確定申告対策は経営改善のチャンス【経営計画コンサルタント】

札幌市白石区の経営計画コンサルタントの千葉です。千葉税理士事務所はお客様を黒字にすることを目標にしています。

個人事業主の方にとって10月・11月・12月は確定申告対策の駆け込み時期になってきました。

確定申告対策をするだけで、毎年同じことを繰返す方とこの対策を将来に生かせる方では大きな差が出てきます。

今回は、確定申告対策を経営改善に生かす方法を考えてみましょう。

(目次)

1.確定申告対策とはどのようなものか

2.法人化を検討するタイミングは確定申告対策

3.経営計画を作ることで将来の利益が大きく変わる

4.まとめ

 

1.確定申告対策とはどのようなものか

個人事業主にとって確定申告対策をしていない場合、3月の納税ができないリスクが大幅に増えます。

特に、消費税の納税義務者の場合には所得税と消費税の支払いが3月にまとまってやってきます。

所得税だけで数十万円・消費税が100万円オーバーという方もたくさんいらっしゃいます。

(モデルケース:建設業・白色申告)

・生活費(国民年金等支払い後) 30万円/月

・配偶者(専業主婦)     

・売上高1,800万円(簡易課税第4種)

・所得税:約19万円

・消費税:65万円(消費税率10%で計算)

一家の生活費が月30万円であれば、手取利益だけで360万円はあることになります。国民健康保険料や国民年金を支払った後での生活費と仮定すると概算の所得税が出てきます。

借入金の返済がある場合などは、さらに売上・利益が多い可能性があります。

このケースでは、3月中に約84万円の税金支払いが出ます。

税金についてよくわからないために、白色申告で確定申告を続けている方が多いと感じます。

税金について苦手意識がある方は、確定申告対策をしないままに税金の支払いをし続けています。

では、どうしたらよいかを確定申告対策とは何かということも含めて考えてみましょう。

(確定申告対策とは)

1.現状の利益を確認する(帳簿の作成)

2.節税できるものの確認

3.納税資金の準備をする

これが確定申告対策です。

2.法人化を検討するタイミングは確定申告対策

個人事業主の方にとって関心が高い「法人化」を検討するタイミングが確定申告です。

確定申告対策の時に法人化を検討している場合には、1月から法人になることが可能です。

場合によっては12月から法人をスタートすることもできます。

飲食店など12月から利益が膨らむ場合には、12月から法人化したほうがメリットの大きなケースもあります。

確定申告が終わってから法人化を検討した場合には、早くとも4月・5月から法人にするケースが出てきます。

悪いわけではないのですが、また一年確定申告のやっつけ経理になってしまうくらいなら法人化を機にしっかりとした経理をした方が良いと思います。

1年はあっという間に過ぎてしまう上に、開業してからの1年1年の価値はより大きなものになっていきます。

AIを含め産業構造が大きく変わる可能性のあるタイミングだからこそ、確定申告対策を通じて法人化を真剣に検討したほうが良いのです。

3.経営計画を作ることで将来の利益が大きく変わる

個人事業主の方も法人化する方も、毎年の確定申告の際にまとめて経理をしているよりも成長力が高まる経営計画を作ることをお勧めします。

これには理由があります。

なんとなく仕事をしていても生活ができるかもしれません。

しかし、これではアルバイトよりも単価が高いだけで、経営ができていないかもしれないのです。

景気が悪いから仕方ないや元請けが仕事が細かったから仕方ないということでは生きていけません。

ここ数年はオリンピック前の建設ラッシュなどもあり、景気自体は悪くなかったと思います。

今後は消費増税の影響やオリンピック特需がなくなることを考えると、経済環境は厳しくなる可能性があります。

今まで大丈夫だったからと思っていると、経営判断を間違ってしまうリスクが増えます。

悪くなってから慌てて動いても手遅れになることがあります。

事業主になったからには、経営をすべきです。

どうしたら経営について考えられるかがわからないという方は安心してください。

経営計画を考えることで自然と経営の方向性や戦略について考えられるようになります。

難しい本を読んだり、セミナーに行かなくとも大丈夫です。

まずは、自分の将来がどうありたいかをしっかりとイメージしましょう。

4.まとめ

確定申告を経営改善のチャンスと捉える方と終わればよいと思っている方では、数年後に大きな差が生まれます。

どれくらいの差かというと、極端なケースでは倒産する方と売上を2倍3倍に伸ばす方も出てきます。

景気が悪くなればなるほど、しっかりと毎月の経理を行い、確定申告対策を経営判断に生かしている方との差が広がっていきます。

なんとなく確定申告だけをしていると、本当に利益が出ているのか、どうしたら売上が上がるのかなどを考えないで進んでしまいます。

結果として資金繰りが悪化して、事業と生活の両方が苦しくなってしまいます。

確定申告対策をしっかりとすることで、経営に関する意識が変わってきます。

確定申告対策から経営をどうするのかを閑雅ていくことで、法人化を含めた経営戦略を作っていけます。

今年の確定申告からしっかりとしていきたいという方は今すぐご相談ください。

 

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