建設業でお金がないのに利益がでる理由とは

建設業の社長の中にはお金がないのに利益があるという悩みのある方がいらっしゃいます。なぜ建設業の社長の感覚と利益がずれてしまうのかとその対策をみておきましょう。

建設業でお金がないのに利益がでる理由とは

建設業で利益がでているのにお金がないと感じることはりませんか?

建設業に限らず飲食店や理美容業など様々な業種でも同じことが起きているかもしれません。

ただ、建設業の場合には建設業特有の事情もあって「お金がないのに利益がでている」という可能性があります。

建設業でお金がないのに利益がでる理由をみながら、対策を考えてみましょう。

建設業でお金がないのに利益がでる理由1:領収書を取っていない

建設業や建築業の場合、現場のジュース代というものがあります。

自動販売機で購入したジュースには領収書やレシートがありません。

「130円くらいだからいいよ」と思っているととんでもないことになってしまいます。

例えば、現場に入っている人が10人としましょう。

10人×2回(10時・15時休憩)×25日×130円×12カ月=78万円にもなります。

これを経費で落としていなくて、社長の自腹にしていたら大損をしています。

個人事業の場合でも社長の所得が78万円も高くなっています。

社長の所得が695万円~900万円の所得帯であれば所得税・住民税の税率は33%です。

無駄な税金が約26万円弱出ます。

経費で落とし損ねたことで手元からなくなっているお金が78万円です。

税金を余計に払う分で26万円です。

合計すると「78万円+26万円=104万円」です。

ここで気にしていただきたいのは、所得が695万円~900万円でこれだけの税金です。

900万円に対するものとしては11%~15%弱の割合です。

こんなに損をしていると考えるとぞっとしてしまいますね。

建設業でお金がないのに利益がでる理由2:出張が多くて経理が追い付かない

経費が漏れている理由は領収書の紛失です。

この原因になるのが建設業や建築業は現場が移動してしまうことです。

地方出張や本州出張で事務関係の仕事ができない環境になりやすい業種なのです。

領収書や請求書を作るのが自宅事務所という方も多いのです。

事務関係の資料が事務所にあるのに領収書などは毎日出てきます。

社長の財布がパンパンになってしまったり、鞄の中でしわくちゃになってしまったりします。

地方出張が冬場の期間の数ヶ月に及ぶと経理どころではなくなってしまいます。

一般的な経理代行会社に頼んでいたのでは建設業の特性を理解していない経理体制になりやすくなります。

移動が多くなると経理が滞ってしまって、利益がわからなくなってしまいます。

そのため「これくらの領収書いいや・・」と思ってしまい、お金がどんどん無くなってしまうのです。

しっかりと建設業専門の税理士さんに経理をしてもらって利益状況を教えてもらわないと損をし続けてしまいます。

建設業でお金がないのに利益がでる理由3:社長の個人の生活費がかかりすぎている

法人の建設業や建築業によくあることですが、会社のお金と事業のお金を区分できていない会社が多くあります。

法人の場合、社長のお給料のことを役員報酬といいます。

法人税法上経費で落ちる役員報酬は一度決めたものを株主総会から株主総会までの期間フラットにすることです。

期中で好き勝手に増減することは原則として認められません。

このような場合には、社長がもらった役員報酬の一部は会社の経費で落ちない上にもらった社長側ではしっかりと所得税・住民税・社会保険料がかかります。

法人税の計算上経費になって、社長の所得税・住民税・社会保険料がかかるのが一番の節税になることです。

社長の役員報酬は株主総会などで決定しますが、実際にかかる社長の生活費の方が多いことがあります。

そうなってしまうと社長の生活費は次のようになってしまいます。

①株主総会などで決めた役員報酬(損金で落とせる役員報酬)

②会社からの借入れ

③社長の生活費=①+②

このケースで問題になるのは、会社の経費に関係のない領収書やレシートを保存していないのでどれくらい社長の個人的支払いに会社のお金を使ったかわからなくなることです。

社長の役員報酬は毎月社長の個人口座に振り込んでいたりします。

ただ、日常の買い物の際に社長個人の財布と会社の財布の2種類を持ち歩いていないことがほとんどです。

手元にあるお金で会社の買い物と私的な日用品の買い物をしてしまいます。

そのため会社の実際の現金ばかりドンドン減ってしまいます。

しかし会社の経費に関係のない領収書やレシートは捨ててしまうのです。

気がつくと会社の帳簿上の現金は残っていても、実際の会社の財布にお金がないということになってしまいます。

社長の個人に振り込まれたお給料分はお給料分で自分のお金だからと使ってしまうことで個人にもお金が残らない事態が発生してしまいます。

このようにして会社も個人も手元にお金がないのに税金が高いというケースが非常に多いのです。

「建設業でお金がないのに利益がでる」を改善する千葉税理士事務所

千葉税理士事務所は建設業専門の税理士事務所です。

今まで様々な建設業・建築業のお客様の経理をサポートしてきました。

その中で建設業特有の経理上の問題が見えてきました。

お客様の一番の悩みは「お金がないのに利益ができること」です。

私たちは建設業・建築業のお客様の経理を改善・管理することでしっかりと利益と納税のバランス対策をしていきたいと考えております。

成長したい建設業の方は今すぐご相談ください!0120-889-459

 

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