【ライフステージ診断】もしかしたら、うちは成熟期?

札幌市白石区の経営に強い千葉税理士事務所です。

実は会社にはコーポレートライフサイクルというものがあることをご存じですか?

会社はそのステージによってやるべきことが変わるのです。

今回はライフステージ判定をしてみましょう。

(目次)

1.会社のコーポレートライフサイクルとは?

2.まだまだ伸びしろのある「成熟期」のとるべき戦略とは

3.「成熟期?」と感じたら最初にすべき3つのこと

4.まとめ

1.会社のコーポレートライフサイクルとは?

学校で習う会社は「ゴーイングコンサーン」といわれ、永続的に存続し続けることが前提になっています。

しかし、中小零細企業の場合は廃業率が高く10年の壁というものを越えられずに消えてしまう会社も多くあります。

人間の人生になぞらえて、会社にもステージがあることをご存じでしょうか?

①幼年期

②成長期

③成熟期

④衰退期

①幼年期

次のチェックリストの3つ以上当てはまると「幼年期」の可能性があります。

幼年期診断

☑ 創業・開業後5年未満である

☑ 取扱い商品・サービスのメイン売上の主軸が定まっていない

☑ 融資などの必要資金は500万円以下である

☑ 商品の利益率は低い

☑ とにかくトライアンド・エラーを試している

不安もありますが、夢・希望に満ち溢れる時期です。

創業・起業してから「売れる商品」探しの時期です。

ここで過去の取引先の下請け仕事などで安住してしまうと、その先の成長期はなく成熟期に入っていきます。

この時期は資金需要は小さいことが多いが、利益も小さいことが多い時期です。

何が売れるのかが中心課題で、売上を伸ばすことに一生懸命になる時期です。

コンサルタント 千葉将志

この時期に必要な情報とスキルは「マーケティング」の時期です。

創業融資で資金調達をしてから事業成功確率を上げるためにマーケティングがお勧めです。

無駄な節税で成長を犠牲にした会社はここから衰退期に入ってしまいます。

②成長期

次のチェックリストの3つ以上当てはまると「成長期」の可能性があります。

成長期診断

☑ 「これを売っていたら儲かる」という商品がある

☑ 商品・サービスの売上アッププロセスができている

☑ 経費の無駄に対する意識・取り組みができている

☑ 利益体質になってきている

☑ 運転資金が増加してきている

中核商品と呼ばれる「これを販売していたら儲かる」というコア商品が見つかった時期です。

この中核商品に集中することで売上・利益を伸ばしていく時期です。

商品が売れていくので、運転資金ニーズが伸びていきます。

生産能力アップのためには設備投資や人件費の上昇も起こっていきます。

この段階では企業内の組織化ということも起こってきますのでマネジメントも必要になります。

③成熟期

次のチェックリストの3つ以上当てはまると「成熟期」の可能性があります。

成熟期診断

☑ 社内に役職・組織図がある

☑ 業務が仕組化・自動化されている

☑ 売上・経費が安定している

☑ 成長時のような必要資金の増加が収まり、資金的にも安定している

☑ 社長に時間的な余裕がでている

売上が安定し、会社内部も安定している状況です。

大きく伸びることもなく、商品も組織も安定を求めていく時期です。

可もなく不可もなくで現状維持をしていれば大丈夫という風潮が出てきます。

投資などもひと段落していることから、運転資金などの資金需要も落ち着いています。

この辺りで事業承継という話が出てくることがありますが、実際には衰退期にはいってから対策を考えているケースが多いです。

コンサルタント 千葉将志

ここは経営上とても重要な時期に入っています。

再成長できるか衰退期に転げ落ちるかの分水嶺です。

もしかしたら「成熟期かも」と思ったらすぐに行動しましょう。

④衰退期

次のチェックリストの3つ以上当てはまると「衰退期」の可能性があります。

衰退期診断

☑ 社内の平均年齢が中高齢化している

☑ 新規事業に取り組んでいない

☑ 業務は同じことの繰り返しになっている

☑ 利益が減少傾向

☑ 社長の年齢も上がりつつあり、事業承継や相続対策を検討している

成熟期に入って、現状維持を受け入れているとすぐに衰退期に入ります。

