税理士が警鐘!「節税貧乏」に陥る前に。札幌の会社を10年成長させるお金の活かし方

札幌市白石区の経営に力をいれている千葉税理士事務所です。

決算が近づくと、多くの経営者様から「何か良い節税はないか?」というご相談を受けます。税金を少しでも抑えたい、というお気持ちは痛いほどよく分かります。

しかし、その節税策、本当にあなたの会社の未来のためになっていますか?

もし、あなたが経営者として、こんなことを感じた経験があるなら、この記事はあなたのためのものです。

  • 「利益が出たから、決算前に慌てて車や備品を買ったことがある」
  • 「税金は払いたくない。でも、ただモノを買うだけの節税に虚しさを感じる…」
  • 「勧められるがまま節税目的の保険に入ったが、資金がロックされて少し後悔している」
  • 「今の税理士は、節税の提案はしてくれるが、会社の成長に関する話はしてくれない」
  • 「目先の税金は減っても、なぜか会社の現金(キャッシュ)は増えていかない…」

一つでも当てはまったなら、危険信号かもしれません。あなたは知らず知らずのうちに、会社の成長を蝕む**「節税貧乏」**への道を歩み始めている可能性があるからです。

この記事では、単に税金を減らすだけの「守りの節税」がいかに危険かを解説し、会社の未来を豊かにする「攻めの節税」=戦略的投資という全く新しい視点をご提案します。読み終える頃には、あなたは税金に対する考え方が180度変わり、会社の未来を創るための具体的な次の一歩を踏み出したくなるはずです。

目次

  1. その節税、危険信号かも?経営者が陥る「節税貧乏」の恐ろしい罠
  2. なぜ「守りの節税」だけではダメなのか?会社の成長を止める3つの理由
  3. 会社の未来を創る「攻めの節税」5選【経営コンサルタント税理士が徹底解説】
    • 3-1. 【人材投資】未来の利益を生む「人」への戦略的投資
    • 3-2. 【設備投資】生産性を劇的に向上させる税制優遇活用術
    • 3-3. 【DX・IT投資】経営を見える化し、社長の時間を生み出す投資
    • 3-4. 【マーケティング投資】未来の顧客を創造する最も重要な経費
    • 3-5. 【事業承継対策】10年後を見据えた究極の未来投資
  4. 「攻めの節税」を成功に導く、たった一つの重要なポイント
  5. 札幌で「会社の未来地図」を一緒に描く税理士をお探しですか?

1. その節税、危険信号かも?経営者が陥る「節税貧乏」の恐ろしい罠

「節税貧乏」とは、税金を払いたくない一心で、本来必要のない経費を使い、結果的に会社の現金(キャッシュ)を過剰に減らしてしまう状態のことです。

例えば、決算月に利益が500万円出そうだとします。法人税率が約30%だと仮定すると、何もしなければ約150万円の税金を納めることになります。ここで「150万円も払うのはもったいない!」と考え、慌てて500万円の経費を使ったとしましょう。

確かに、500万円は経費になり、課税所得はゼロ、法人税もゼロになります。一見、150万円得したように見えますね。

しかし、本当にそうでしょうか?

あなたの会社の手元からは、現金500万円が消えてしまいました。税金150万円を避けるために、500万円を失ったのです。手元に現金400万円を残し、100万円納税する道もあったにもかかわらず、です。

