Q:事務用品をクレジットカードで購入した場合の経理処理は?
A:事務用品をクレジットカードで購入したときの会計処理は次のようになります。
(事務用品費)×××/(未払金)××× ○○商店 事務用品 ○月△日(実際の取引日)
摘要欄に実際の購入日を記入します(消費税本則課税対策)
経理のポイント:会計ソフトでは振替伝票を使ってクレジット明細を入力します。
事務用品を購入した時点で経理処理をすることが正しいのですが、事務処理の効率化の観点から合計のクレジット明細が届いた際に経理処理をまとめて行います。
クレジット利用時に経理処理をした場合、届いたクレジット明細と日々の残高があっているかを1本1本検証しなければなりません。
クレジットを利用時の処理している場合
・クレジットの締めが毎月15日の場合
クレジット明細上の残高は15日時点の金額が送られてきます。
クレジット利用時に毎日経理をしているのでクレジット明細とずれが起きます。(16日~末日まで)
この期間の取引を1本1本確認していく必要があります。
非常に手間がかかるだけではなく、ミスも起きやすい経理になります。
ただし、クレジットカードの利用額が大きい場合や日々の処理をきちんとしていきたい場合には毎日経理していきます。
クレジットカード利用の決算時の処理
決算時には、決算月とその次の月の明細をもとに決算月末時点の残高を確定していきます。
2か月分の明細を基に処理をおこなうために、漏れが起きにくく、処理もわかりやすくなります。
例)事務用品108円(消費税8円)をクレジットカードで購入した場合
①購入時の処理
②請求書到着時経理処理
③口座引き落とし時の経理処理
免税事業者の場合:
クレジットカードで事務用品を108円(消費税8円)を購入した場合
①購入時の処理
経理処理なし(日々経理したい場合には購入時に②の処理をする)
②クレジット明細到着時の経理処理
(事務用品費)108円/(未払金)×××←クレジットカード明細の請求額
(△△△△費)△△△円/← (クレジット明細の通りに勘定科目をつけて金額を入れていきます。)
※未払金はクレジットの明細書の残高を入れていきます。
クレジット明細の残高を入力する未払金(右側)は1本だけです。
③口座振替による支払い時の経理処理
(未払金)×××円/(普通預金)×××円 ← クレジットカード明細の引落予定額
消費税本則事業者の場合:
クレジットで事務用品を108円(消費税8円)を購入した場合
①購入時の処理
経理処理なし(日々経理したい場合には購入時に②の処理をする)
②クレジット明細到着時の経理処理
(事務用品費)100円/(未払金)×××←クレジットカード明細の請求額
(仮払消費税) 8円/
③口座振替による支払い時の経理処理
(未払金)×××円/(普通預金)×××円 ← クレジットカード明細の引落予定額
消費税簡易課税事業者の場合:
クレジットで事務用品を108円(消費税8円)を購入した場合
①購入時の処理
経理処理なし(日々経理したい場合には購入時に②の処理をする)
②クレジット明細到着時の経理処理
(事務用品費)108円/(未払金)×××←クレジットカード明細の請求額
(△△△△費)△△△円/← (クレジット明細の通りに勘定科目をつけて金額を入れていきます。)
※未払金はクレジットの明細書の残高を入れていきます。
クレジット明細の残高を入力する未払金(右側)は1本だけです。
③口座振替による支払い時の経理処理
(未払金)×××円/(普通預金)×××円 ← クレジットカード明細の引落予定額