生命保険の種類がたくさんあってどの保険に加入することがあっているのか迷ってしまいます。保険の種類ごとの特性を理解して保険選びをしていきましょう。
終身保険とはどんな保険?~効果的な使い方は?~
終身保険は、被保険者の一生涯の保障を作る保険です。一生涯=終身というわけです。
・定期保険は保障期間が一定期間
・終身保険は保障期間が一生涯
・定期保険は掛け捨て
・終身保険は積み立て
終身保険は、養老保険のように満期というものはありません。
しかし、終身保険は男性105歳・女性109歳で死亡するものと考えて設計しているため、男性105歳・女性109歳まで保険料を支払ったときに保険積立が保険金と同額になります。
終身保険のメリット
・終身保険は保障期間が途中で切れてしまったという心配がない
・終身保険は払い込む保険料が定額で、年齢とともに上がることがない
・終身保険は掛け捨てではない
終身保険の使い方
終身保険は一生涯にわたって保障を得ることができます。
しかも、掛け捨てではないため保険期間中に資金が必要になると契約者貸付を受けることもできます。
保険会社から契約者貸付を受けることに抵抗がある場合には、解約することにより老後資金として活用することもできます。
法人保険の場合の取り扱い
終身保険に法人が加入する場合、契約形態によって税金のかかり方が異なってきます。
法人が終身保険に加入する場合には、加入の仕方によって経理処理が異なるので注意しましょう。
① 全額資産計上になる場合
必ず保険金か解約返戻金を法人が受け取れる形態です。
契約者:法人
保険料負担者:法人
被保険者:役員又は従業員
保険金受取人:法人
② 役員又は従業員の給与になる場合
法人が加入した終身保険ですが、保険事故が発生した場合にはすべて遺族に支払われる形態です。
契約者:法人
保険料負担者:法人
被保険者:役員又は従業員
保険金受取人:役員又は従業員の遺族
法人保険として終身保険を使う場合、全額資産計上のパターンでは保険料支払い時の節税効果は見込めません。
業況が振るわないけども、保障が必要な会社の場合保険料負担による損金を作りたくない場合などには活用ができます。
しかし、定期保険に比べて保障に対する保険料が高額になることから保障額を用意するためだけという使い方は難しいと思います。
株式会社や合同会社などの法人の場合、役員報酬やお給料を上げることで社会保険料の負担も高額になります。
そのことを考えると、社会保険負担ロスを抑えて終身保険によって在職時の保障と退職金の準備に使うことも可能です。