そのバトンは、温かいですか?

事業承継とは、会社の魂を、未来へつなぐ物語である。

Three Stories 社長、あなたの物語は、どれですか?

※ここに登場する3人の経営者の物語は、私たちが多くの経営者様からお聞きした悩みや課題を基に、その想いを込めて描いたフィクションです。登場する人物・団体名はすべて架空のものです。

事業承継という言葉を、自分ごととして捉えている経営者は、そう多くありません。
「まだ早い」「自分はまだ元気だ」「日々の仕事が忙しくて、そんな先のことは考えられない」。

私も、そう思っていました――。
多くの社長が、後になってそう語ります。

事業承継について考え始める「その日」は、いつも突然やってくるのです。


第一の物語:佐藤社長(58歳・建設業)の場合

「俺の取り柄は、健康だけだからな」
仲間と酒を飲むたび、それが佐藤社長の口癖でした。二代目として会社を継ぎ、がむしゃらに現場を走り回って30年。風邪ひとつひいたことがない、鉄のような男。事業承継なんて、70歳を過ぎてから考えるものだと、本気で思っていました。

その日、胸に感じた小さな違和感。検査の結果、心臓に軽い疾患が見つかりました。
「簡単な手術です。3泊4日で退院できますよ」
医師の言葉通り手術は無事に終わりました。しかし、生まれて初めて着るパジャマ、天井のシミを眺めて過ごす時間、そして看護師に体を支えられて歩く廊下…。

日常は、決して当たり前ではない。
俺も、いつかは倒れる日が来る。

退院の日、久しぶりに見た会社のトラックの力強さに、彼は不意に涙がこぼれそうになりました。
「若い頃には考えもしなかった…。この会社を、俺は、どうするんだ?」

病院の窓から自社の建設現場を見つめる建設業の佐藤社長

第二の物語:木村社長(62歳・飲食業)の場合

その知らせは、一本の電話でした。
「ゴルフ仲間の、山崎が亡くなったって…」

共に店を立ち上げ、苦しい時代を励まし合い、いつか一緒に豪華なクルーズ旅行に行こうと約束していた、たった2歳年上の親友の、突然の訃報。最近は互いに忙しく、もう一年以上も会えていなかったことへの後悔が、津波のように押し寄せました。

毎月、顧問税理士とミーティングはしている。しかし、そこで語られるのは、いつも目先の売上と利益の話だけ。「今月は良かったですね」「来月の資金繰りは…」。
親友は、会社の未来の話を、誰かとできていただろうか。いや、俺自身、この店の5年後、10年後の話を、本気で誰かに相談したことがあっただろうか。

日々の忙しさに身を任せ、事業承継という、人生で最も重要な問いから目を背けてきた自分に、木村社長は初めて気がつきました。

親友の訃報を聞き、閉店後のレストランで呆然とする飲食業の木村社長

第三の物語:高橋社長(45歳・小売業)の場合

高橋社長の父は、彼がまだ学生の時に、49歳の若さでこの世を去りました。

その背中を追うように20代で起業し、札幌の街角で、地域の人々に愛される小さな金物店をここまで育ててきました。30代半ば、事業が軌道に乗った時、ふと父のことを思い出し、「俺も、将来のことを考えなければ」と思った瞬間は確かにありました。

しかし、「まだ40にもなっていない。承継なんて、まだ早いさ」。
そうやって、意識的に考えないようにしてきたのです。

そして、45歳になった今。父が亡くなった年齢が、すぐそこまで近づいてきていることに気づきます。
子供たちの寝顔を見るたび、不安が胸をよぎるようになりました。
「もし、俺が父と同じように、突然いなくなったら…この店は? 従業員は? そして、この子たちは?」

必死に働いていれば、会社は続くと信じてきた。でも、本当にそれだけで良いのだろうか。

亡き父の年齢に近づき、夜の店の前で物思いにふける小売業の高橋社長

Our Philosophy 私たちの約束

事業承継とは、問いの連続です。
「利益」とは何か。「守る」とは何か。「未来」とは、誰のものか。
私たちは、安易な答えを提示しません。
その代わりに、社長、あなたと共に、その問いの最も深い場所まで潜ることを約束します。

