会社員や主婦の方が副業でアフィリエイトをおこなっているケースが非常に多くなっています。場合によっては本業よりも稼いでいることも珍しくありません。副業のアフィリエイト収入にも税金対策をしていかなければ3月の納税で大変なことになります。~弥生会計・MFクラウド会計の札幌市白石区の千葉税理士事務所~
副業のアフィリエイトの確定申告対策はいつからがいいの?~副業アフィリは油断禁物~
弥生会計・MFクラウド会計専門の札幌市白石区の千葉税理士事務所の無料税金ワンポイントです。
アフィリエイトについて税理士事務所に聞いたら「アフィリって何?」ということがよくあります。
なぜなら税理士業界は割と年齢層が高いためです。
アフィリエイターの方から見るとすぐに気づくことかもしれませんが、税理士事務所によってはホームページに力を入れていないところがすぐわかると思います。
ホームページを外部委託していてSEO対策だけをしている税理士事務所のホームページであれば、その税理士事務所で管理していない可能性があります。
ホームページの重要性は理解しつつもインターネット広告に関しての理解度は高くないかもしれません。
そうなるとアフィリエイトについてわからない理由も見えてくると思います。
アフィリエイターといっても本業としてアフィリエイトをおこなっている人と副業としてアフィリエイトをおこなっている人の両方がいます。
本業としてアフィリエイトをおこなっている場合には、収入がある程度高いところからスタートしているはずです。
そのため本業アフィリエイターの方はしっかりと税金対策も考えてしているはずです。
もしも、本業アフィリエイターの方で税金対策をしていなければ今すぐご相談ください。
問題は、副業アフィリエイターの方です。
前年の収入が低い場合でも急激に収入が増えてしまうこともあるため税金への意識が向かないまま多額の税金が発生してしまうことがあります。
専業主婦の方がアフィリエイトで多額の利益を出してしまいご主人様の扶養から外れてしまったり、家族手当に影響が出たということもあります。
副業アフィリエイトは収入と税金について事前に情報収集しておきましょう。
副業アフィリエイターの場合赤字は捨てて「黒字は納税」になる
個人のアフィリエイトは所得税・住民税の計算上「事業所得」というものか「雑所得」というものになります。
事業所得になるアフィリエイトは本業といわれる人たちです。
雑所得になるアフィリエイトは副業や主婦の方のお小遣い稼ぎといわれるものです。
厳密にここからが本業アフィリでここまでが副業アフィリという区分が難しいので、実務上は非常に頭を悩ませる部分です。
今回は副業アフィリエイトについての話なので、副業の場合に絞っていきます。
副業アフィリエイトは所得税法上雑所得というものに該当します。
雑所得の計算の仕方は次のようになります。
「雑所得=収入―必要経費」
ただし、赤字になった場合にはなかったものとみなします。
びっくりするかもしれませんが、副業アフィリエイトが赤字になってもその赤字は使えないということになります。
赤字を使うとはどういうことかも見ていきましょう。
サラリーマンの副業の場合、本業の収入はお給料です。
お給料は給与所得という所得区分です。
お給料をもらっている限り黒字になります。(お給料が赤字というのはあり得ないからです)
そして、副業のアフィリエイトが赤字になったとします。
副業アフィリエイトの赤字が使えないというのは、このアフィリエイトの赤字とお給料を相殺して税金を安くすることができないということを言います。
事業が赤字になった時には、給料などほかの所得と赤字を通算して節税に使うことができます。
これが本業アフィリエイトと副業アフィリエイトの違いにもなってきます。
本業アフィリエイトが赤字だと生活ができなくなってしまうのでよくはないのですが・・・。
先ほどの通り、雑所得が赤字になった時にはその赤字は節税効果はなく、ただの自腹で終わりです。
しかし、頑張って儲かった時にはしっかりと税金がかかるという仕組みになっているのです。
これが副業アフィリエイトの税金対策が必要になる理由です。
副業アフィリエイトが該当する雑所得は、青色申告制度などの節税のある制度がない所得区分です。
出た利益がそのまま税金計算に入っていきます。
そのため、副業のアフィリエイトの収入が大きくなる場合には将来の税金対策を含めた確定申告対策をしていかなければなりません。
副業アフィリエイトの収入は入金時ではないので注意!
