あなたの「社長としての時給」はいくらですか?現場仕事から脱出し、本当の“事業資産”を築くための実践的ロードマップ。

この記事の難易度:★★★★☆☆☆☆☆☆(少し挑戦的)
【この記事であなたが得られる未来】(お忙しい経営者様へ)
- 自分が「時給で働く従業員」から「資産を育てる事業主」へと視点を変えるきっかけが得られます。
- 社長が現場を離れても会社が成長し続ける「仕組み」作りの、具体的な4ステップがわかります。
- 「権限委譲が苦手」という多くの社長が抱える悩みを解消する、小さな第一歩の踏み出し方が明確になります。
- 日々の雑務から解放され、会社の未来を創るという、社長本来の仕事に集中できるようになります。
はじめまして。札幌市白石区の千葉将志税理士事務所です。
突然ですが、社長であるあなたに質問です。
あなたの「時給」は、一体いくらでしょうか?
「役員報酬を労働時間で割ればいいのか?」「いや、俺の仕事は時間では測れない…」そう思われたかもしれません。ですが、もしあなたが毎日、現場の最前線で誰よりも長く働き、見積書作成や急なトラブル対応、クレーム処理にまで追われているとしたら…。
それは果たして「社長」の仕事でしょうか。それとも、会社で最も給料の高い「スーパー従業員」の仕事でしょうか。
この記事は、「会社を成長させたい」という強い想いとは裏腹に、日々の業務に忙殺され、自分がいなければ会社が回らない状況に、一抹の不安や焦りを感じているあなたのために書きました。
この記事を読み終える頃、あなたは「現場仕事」から脱出し、会社を本当の「事業資産」へと昇華させるための、具体的で実践的なロードマップを手にしていることをお約束します。
目次

なぜ、社長は「会社で一番の働き者」になってしまうのか?
創業期は、社長が誰よりも働くのは当然です。しかし、会社が成長軌道に乗ってもなお、社長が現場仕事から抜け出せないケースは後を絶ちません。その原因は、社長の真面目さや責任感の裏返しでもあります。
- 「自分がやった方が早いし、質も高い」という思い込み。
- 社員に仕事を任せることへの漠然とした不安、失敗されることへの恐怖。
- 仕事を任せるための「教える時間がない」というジレンマ。
- そもそも、何から手放していいのか分からない。
これらの課題を一つずつ解決し、会社を「社長個人」への依存から解放していくプロセスこそが、「仕組み化」なのです。
「仕組み化」への実践的ロードマップ:4つのステップ
では、具体的にどうすればいいのか。以下の4つのステップで、あなたの会社を「社長がいなくても回る」体制へと変革させていきます。
ステップ1:全業務の「可視化」と「仕分け」
まず、あなた自身が「何に時間を使っているのか」を客観的に把握することから始めます。1週間、自分のやった業務を全て書き出してみてください。そして、その業務を以下の4つに分類します。
- 社長にしかできない仕事(例:経営理念の策定、資金調達、最終的な事業判断)
- 任せられるが、まだ教えていない仕事(例:見積書作成、重要顧客への提案)
- 誰でもできる単純作業(例:請求書発行、簡単な問い合わせ対応)
- そもそも、やる必要のない仕事(例:惰性で続けている会議、過剰な資料作成)
この仕分けを行うだけで、手放すべき業務が驚くほど明確になるはずです。
ステップ2:「マニュアル化」という名の資産づくり
次に、上記BとCの業務を「マニュアル」に落とし込みます。「マニュアル作りは面倒だ」と思われるかもしれませんが、これこそがあなたの時間を生み出す「資産」になります。
立派なものである必要はありません。写真と簡単な説明、チェックリスト形式でも十分です。
※ここでの事例は、読者の皆様の理解を深めるためのイメージです。
例えば、ある建設会社の社長は、若手社員でも精度の高い見積もりができるよう、「①現場写真の撮り方チェックリスト」「②平米数算出の基本ルール」「③過去の類似案件の見積もり参照先リスト」という3点のシンプルなマニュアルを作成しました。結果、社長が毎回行っていた見積もりチェックの時間が8割削減され、若手社員のスキルアップにも繋がりました。
マニュアルとは、あなたの頭の中にある「やり方」を、会社の共有資産に変える魔法のツールなのです。
ステップ3:小さな「権限委譲」から始める
完璧なマニュアルができても、いきなり大きな仕事を任せるのは禁物です。まずは、失敗しても影響が少ない、上記Cの「誰でもできる単純作業」から任せてみましょう。
大切なのは、「信頼して、任せ、結果を確認し、フィードバックする」というサイクルを回すことです。この小さな成功体験の積み重ねが、社員の自信を育て、社長自身の「任せる勇気」を育むのです。
ステップ4:空いた時間で「未来」の仕事をする
ステップ1~3を通じて、あなたの時間は少しずつ増えていきます。その貴重な時間を、決して新たな現場仕事で埋めてはいけません。その時間こそ、分類Aの「社長にしかできない仕事」に投資するのです。
- 新しい事業の柱を考える。
- 業界のキーマンと会い、情報を集める。
- 会社の5年後、10年後のビジョンを具体的に描く。
- 社員が夢を持って働けるような、新しい人事評価制度を考える。
これらこそが、会社の価値を飛躍的に高める、本当の意味での「社長の仕事」です。

社長の仕事は「未来」を創ること
あなたが現場から一歩引くことは、決して「楽をすること」ではありません。それは、「過去と現在」を処理する仕事から、「未来」を創造する仕事へと、その役割を進化させることなのです。
社長が未来を考え始めれば、会社は未来に向かって成長を始めます。あなたが育てた仕組みと社員が現在を動かし、あなたは未来を創る。この両輪が回り始めたとき、あなたの会社は単なる「事業」から、永続的に価値を生み出す「資産」へと変わるのです。
結論:今日から始める、社長の「時給革命」
あなたの「社長としての時給」を無限大に近づける旅は、今日、この記事を読んだこの瞬間から始まります。まずは、この1週間、自分が何に時間を使ったかを書き出すことから始めてみませんか?
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中小企業社長専門の経営コンサルタント兼税理士。
1977年生まれ、札幌出身。大手税理士事務所在籍中、税理士試験に合格。「試算表を作るだけ」の業務が中心で、経営支援に踏み込めない現状に強いジレンマを抱える。大手事務所を退所し、コンサル型の税理士事務所に入所するも思い描く支援とのギャップに苦悩。28歳の頃にお客さんゼロ・計画なしという状態で独立を決意。自分自身が事務所経営に苦しんだ経験から「経営者は孤独で、悩んでも税理士に相談しにくい」という現実を身をもって痛感。ふとしたきっかけで参加した勉強会で「税理士=税金や会計処理だけではない。経営戦略まで踏み込んでサポートできる存在でありたい」という想いを強くする。様々な経験を経て、現在は北海道札幌市白石区で「建設業や動物病院をはじめ、多業種の経営者を「数字」と「現場」の両面で支えている。単価・売上・利益向上と財務、人事・採用マーケティングのサポートを得意とする経営コンサルタント。