一、私たちは、過去のすべてに敬意を払います。

あなたの会社の歴史は、単なるデータではありません。それは、無数の決断と、流された汗と涙の結晶です。私たちは、その一つひとつに光を当て、未来へと受け継がれるべき「意味」を、あなたと共に紡ぎ出します。

二、私たちは、未来の可能性を限定しません。

事業承継は、縮小均衡への道ではありません。それは、会社のアイデンティティを再定義し、新たな使命を発見する、再生の機会です。私たちは、後継者と共に、誰も見たことのない会社の姿を構想し、その実現を支援します。

三、私たちは、人の心を置き去りにしません。

どんなに優れた計画も、人の心が離れれば砂上の楼閣と化します。社長の、後継者の、そして従業員一人ひとりの不安と希望。私たちは、その複雑な感情の機微に、どこまでも寄り添い続けます。

事業承継は、経営者人生の集大成です。
その尊い時間に、伴走者として立ち会うこと。
それは、私たちの仕事であり、使命であり、そして何より、誇りです。

もし、あなたが、
テクニックではなく哲学を、
取引ではなく信頼を、
そして単なる延命ではなく真の再生を求めるのなら。


千葉将志

千葉 将志(ちば まさし)

千葉将志税理士事務所 代表税理士 / 株式会社アロット 代表取締役
「税理士」と「経営コンサルタント」、二つの視点で会社の魂を未来へつなぐ事業承継専門家

北海道札幌市を拠点に、税理士事務所と経営コンサルティング会社の代表を兼務。税務・会計という「数字」の側面と、経営戦略・組織・人の感情という「経営」の側面、その両方からアプローチできる、全国でも数少ない事業承継の専門家。机上の空論を嫌い、社長の熱い想いと涙を、具体的な未来図に描き換えるプロセスを何よりも大切にしている。

Step 1

『心の扉を開く』

私たちの仕事は、まず社長、あなたが一人で抱え込んできた全ての想い、悩み、そして夢を、静かにお聴きすることから始まります。それは、会社の歴史という、壮大な"ものがたり"の序章です。

Step 2

『想いを、束ねる』

次に、後継者の不安、従業員の願い、そして決算書が静かに語る事実。それらバラバラだった想いを、一つひとつ丁寧に束ねていきます。すると、これまで誰も気づかなかった、あなたの会社の本当の価値が見えてきます。

Step 3

『覚悟を、かたちに』

見えてきた価値を元に、社長の「会社をこうしたい」という覚悟を、具体的な「かたち」にしていきます。それが、未来への航路を示す、たった一枚の羅針盤(事業承継マスタープラン)です。

Step 4

『心を、結びなおす』

私たちがファシリテーターとなり、社長、後継者、従業員が、同じ羅針盤を囲んで本音で語り合う場を設けます。想いが重なり、心が固く結びなおされる時、未来へ向かう「新しいチーム」が生まれます。

Step 5

『旅立ちに、寄り添う』

計画が実行され、新しい船長(後継者)が船を漕ぎ出す、その旅立ちの時。私たちは、一番近くで見守り、支える港のような存在であり続けます。新しい時代の航海が、順風満帆に進むよう、誠心誠意、寄り添います。

まずは、お電話ください。あなたの会社の物語の、最初の1ページを、僕に聞かせてください。

電話番号: 011-858-7007

(受付時間:平日 9:00~17:00)

※お電話の際に「事業承継のブログを見た」とお伝えいただくと、ご相談がスムーズです。

千葉将志税理士事務所 


3つのお約束

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経営数字と課題がわかる!
「ちば式月次決算書」をご提供します。

月に1回、当事務所オリジナルの「ちば式月次決算書」を作成いたします。経営を「見える化」する独自の資料で、現状の把握と将来を見据えた戦略立案をサポートします。
※月次顧問プランの場合

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会社の成長のために
事務所一丸となってサポートします。

担当者だけでなく、事務所全員の「チームの力」でお客様を支えます。すべてのスタッフがお客様を理解し、どんなお問い合わせにも対応いたします。

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レスポンスの早さが私たちの強みの一つです。迅速・的確な対応で、お客様を不安にさせません。どんな小さなことでも、いつでもお気軽にお問い合わせください。

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