何月ごろに税理士さんを頼むのが良いのか?【確定申告で慌てないために】

札幌市白石区にあるクラウド会計・弥生会計専門の千葉税理士事務所です。個人事業主の方や法人の方でこれから税理士さんを探そうとする場合、何月ごろから頼むのが良いのか気になるところです。今回は税理士側からみたところをお話しします。

何月ごろに税理士さんを頼むのが良いのか?【確定申告で慌てないために】

税理士さんに頼むなら確定申告前や法人の決算の時で十分と思っている方も多いかもしれません。

実は、確定申告直前や法人決算申告直前に頼むのは一番ダメなパターンなのです。

 

今回は直前がダメな理由といつ頼むのがよいのかを見ていきましょう。

(目次)

1.確定申告や決算直前に税理士さんを頼むのがダメな理由

2.税理士さんの繁忙期以外がベター

3.税理士さんにお得にお願いするためには

4.まとめ

1.確定申告や決算直前に税理士さんを頼むのがダメな理由

確定申告時期というと2月・3月の時期になります。

法人の場合にはそれぞれの法人で設定している事業年度というものがあるので、画一的に決まった時期ではありません。

一般的にはその法人の事業年度終了の3カ月前くらいからが決算直前という感じになります。

例えば、3月決算法人の場合には4月1日開始で事業年度終了が3月31日になります。

この3月決算法人であれば1月以後が決算直前というイメージになります。

(確定申告・法人決算直前がダメな3つの理由)

税理士さんを頼まないよりも頼んだ方がよいわけですが、時期の問題があります。

確定申告や法人決算直前に税理士さんに相談するのは遅すぎる理由をみていきましょう。

①確定申告・法人決算直前では事前手続きがある優遇規定は受けられない

例えば、青色申告や法人の役員へのボーナスを経費で落とすための手続きは事前申請が必要になります。

こういったものは決算前に行う必要があったり、決算後すぐに手続きが必要になります。

確定申告や法人決算直前に税理士さんを頼んでも手遅れとなってしまいます。

②翌期以後の消費税の簡易・本則課税の事前検討が難しい

消費税には本則課税と簡易課税という2種類の計算方法があります。

簡易課税制度については初めて適用を受けようとする事業年度開始前に手続きをしなければ選択ができないものになります。

そのため、簡易課税のほうが有利と後からわかっても手遅れということになります。

この消費税の簡易課税・本則課税の選択は非常に難しい判断をする必要があるので税理士さんも気を使っている部分です。

③不足資料や確認事項が間に合わないケースが続出

帳簿作成も税理士さんに丸投げという方もいます。

領収書や請求書をまとめて渡せばすぐに帳簿ができると持っている方も多いかもしれませんが、そうではないのです。

お客様の方で帳簿入力をしている場合には少ないかもしれませんが、資料が抜けているケースも多いのです。

領収書やATM振込明細を見ていたら、対応する請求書が見当たらないという場合もあります。

そうなると請求書の再発行依頼をしてもらう必要が出たりします。

帳簿の入力が進まなければ発見できない不足資料というものは、時間がたってから出てきます。

確定申告や法人決算期日までに内容がまとまらないというリスクが増えるので今すぐ税理士さんに相談しておきましょう。

2.税理士さんの繁忙期以外がベター

これは税理士さん側の問題なのですが、税理士さんが繁忙期だと処理に入ることができないということが起こります。

税理士さんは顧問契約が基本なので、顧問のお客様を優先して処理していきます。

そのためいきなり決算が近いのでといわれても、受け皿に余裕がなければ引き受けられないという事情があります。

毎月の顧問のお客様の1年かけてチェックしている内容を短時間でやってもらうと考えると、大変な業務集中が起こってしまうということがイメージできます。

そのため税理士さんとしては繁忙期では引き受けることができないと断られやすい状況となってしまうのです。

3.税理士さんにお得にお願いするためには

1年分のチェックや処理を税理士さんにお願いするとなると、ある程度まとまった報酬請求がおきてきます。

1年分をまとめてやってもらう場合、税理士さんとしては短期にパートさんを増強したり、残業をさせて処理にあたるわけですから通常のお客様よりもコストの高い業務ということになります。

そうなると税理士さん側では、低価格で引き受けることが難しいという事情が出てしまいます。

でも、税理士さんにお得な料金でお願いしたいという気持ちもあるので妥協点を作っていきましょう。

(お得に税理士さんにお願いする方法)

①資料は整理しておく

帳簿をつけている場合には領収書は月ごとに整理して張っておきましょう。

帳簿入力も税理士さんにお願いする場合には、領収書を貼ってしまわないように注意しましょう。

ノートやスクラップブックに貼ってしまった領収書を見ながら会計ソフトに入力すると手間と時間がかかります。

そのため、処理時間が遅くなる分コストが上がってしまいます。

請求書・給与明細などもファイルに取引先ごとにまとめて綴っておきます。

②会計ソフトに細かく入力しておく

会計ソフトを使って帳簿をつけている場合には、細かく入力しておきましょう。

細かく入力するとは、取引先名と内容をきちんと入力しておくことをいいます。

ENEOSでガソリンを1,000円分いれたという場合、次のようにい会計ソフトに入力します。

(車両費)/(現金)1,000円 ENEOS ガソリン代

自分で入力している方によくあるのは、ENEOS ガソリン代という記載がないのです。

これではどの領収書を入力したものなのかがわからないため、税理士さんとしてはチェックのしようがないということになります。

場合によっては税理士さん側で入力しなおしをすることになれば入力コストが上がってしまうので料金が高くなります。

③資料は一気に渡す

税理士さんにお願いすることになったら資料は一気に渡しましょう。

ぽろぽろ資料を渡すと、税理士さんの業務が行ったり来たりになって時間がかかってしまいます。

時間がかかる案件はそれだけコストが高くなってしまいます。

4.まとめ

では、税理士さんに頼むなら何月がよいのかというと個人事業の場合には4月~8月まで、法人の場合は決算が終わったらすぐが一番よいでしょう。

これよりも後になると、進行年度の決算対策などが非常に難しくなります。

翌年以後の税金についても検討したいという場合には今すぐ税理士さんに相談しておくことがベストです。

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