アフィリエイトの収入は預金通帳に入金になったときに売上が上がると思っていませんか?
普通に考えたら入金されたときが収入の時期だと思ってしまいますがこれは間違いなのです。
税金の計算上はASPの収入が確定したときなのです。
つまり、預金に入金される前に売上を計上しなければいけないのです。
12月に急激にASPの収入が上がって入金は1月・2月になったとしても、今年の収入が大きくなったということになります。
入金月が収入ではないためです。
例)自分では収入が1,000万円を超えていないと思って失敗した事例
ASP確定額 | 預金入金額 | |
①1月~10月分 | 800万円 | 750万円 |
②11月 | 100万円 | 50万円 |
③12月 | 150万円 | 100万円 |
④ 1月 | (200万円) | (150万円) |
今年の収入
①+②+③ |
1,050万円 | 900万円 |
お金が入らなければ収入ではないと思って確定申告をしていると、税務調査の際に1カ月から2か月分のASP報酬確定額が計上漏れと指摘されることになります。
アフィリエイトの手法にもよりますが、SEOで収益を上げている場合にはほぼすべてが利益になると思いますので1カ月・2カ月の収入が漏れているだけで税額に影響が大きくなります。
副業アフィリエイトは急激に収入が増える可能性が大
アフィリエイトは急激に収入が増え始める特性があります。
去年まではそれほどでもなかったからといっても、googleの変更やアルゴリズムの変更で検索順位が大きく変わることがあります。
扱うサイトによって季節変動があったりTVの影響などでの変動も出てきます。
そのためアフィリエイトの収入が急激に増えたときにも対応できるように確定申告対策は早めにしておくことをお勧めします。
副業アフィリエイトだったのに消費税の課税事業者になっていた!
そもそもなのですが、消費税法は副業も本業も関係なく継続的な取引収入が1,000万円を超えると2年後は消費税を納めなければなりません。
アフィリエイト報酬については、売上という感覚が起きにくいため消費税の対象の収入だとは感じにくいのです。
さらにアフィリエイターの方の収入の上がり方も影響します。
前年までは「1,000万円を超えるなんて考えられなかった」という方もいきなり収入が伸びることがあります。
報酬が1,000万円を超えているのに気づかない理由
1年間の報酬が1,000万円を超えていたのに気が付かない方がいます。
それは先ほどのASPの報酬確定と預金振込までの期間のずれがあるので気づきにくいのです。
先ほどの事例ではASP確定額ベースでは1,050万円で2年後には消費税の納税義務者です。
預金の入金だけで収入を管理している場合には、900万円で1,000万円以下のため消費税の免税事業者だと思っています。
しかし税金計算ではASPの報酬確定額が1,000万円を超えているため税務調査でいきなり消費税の納税を指摘されてしまいます。
報酬確定額が増えだしたら今すぐ経理体制を固めて消費税対策もしていきましょう。
副業アフィリエイトなのか事業アフィリエイトなのかについては「サラリーマンや主婦の方の仕事は「副業?」「事業?」~在宅ワークの確定申告は要注意!~」をご覧ください。
まとめ
副業アフィリエイトは本業化するか株式会社や合同会社を設立して法人化するかなどを検討する必要があります。
急激に収入が増えてしまってからでは対策が難しくなることがあるので注意しましょう。
アフィリエイト収入のコツを掴み始めたらアフィリエイトについて詳しい税理士に相談して税金対策をしていきましょう。
アフィリエイト専門の千葉税理士事務所
税理士事務所にとってアフィリエイトについて仕組みなどについての理解が難しい業種です。
さらに収入のコントロールや利益のコントロールが難しい業種です。
アフィリエイトについての特性をしっかりと理解することが重要な業種と考えています。
副業の場合と本業の場合での税金の計算方法も異なることからしっかりとした体制を作って税務申告をしていかなければ税務トラブルに発展しやすい業種です。
アフィリエイト専門の千葉税理士事務所では、アフィリエイトを頑張っているお客様の経営・税務面でのサポートを一生懸命頑張っていきます!
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