しかし、衰退期は成熟期にいると勘違いしてしまうことが多いので注意が必要です。

なぜなら、安定していると思っていたら徐々に下がっていきます。

「たまたま調子が悪いのかな?」「コストがかかりすぎて利益が減っているのかな」というように見えてしまうからです。

気が付くほど下降し始めると加速度がついているので会社のライフステージを戻すのは大変になります。

商品だけでなく、組織的にも成熟期で硬直化していることが多いので、動きも鈍い組織になっていることが多いです。

採用しても若手の定着が悪く、離職者も多くなります。

中高年層が残り、企業の平均年齢はどんどん上がっていきます。

経営者や幹部の年齢が上がったタイミングで事業承継・株価対策を検討しますが、その段階は衰退期の入り口のことがあります。

相続対策ではなく事業のテコ入れをしないと、引き継いでも会社の衰退は止まりません。

後継者は間違った税金対策で弱った会社ではどうしようもなくなります。

2.まだまだ伸びしろのある「成熟期」のとるべき戦略とは

成熟期はこのままいくと「衰退期」に入ってしまいます。

この成熟期で何をすれば再び成長に向かうブレイクスルーができるでしょうか?

ブレイクスルー戦略で再び成長する

成熟期の特徴は「成長の鈍化を落ち着きに感じて油断してしまう」ということにあります。

つまり、成長が鈍化している理由を「たまたま」なのか「ステージが変わった」のかを理解することが重要です。

そのためには次のことをお勧めします。

①前年同月比比較の試算表をやめる
②商品のライフサイクルを確認する
③社員の採用計画を立てる
④マーケティングによる売れる商品の作成・販売(新規事業)
⑤①~④を実行するための利益計画・経営計画を立てる

一般的な会計事務所が使っているのは「前年同月比の試算表」です。

決算の時の説明も「今期は前期に比べて〇〇です」という話をしてしまいます。

前期と比べて良くても悪くても、あなたの会社として「良いのか」「悪いのか」は関係ありません。

特にコーポレートライフサイクルで考える場合には、自社がどのステージにいるのかが重要です。

前年同月比ではなく傾向で見ることが一番重要です。

私たちは前年同月比も使いますが、傾向で見られるように特別な加工をしたものを使っています。

3.「成熟期?」と感じたら最初にすべき3つのこと

もしかしたら「成熟期?」と感じたら今すぐに手を打ちましょう。

仮に親族に事業承継をしようと思っても、従業員に事業を引継ごうを思っても衰退期になってからでは引継ぐ方が大変です。

むしろ、事業承継をしたいというモチベーションがどんどんなくなっていきます。

そのうえ、社内のムードも「現状維持」「事なかれ主義」になるため、衰退傾向を維持することを望むようになります。

成熟期?と思ったら最初にすべき3つのことは次の3点です。

①自社の事業構造を確認する
②中期利益計画を作って将来を決める
③経営計画により社員を巻込んだブレイクスルー

私たちは上記の3ステップを順をおってお手伝いしています。

この手順を踏まなければ、がむしゃらに適当にやってしまいます。

そうなると社長に誰もついてこないことになります。

なぜなら、やるべきことがわからずに、やりやすいものをやってしまうからです。

効果が出ないものをたくさんすることで社員も疲弊していき求心力がなくなってしまいます。

この手順で「現状の理解➡将来の決定➡全社行動」を実施します。

札幌・旭川・帯広・海外などオンラインミーティングでも経営サポートしております。

オンラインの経営サポートのメリットは「ZOOMのオンラインミーティングとリアルのハイブリット顧問とは」をご覧ください。

4.まとめ(無料プレゼントあり)

自社のコーポレートライフサイクルはどこにあるのかを常に意識しましょう。

衰退期に入ってしまうと、自社の収益性と将来性が一気に減少していきます。

成熟期の段階で再度成長サイクルに入るブレイクスルーを起こしましょう。

そのためにも、対前年主義の試算表ではなく傾向を意識し、そのうえで利益計画を作ることで常に自社のポジションを把握していきましょう。

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