MFクラウド会計のデメリットの克服を税理士目線でチェック

札幌市白石区にあるクラウド会計にも対応している千葉税理士事務所が実際にクラウド会計を使ってみた感想をまとめております。

前回はMFクラウド会計のメリットを税理士目線でチェックしてみました。

クラウド会計は上手に使うと、かなり経理の効率化につながるというのがメリットですね。

クラウド会計にも、特徴がありMFクラウド会計は経理の自動化に力をいれているクラウド会計と感じました。

MFクラウド会計の良いことばかりを書いていたのでは、「デメリットはないのか?」と思う方も多いはず。

今回は、MFクラウド会計を使ってみた感想で税理士としてのもう少し頑張ってほしいと思った点を書いていこうと思います。

MFクラウド会計を使ってみて「もう少し」と感じた点

MFクラウド会計の特徴は、預金通帳だけではなく、クレジットカードの取引履歴・Amazonの取引履歴など様々な外部データを簡単にMFクラウド会計に取り込める点です。

非常に便利で、手間が省力化されていくことを実感しました。

しかし、初めて経理をする方が感じる「経理が難しいという部分」どうしても解消できていません。

ビジネスマンと英文

① 初めて経理をする方が自動で取引データを取り込むとどうなるのか?

今回は、Amazonの取引データを取得してみました。

MFクラウド会計 自動仕分けAmazon

結論:経理経験がなければ難しい部分は残る

自分で勘定科目を設定する必要がある個所も

「未選択」という部分がわかると思います。

MFクラウド会計では、自動的に取引履歴を会計ソフトに取り込んでくれます。

しかし、これには事前準備が必要になるのです。

自動でデータを取得すると、添付の画像のようになってきます。

はじめて経理を自分で行う方が簿記の知識があればよいのですが、簿記なんて聞いたこともないという場合「どうしてよいかわからない」ということになります。

今回の事例では、事務所で使うお盆を購入してみたものなので「未選択」「消耗品」に変更する必要がありました。

経理経験がある人であれば、見たら修正が必要かどうかがすぐにわかります。

経理経験者にとって、自動でデータを吸い取ってくれて、経理の仕訳候補をつくってくれるので非常に楽です。

経理経験がない方にとっては、よくわからないものが出てきてしまい、どうしたら次に進めるのかわからないかもしれません。

 

勘定科目の修正が必要な個所も

MFクラウド会計で取引を自動取得すると「勘定科目」が入力されて出てきます。

一部には、「未選択」として自分で設定しなければいけない部分もありますが。

勘定科目は、購入している内容から自動で判断して入力されています。

先ほどの画面では、「PRESIDENT」は「新聞図書費」として表示されています。

今回は、「PRESIDENT」という雑誌なので新聞図書費で問題ありません。

プライベートで購入したものにも、勘定科目がついて出ることも!

個人事業主の場合、Amazonで事業のものばかり買うわけではありません。

便利なAmazonですから、個人的なものを購入することも多いはず。

しかし、取引データを自動仕訳する際には「事業の経費」として処理されてしまうことがあります。

油断していると、見落として経費として処理されてしまうかもしれません。

プライベートなものを経費として処理していると税務調査の際に間違いを指摘されてしまうことになります。

気が付かなかっただけで、加算税の対象にされてしまいます。

ビジネスマン

② 勘定科目の設定や補助科目の設定が必要

MFクラウド会計は自動仕訳に長けているクラウド会計ソフトです。

会計ソフトとして、使えば使うほど便利になっていく機能を備えている会計ソフトなのです。

問題は、「使えば使うほど便利なる」という点です。

初めて使う人は、まだ使っていないのです。

便利になる前のものなのです。

 

結論:経理経験がなければ初期設定の意味が分からない可能性がある

これはMFクラウド会計だけの問題ではありません。

ただ、MFクラウド会計を使ってみた感想でお伝えする以上不便な点として記載させていただきます。

一般的な会計ソフトと同様に、MFクラウド会計でも一般的な勘定科目は登録されています。

つまり、なんとなく使う分にはすぐに使えるものです。

 

MFクラウド会計を便利に使うには自社に合わせてカスタマイズが必要

MFクラウド会計を導入して、経理をしていきたい個人事業の方や法人の社長は何を求めますか?

経営情報を集めたい場合やミスが少なくなるように帳簿を整理するためには会計ソフトをカスタマイズする必要があります。

ただなんとなく経理ができていればよいのであればカスタマイズをせずに使っても間に合うかもしれません。

税理士目線では、そのまま使うことをお勧めできませんが・・・。

MFクラウド会計も会社に合わせたカスタマイズをするためにも、簿記・会計・税務の知識が必要に

次の個人事業主の方・株式会社・合同会社などの法人の方は事前設定に力を入れましょう。

・ きちんと経営情報を取っていきたい

・ 税務リスクを減らす経営をしていきたい

・ 自社で経理ができるようになりたいかた

 

社内ミーティング

まとめ

MFクラウド会計は経理を自動化できる部分がおおく、経理時間を短縮できるソフトです。

間違っているものも自動化されてしまいますので、簿記や税務の知識がなくても問題なく使えるものではありません。

会社の経理に関する時間とコストが節約できるように、初期設定が非常に重要な会計ソフトです。

税理士事務所と連携して、上手に活用することでMFクラウド会計のメリットを生かすことができます。

 

MFクラウド会計への千葉税理士事務のサポート

MFクラウド会計・MFクラウド確定申告を使ってみて、事前設定がいかに重要かがわかりました。

使えば使うほど便利なクラウド会計ですが、初期設定がきちんとできないと間違った方向で便利になってしまう可能性があります。

千葉税理士事務では、MFクラウド会計・MFクラウド確定の設定から運用までをサポートさせていただきます。

会計ソフトが自動化されれば、されるほど経理は簡単に見えます。

しかし、税務リスクが解消されるわけではありません。

経営に関する資料の見方についても、自動化されるわけでもありません。

あくまでも、経理にかかる時間と手間が省略化されるだけです。

経理にかかるコストを減らしながら、会社を成長させたい経営者のサポートに力を入れております!

弥生会計・やよいの青色申告・弥生会計オンライン・MFクラウド会計のサポートにチカラをいれている千葉税理士

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