この現金があれば、急なトラブルに対応できたかもしれません。新たなビジネスチャンスに投資できたかもしれません。

これが「節税貧乏」の正体です。最悪の場合、帳簿上は黒字なのに現金が尽きて倒産する「黒字倒産」のリスクすら高めてしまうのです。

2. なぜ「守りの節税」だけではダメなのか?会社の成長を止める3つの理由

目先の税金を減らすことだけを目的とした「守りの節税」は、あなたの会社から3つの大切なものを奪っていきます。

  1. キャッシュフロー(現金の流れ)の悪化前述の通り、不要な経費は現金を奪います。会社経営において現金は、人間でいう血液と同じ。血液が足りなくなれば、どんなに健康な人でも倒れてしまいます。
  2. 成長機会の損失 本来、利益は会社の成長のために再投資されるべきものです。新しい人材の採用、生産性を上げる設備の導入、未来のお客様を獲得するための広告宣伝。これらに使うべき貴重な現金を、意味のない節税で浪費してしまっては、会社の成長は止まってしまいます。
  3. 金融機関からの評価低下 意外に思われるかもしれませんが、不自然な経費計上や、利益がギリギリになるような決算書は、銀行からの評価を下げることがあります。「この会社は計画性がないな」「利益体質ではないな」と判断され、いざ融資を受けたいという時に不利に働く可能性があるのです。

成長している札幌の企業は、目先の税額に一喜一憂しません。利益を会社の未来を創るための「弾薬」と捉え、戦略的に活用しているのです。

3. 会社の未来を創る「攻めの節税」5選【経営コンサルタント税理士が徹底解説】

では、会社の成長に繋がる「攻めの節税」とは何でしょうか。

それは、支払う経費が将来、支払った金額以上のリターンとなって会社に返ってくる「戦略的投資」に他なりません。

ここでは、私たち経営コンサルタント税理士が特にお勧めする5つの投資をご紹介します。

3-1. 【人材投資】未来の利益を生む「人」への戦略的投資

会社にとって最大の資産は「人」です。社員のスキルアップやモチベーション向上は、巡り巡って会社の利益を押し上げます。

  • 研修・教育費: 社員のスキルアップのためのセミナー参加費や資格取得費用は、もちろん損金になります。
  • 採用費: 優秀な人材を獲得するための費用は、未来への最高の投資です。
  • 賃上げ: 社員の給与を上げると、「賃上げ促進税制」により、増加額の一部を法人税額から直接控除できます。これは、単なる損金算入より遥かに効果が高い節税策です。社員の満足度向上と節税を両立できます。

3-2. 【設備投資】生産性を劇的に向上させる税制優遇活用術

新しい機械やソフトウェアの導入は、生産性を飛躍的に向上させます。国も企業の設備投資を後押ししており、非常に有利な税制が用意されています。

  • 中小企業経営強化税制: 特定の設備を導入した場合、購入費用をその年に全額経費にできる**「即時償却」や、税額を直接差し引ける「税額控除」**を選択できます。
  • 中小企業投資促進税制: こちらも同様に、特別償却や税額控除が認められています。

これらの制度を使えば、通常の減価償却より遥かに大きな節税効果を得ながら、会社の生産性という未来の利益エンジンを手に入れることができるのです。

3-3. 【DX・IT投資】経営を見える化し、社長の時間を生み出す投資

会計ソフトや勤怠管理システム、顧客管理ツールへの投資は、バックオフィス業務を劇的に効率化します。

  • 業務効率化: 経理や総務の作業時間が削減され、社長や社員が営業や開発といった本来のコア業務に集中できます。
  • 経営の見える化: リアルタイムで売上や利益を把握できるようになり、迅速な経営判断が可能になります。
  • 補助金の活用: **「IT導入補助金」**などを活用すれば、少ない自己負担で強力なツールを導入することも可能です。

これは、目に見えない「時間」という最も貴重な経営資源を生み出す投資です。

3-4. 【マーケティング投資】未来の顧客を創造する最も重要な経費

「利益が減るから広告を削ろう」というのは、お腹が空いているのに畑を耕すのをやめるようなものです。広告宣伝費や販売促進費は、未来の売上、未来の顧客を創るための不可欠な投資です。節税のためにこれを削るのは、会社の成長を自ら止める行為に他なりません。大切なのは、効果を測定し、費用対効果の高いマーケティングに戦略的に資金を投下することです。

3-5. 【事業承継対策】10年後を見据えた究極の未来投資

もしあなたが会社の将来を真剣に考えているなら、事業承継対策は避けて通れません。これは、1年、2年の話ではなく、5年、10年かけて計画的に行うべき究極の未来投資です。

