきです。
- 情報システムの脆弱性: 会計システムへのアクセス権限が適切に管理されていなかったり、データのバックアップが定期的に行われていなかったりすると、情報漏洩やデータ消失のリスクがあります。
これらの落とし穴は、一つ一つは小さな問題に見えるかもしれませんが、それが積み重なることで、会社の信用を失墜させたり、多額の損失を生じさせたりする可能性があります。
なぜ、内部統制が重要なのか？
- 業務の効率化と品質向上: 業務フローが明確になり、責任の所在がはっきりすることで、無駄が減り、業務がスムーズに進みます。
- 資産の保全: 不正や誤りによる会社の財産損失を防ぎます。
- 法令遵守: 法律や規則、社内ルールを遵守する体制を構築し、コンプライアンス違反のリスクを低減します。
- 経営判断の質の向上: 正確な財務情報がタイムリーに提供されることで、経営者はより的確な判断を下すことができます。
- 企業価値の向上: 投資家や金融機関からの信頼が高まり、資金調達がしやすくなるなど、企業価値向上につながります。
内部統制は、会社の「健康診断」のようなものです。定期的にチェックし、適切な対策を講じることで、未病を防ぎ、病気にかかりにくい強い会社を築くことができるのです。
成長を支える強固な内部統制を構築する方法
では、具体的にどうすれば「管理体制の甘さ」を解消し、強固な内部統制を構築できるのでしょうか？
私たち税理士は、会社の「数字」と「業務フロー」の両面から、内部統制の構築をサポートできます。
- 業務フローの可視化と見直し:現状の業務がどのように行われているかを「見える化」し、無駄なプロセスやリスクの高い箇所を特定します。特に、お金の流れや情報の流れに焦点を当てて分析します。
- 職務分掌の明確化:誰が、何を、どこまで担当し、誰に報告するのかを明確にします。特に、承認プロセスや権限の範囲を明確にすることで、不正の発生を防ぎます。例えば、経費申請は現場担当者、承認は上長、支払いは経理担当者、のように役割を明確に分けます。
- 会計処理のルール徹底とシステム化:経費精算、売上計上、仕入れ処理など、基本的な会計処理のルールを明確にし、全社員に徹底させます。可能であれば、会計システムの導入やクラウド化を進め、入力ミスや不正を自動的にチェックできる仕組みを構築します。
- 定期的な監査・チェック体制の構築:社内での定期的な監査や、第三者（税理士など）によるチェック体制を設けることで、ルールの遵守状況や、新たなリスクの発生に早期に気づくことができます。
- 経営者自身の意識改革:最も重要なのは、経営者自身が「管理体制の強化は、成長のために不可欠な投資である」という意識を持つことです。社員任せにせず、自らも内部統制の重要性を理解し、率先して取り組む姿勢を示すことが、組織全体に良い影響を与えます。
これらの対策は、決して難しいことではありません。税理士の視点から、あなたの会社の規模や状況に合わせた、実現可能な内部統制のステップを提案できます。
いますぐ行動する人が、未来の成功を掴む
「管理体制の甘さ」は、目に見えにくいからこそ、放置されがちです。しかし、それが顕在化した時には、会社の信用を失墜させ、取り返しのつかないダメージを与える可能性があります。
もしあなたが、現状の管理体制に漠然とした不安を抱え、「このままでいいのだろうか…」と感じているなら、その状態は放置すべきではありません。
多くの経営者が、その不安に気づきながらも「まだ大丈夫」「忙しいから後で」と先延ばしにして、結果的に不祥事や大きな損失を経験しています。
しかし、あなたはこのブログをここまで読み進めました。それは、あなたが現状を変えたいと強く願っている証拠です。
すでに多くの成長企業が、私たちのような経営コンサル型税理士を「外部の監査役」として活用し、具体的な内部統制の強化に成功しています。
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投稿者プロフィール
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中小企業社長専門の経営コンサルタント兼税理士。
1977年生まれ、札幌出身。大手税理士事務所在籍中、税理士試験に合格。「試算表を作るだけ」の業務が中心で、経営支援に踏み込めない現状に強いジレンマを抱える。大手事務所を退所し、コンサル型の税理士事務所に入所するも思い描く支援とのギャップに苦悩。28歳の頃にお客さんゼロ・計画なしという状態で独立を決意。自分自身が事務所経営に苦しんだ経験から「経営者は孤独で、悩んでも税理士に相談しにくい」という現実を身をもって痛感。ふとしたきっかけで参加した勉強会で「税理士＝税金や会計処理だけではない。経営戦略まで踏み込んでサポートできる存在でありたい」という想いを強くする。様々な経験を経て、現在は北海道札幌市白石区で「建設業や動物病院をはじめ、多業種の経営者を「数字」と「現場」の両面で支えている。単価・売上・利益向上と財務、人事・採用マーケティングのサポートを得意とする経営コンサルタント。
