ゾッとする日本一シンプルな経営計画の作り方

千葉将志

ちば まさし

中手企業の社長専門コンサルタント会社代表取締役兼税理士事務所代表

「よい人が正しく評価され適正な対価をいただける社会」を目指す。

28歳のときに税理士事務所を顧問先0件から起業。
ヒト・モノ・カネのすべてがない状態での無計画創業。
経営・財務・戦略・戦術・マーケティングのすべてを知らないまま事業スタート。
とりあえず超低価格で集客を試みるが失敗。
そこから経営・財務・戦略・戦術・マーケティングを実務的、かつ、体系的に学び実践することで経験を積む。
現在は、中小企業専門の社長コンサルタント業をメイン業務としている。
「人柄の良い人が情報不足により低価格で利用されていることを解決したい」をモットーに日々、実践・研究を続けている。
売上の上げようがないと思われてる経営者にも売上が上がる余地があることを知ってもらうことが第一歩だと考えている。

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札幌市白石区の経営に力をいれている千葉税理士事務所です。

最近、経営計画や利益計画という話を耳にするようになってきました。

オンラインで簡単に利益計画が作れますというものもあります。

今回は「簡単に作る利益計画」ではなく「日本一シンプルな経営計画の作り方」をお話しします。

(目次)

1.経営計画と事業計画の違いとは

2.日本一シンプルな経営計画の作り方とは

3.最初の一歩は利益計画から

4.まとめ

1.事業計画と経営計画の違いとは

銀行融資などの資金調達場面でよく耳にする「事業計画」と経営計画の違いは何でしょう?

一般的な概念としての話になりますが、

◎ 事業計画は銀行融資を受けるためのもの

・利益計画

・資金繰り表

一般的な個人事業・中小零細企業のほとんどは事業計画も立てていません。

そのため、銀行融資を受けようとする段階になって銀行や公庫からの提出を求められて慌てています。

金融機関の方も融資を通すためにめちゃくちゃなものを出されても困るので「税理士さんに相談してください」ということになります。

顧問税理士さんに相談しているなら内いのですが、融資を受けること自体が厳しい会社は「融資コンサルタント」という人に書類作成を依頼している何こともあります。

※融資を受けること自体が目的のため「帳尻合わせ」の計画ということがほとんどで、実効性は全くない。

結果として、その後の金融機関の見方も良い会社になるはずがないので資金調達の苦労は続いていきます。

 経営計画は実現したい姿をつくりあげるもの

銀行融資のためだけに作る事業計画とは全くの別物です。

「お金を借りるためだけの事業計画=返済ができそうな計画」を作るということが目的です。

わかりやすくいうと「数字遊び」をしているケースがほとんどです。

経営計画は「こうありたい・こうなりたい」という姿を実現するための計画です。

自分はこういう会社を創りたいという想いが入ります。

一般的に作られるものは次の2つです。

1.方針書

2.数字編(中期利益計画・短期利益計画)

方針書とは会社とみんなの未来のイメージの言語化

・経営者が「どんな思い」をもって「どんな会社」を作りたいのか

・それを達成すると未来はどうなっているのか(社員・組織・事業)

・それをどうやって達成していくのか(戦略・戦術)

数字編とはリスクの基準

数字編はこの状態を数字で表したものです。

経営は長く続いてきますから、将来の経済環境や社内の状況なども考えて手を打っていくことになります。

そのため、中期利益計画(5年)と短期(今期)を数字として作り上げます。

この数字編が理想に向けた数字なので、この数字の乖離が事業のリスクとなります。

基準がないと「頑張ろう」「頑張った」となってしまうだけなので、数字編でリスクを数字で見えるようにしておくという意味があります。

2.日本一シンプルな経営計画の作り方とは

方針書をつくるときに、どうやって作ったらよいかわからないという声をいただくことがあります。

確かに「どんな会社にしたいですか?」と聞かれたら「いい会社」と答える方が多いので(笑)

いい会社って何でしょう?

これは一般的にいい会社のイメージとあなたのいい会社は違うかもしれません。

経営計画書の魂といわれる経営理念は「その経営者の人生観・宗教観」から生まれるからです。

人生観や宗教観はその人がそれまでどんな人生を歩んできて、それに対してどう感じてきたのかが反映されます。

それゆえ会社は社長次第でよい会社にも悪い会社にもなりうるのです。

もし、難しいことはまだ決められないのであれば、次の目標はいかがでしょう。

相手に対して「よいこと」をしたい

相手というと「お客様」「従業員」「取引先」など事業に関係する人たちと社長自身とその家族も「相手」に入ります。

これを達成できることが究極的に選ばれる会社だからです。しかも、お客様にも社員にもです。

ただ、社長が満たされないと周りの人に「よいこと」をする余裕が生まれにくいので、社長にとっての良いことを最初に考えてもよいと思います。

全体像としては周りの人に良いことをするが前提と決めれば、社長にとって良いことといっても私利私欲過ぎることは起こらないからです。

なんとなく、給料をこれくらいにしたらいいというだけではなく、万が一が起こったときでも社員と家族を守るということも考えていくようになります。

すると、節税という視点ではない「生命保険」の必要性や高収益構造にしないと給料が維持できないなど色々なことが見えてきます。

経営者の責任の重さを認識すると「事業計画」と「経営計画」の違いに気づいて、ゾッとするわけです。

3.最初の一歩は利益計画から

最終的には経営計画書を作ろうと考えていくことをお勧めしますが、最初は数字編の利益計画から考えて良いと思います。

「これだけ売上を上げて、〇〇をやってみたい」という目標を立てることからでもOKです。

いきなり高い目標を掲げすぎて、「どうせ達成できないから」とあきらめてしまってはできることもできなくなってしまいます。

利益計画を作ることで、数字のチェックができるので進捗もわかりやすくなります。

成功体験を積むことで、どんどん経営的に上手になっていきます。

4.まとめ

事業計画と経営計画では目的と実効性に大きな違いがあります。

事業計画は融資を受けることが目的になってしまうので、融資実行がゴールです。

実現することはゴールではないので、絵に描いた餅になりがちです。

経営計画は「理想の会社とは?」を基礎においているので、達成することがゴールです。

しかも、社員さんにとっての将来はどうなるのかも示されているので、全社一丸となって進むモチベーションが生まれます。

よく「社員がついてこない」という悩みがあるのは、会社の方向性が見えていない、そこで自分がどうなるのかがわからないからモチベーションが低い社員になってしまいます。

いきなりガチ物の経営計画書を作ることはハードルが高いので、数字編の利益計画から挑戦してみてはいかがでしょうか?

その数字を達成することで経営的な成功体験が生まれるので、経営計画に取組みやすくなります。

社員の皆さんも成功体験でポジティブな雰囲気になります。

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