  • 役員退職金の準備: 経営者の勇退時に支払う退職金は、多額の損金を作ると同時に、創業者利益を確定させる有効な手段です。計画的な準備が不可欠です。
  • 自社株評価の引き下げ: 会社の株価(評価額)を計画的にコントロールし、後継者へのスムーズな引き継ぎと相続税・贈与税の負担軽減を図ります。

多くの税理士は、この視点を持っていません。しかし、会社の永続性を考えるならば、これこそが最も重要な「攻めの節税」なのです。

4. 「攻めの節税」を成功に導く、たった一つの重要なポイント

では、これらの「攻めの節税」を成功させるために、最も重要なことは何でしょうか。

それは、**「場当たり的ではなく、明確な経営計画に基づいて投資を行うこと」**です。

「この設備を導入すれば、生産性が〇%上がり、利益が〇円増えるはずだ」「この人材を採用・育成することで、3年後には新しい事業の柱にしたい」といった、**未来への地図(=経営計画)**があってこそ、投資は意味を持ちます。計画なき投資は、ただの浪費で終わってしまいます。

あなたは、本気でご自身の会社を成長させたいと願っているはずです。であるならば、その場しのぎの節税ではなく、未来の会社の姿から逆算した、一貫性のあるお金の使い方をすべきではないでしょうか。

5. 札幌で「会社の未来地図」を一緒に描く税理士をお探しですか?

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。 この記事を読んで、「守りの節税」の危険性と、「攻めの節税」の重要性を感じてくださったあなたは、間違いなく会社の未来を真剣に考える、志の高い経営者様です。

しかし、こうも思われたかもしれません。 「言うは易しだが、自社にとって最適な投資が何かなんて、どう判断すればいいんだ?」 「どの税制優遇が使えて、どんな手続きが必要なのか、専門的でよく分からない…」 「そもそも、そんな未来の地図なんて、どうやって描けばいいんだ?」

その通りです。これらの判断を社長が一人で行うのは、あまりにも困難です。

私たち千葉税理士事務所は、単なる税金計算や申告書作成を行うだけの税理士ではありません。

私たちは、札幌市白石区を拠点に、経営者の皆様の隣に座り、会社の数字を読み解き、10年後の会社の未来地図を一緒に描く「経営コンサルタント税理士」です。

あなたの会社の現状を分析し、未来へのビジョンを共有し、その実現のために「どの投資が最適か」「どの税制優遇や補助金が使えるか」を具体的にご提案します。

もしあなたが、 「目先の税金に振り回される経営から脱却したい」 「会社の成長のために、戦略的なお金の使い方をしたい」 「数字と経営、両方の視点からアドバイスをくれる本物のパートナーが欲しい」

と本気でお考えなら、ぜひ一度、私たちにお話をお聞かせください。

あなたの会社の未来を変える、最初の一歩になることをお約束します。

初回のご相談は無料です。ただし、私たちがご提供できるリソースには限りがあるため、本気で会社を良くしたいと願う札幌の経営者様とその未来を真剣に考える時間に集中させていただいております。

こちらより、今すぐご連絡ください。

投稿者プロフィール

千葉将志税理士事務所代表 千葉将志
千葉将志税理士事務所代表 千葉将志
中小企業社長専門の経営コンサルタント兼税理士。
1977年生まれ、札幌出身。大手税理士事務所在籍中、税理士試験に合格。「試算表を作るだけ」の業務が中心で、経営支援に踏み込めない現状に強いジレンマを抱える。大手事務所を退所し、コンサル型の税理士事務所に入所するも思い描く支援とのギャップに苦悩。28歳の頃にお客さんゼロ・計画なしという状態で独立を決意。自分自身が事務所経営に苦しんだ経験から「経営者は孤独で、悩んでも税理士に相談しにくい」という現実を身をもって痛感。ふとしたきっかけで参加した勉強会で「税理士=税金や会計処理だけではない。経営戦略まで踏み込んでサポートできる存在でありたい」という想いを強くする。様々な経験を経て、現在は北海道札幌市白石区で「建設業や動物病院をはじめ、多業種の経営者を「数字」と「現場」の両面で支えている。単価・売上・利益向上と財務、人事・採用マーケティングのサポートを得意とする経営コンサルタント。