スケールアップの壁を超える!売上2億円超えの経営者がやっている行動5選

札幌市白石区の経営に強い千葉税理士事務所です。
今回は売上2億円を超える経営者がやっている行動に注目してみましょう。
売上1億円以下の経営者と2億円を超える経営者の意識の違いを学ぶことで経営のすぴーとアップをしてしまいましょう。
(目次)
1.壁に挑戦する経営者マインドの変化とは
2.脱社長の現場依存
3.意思決定の基準の変化
4.再現性の構築
5.プロの意識的活用
6.未来志向の行動
7.まとめ

1.壁に挑戦する経営者マインドの変化とは
経営者といっても最初は食べていくためというところからスタートする方もいれば最初から〇〇億円を目指すという人もいます。
実際に事業を始めてみると「見えない壁」というものに当たっていきます。
壁に当たっていることに気が付かない方もいますが、成長しようという気持ちがあれば必ず壁は存在します。
最初の大きな壁が1億円の壁です。
この壁を越えたところで経営者のマインドが変化せざるを得ない状況が訪れます。
それが次の4つの恐怖と1つの気づきです。
①売上が増えたのにお金が残らないという恐怖
②社長が動かないと会社が止まってしまうという恐怖
③社員が辞めてしまう恐怖
④他社と比べて焦りが迫ってくる恐怖
⑤外部専門家の重要性の気づき
これからの気づきが経営者を次のステップに連れていく大きな要因になります。
次からは壁を越えていくステップを見ていきましょう。

2.脱社長の現場依存
社長も人間です。
どんな人でも1日24時間しかありません。
最初の1億円の壁を超えるためには、社長も現場で一生懸命働いて売上アップを続けていたはずです。
これも重要な時間と経験でした。
現場で一生懸命働くことで、お客様の声に耳を傾けられ、その結果お客様から評価をいただいた結果として1億円の壁を突破できたからです。
しかし、この1億円の壁の向こう側は2億円・3億円と売上規模も大きくなっていきます。
社長依存体質では1日が24時間では足りないことになってしまいます。
社長が現場に入らなくてもしっかりと仕事が回るという体制を真剣に設計していくことが2億円を超えるために必要になってきます。
3.意思決定の基準の変化
売上アップがモチベーションで経営をしてきても達成できるのが売上高1億円の壁突破です。
売上を増やすことは素晴らしいことなのですが、2億円に向かっていくフェーズでは意思決定のポイントが売上から「利益」に移っていきます。
売上を増やす仕組みで進めていくと、運転資金も必要になるだけでなく、設備投資や人の採用など低収益体質の事業構造になりやすくなります。
運転資金など資金需要が大きくなると、赤字を出すだけで金融機関の融資が受けられなくなり、貸家が倒産の危機に向かいやすい事業構造を作っているということです。
2億円に向かう中では経営の安定性を高めつつ、売上高も2億円を突破していく必要があります。
意思決定を売上高から利益というポイントにすることで資金調達リスクも下がっていきます。

4.再現性の構築
社長個人の能力だけで突破できるのが1億円の壁です。
トップだから売れた商品やサービスで進めてきてしまっている可能性があります。
経営者の個人の感覚だけで作り出せる売上から「誰がやっても売れる仕組み」を作ることで2億円の売上を突破していく必要があります。
ここで重要になってくることは次のようなポイントです。
①営業の仕組化
②PDCAサイクルを回す会議システム
③将来を見据えた経営計画の策定
この部分が1億円の壁を突破したばかりの時には見えないので注意しましょう。
私たちはこの部分の改善に力を入れているのは、それが理由です。
5.プロの意識的活用
外部専門家を取り入れるというのも2億円に向けて進んでいく段階では重要になります。
外部専門家というと「税理士」はついていると思われるかもしれません。
領収書のチェックと税務申告をするだけであれば、それは経営のための税理士ではなく税務申告用の税理士です。
ここでいう外部専門家は「経営に強い外部専門家」ということです。
社長は自社の構造などは理解されていますが、他業種や自社の業界の成功事例に詳しいのは外部コンサルタントの可能性があります。
実務でたくさんの会社の経営相談を受けている外部コンサルタントを選ぶことで、効率的に経営を進めていきましょう。

6.未来志向の行動
半年先・1年先・5年先をどうしたいかを考えて経営しているのが2億円以上の売上高を達成する経営者の特徴です。
先月の売上・利益を見ているだけでは成長が遅い会社になります。
あくまでも未来に対してどうしていくべきかを考えて、常に修正を加えながら目標を達成していくことが重要です。
私たちの場合には次のような取り組みで未来志向の経営者の方をサポートしています。
①利益計画作成ワークショップ
来期の売上・利益をどうすべきかを今期中に考えていきます。
さらに、決算前検討会を通じて決算前には決算対策も行っていきます。
②経営計画作成合宿(ワークショップ)
5年先・10年先を見据えて、会社をどう進めていくべきかを考えるものです。
自社の将来をどうしていくのかを発表できるだけのものができるので、金融機関や社員に対してしっかりと説明できる資料が出来上がります。
社長も頭の中がクリアになるので、「どしたらいいだろう?」「何をしたらよいだろう?」という迷う時間が無くなります。
③戦略的会議の実施
社内会議は定期的に開催することが目的化していることが多いです。
とりあえず、毎月決まったときに会議をしているけども中身がない。
これでは時間の無駄です。
生産性を高めて成長に向けてのスピードを上げるための会議を作っていくことが重要です。
今後はお客様向けに経営戦略会議を提供していく予定です。
7.まとめ
2億円の壁を超える経営者が意識している5選は新しいステージに向かうプロセスといえます。
面白いのは売上アップだけでなく、事業構造自体を変化させて、より安全な経営に向けての変化を伴っているということです。
つまり、現在の延長線上のことを繰返しているのではなく質を変える努力をするということです。
そのためにも意識を変えることと付き合うプロを変えていく段階に入るということになります。
経営に強い専門家とパートナーシップを作ることで2億円の壁に向かっていきましょう。
私たちは経営に強い税理士事務所です。
もしも、経営について相談してみたいという方は今すぐご相談ください。
相談電話:011-858-7007
投稿者プロフィール

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中小企業社長専門の経営コンサルタント兼税理士。
1977年生まれ、札幌出身。大手税理士事務所在籍中、税理士試験に合格。「試算表を作るだけ」の業務が中心で、経営支援に踏み込めない現状に強いジレンマを抱える。大手事務所を退所し、コンサル型の税理士事務所に入所するも思い描く支援とのギャップに苦悩。28歳の頃にお客さんゼロ・計画なしという状態で独立を決意。自分自身が事務所経営に苦しんだ経験から「経営者は孤独で、悩んでも税理士に相談しにくい」という現実を身をもって痛感。ふとしたきっかけで参加した勉強会で「税理士=税金や会計処理だけではない。経営戦略まで踏み込んでサポートできる存在でありたい」という想いを強くする。様々な経験を経て、現在は北海道札幌市白石区で「建設業や動物病院をはじめ、多業種の経営者を「数字」と「現場」の両面で支えている。単価・売上・利益向上と財務、人事・採用マーケティングのサポートを得意とする経営コンサルタント。
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