資金繰りが悪い会社が改善するために必要なこと【経営計画コンサルタント】

札幌市白石区の経営計画コンサルタントの千葉です。札幌市白石区の千葉税理士事務所です。

年末に向かって資金繰りの心配がでてくる会社も多い時期になりました。

今回は資金繰りが悪い会社が改善するために必要なことを考えてみましょう。

資金繰りが悪い会社が改善するために必要なこと

(目次)

1.資金繰り悪化には2パターン(黒字型・赤字型)

2.短期的計画と長期的計画で改善

3.正しい計画のためには経営計画が一番

4.まとめ

1.資金繰り悪化には2パターン(黒字型・赤字型)

「資金繰りが悪い会社=赤字の会社」と思っている方も多いと思います。

一般的には次のフローで資金繰りが悪くなります。

売れない→お金が入ってこない→資金繰りが悪い

これが最もわかりやすい資金繰り悪化パターンです。

実際に事業をしていると、仕入れや家賃の支払い・借入返済なども出てきます。

そのため、さらに次のような問題が出てきます。

仕入れ(お金出る)→売れない(お金入ってこない)→在庫が増える→固定費支払い(お金でていく)→借入支払い(お金出ていく)

このケースは完全に赤字型の資金繰り悪化です。

では、黒字なのに資金繰りが悪いケースを見ていきましょう。

仕入れ(お金出る)→一部売れた(翌月入金のため未入金)→不良在庫発生→固定費支払い(お金出ていく)→借入支払い(お金出ていく)

ものは売れて黒字になっても、入金が遅いため資金回収が遅れてしまうケースです。

建設業に多いケースです。

手形取引が多い業種などは売上が発生してから90日後入金や120日後という場合もあります。

その間にも、固定費の支払いがあります。

例えば、給与・家賃・外注支払いなども発生します。

黒字だからといっても資金に余裕がないことも多いので資金繰りは黒字でも油断できません。

特に、仕入れたものや製造したものが売れずに残っていると、税金計算上は経費で落ちないので利益が膨らみます。

その結果、確定申告や決算時に黒字が多くなって税金が増えてしまいます。

資金的な余裕がない中で納税額が膨らむので、より資金繰りが悪くなります。

取引先が支払遅延をしている場合や取引トラブルで支払がされない場合も同様になります。

2.短期的計画と長期的計画で改善

赤字でも黒字でも資金繰りが悪くなることがあります。

では、資金繰りを悪化させないためには何が必要なのでしょう。

ここでは、資金繰りを悪化させやすい成長過程にある会社を考えてみましょう。

急成長してしまう会社の場合、資金繰りが悪くなる傾向にあります。

その理由は、会社の収入と費用のタイミングとキャッシュの支払い・回収タイミングのズレがわからない場合があります。

特に起業したての方や法人設立で成長を急いでしまった場合には起こりやすいので気をつけましょう。

この人手不足の状況なので、人さえいれば売上があがると考えてしまいます。

実際に売り上げが上がっても黒字倒産してしまっては大変です。

これを防ぐためには、短期的な計画と長期的な計画をしっかりとたてておきましょう。

資金繰り表を作ることで、短期的に資金ショートが起こるかどうかを把握しておくことも重要です。

帳簿の入力が遅れている場合には、シミレーションができないことになります。

まずは帳簿の入力を短期間で行う仕組みを作っておきましょう。

さらに経営判断をするために、タイムリーな経営のための会計も取り入れていきましょう。

3.正しい計画のためには経営計画が一番

短期的な計画・長期的な計画といっても、その計画自体が間違っていると経営効率が悪い会社になります。

月の売上目標を100万円ときめた短期計画があったとします。

この計画だけを決めても、おそらく達成することはできません。

なぜなら、銀行融資を受けるための事業計画と同じで実現可能性が低いものになるからです。

売上目標を決めたところで、「達成できたらいいな」程度のものでは会社は改善できないのです。

さらにこの短期計画の売上100万円を一定率で増加したものを長期計画に盛ってくる会社が多いので、この長期計画もうまくいきません。

その結果として、資金繰りの悪い会社はより資金繰りが悪い会社になります。

融資コンサルタントなどに依頼して無理に融資を受けても結局会社がダメになってしまう理由につながっていきます。

本当に会社の状況を改善していくためには「経営計画」が必要なのです。

付け焼刃の計画ではなく、本気の経営計画を作ることで会社は改善していきます。

その計画に基づいた資金計画を作ることで資金繰りを改善していくことができます。

4.まとめ

資金繰りが悪くなりすぎると、対策が難しくなります。

ハードランディングによる改善をすることになるので、社長・従業員さんの負担は大きなものになります。

一番重要なことは、資金繰りが悪くなる前に経営計画を作り、会社を安定的に成長させることです。

私たち千葉税理士事務所の目標はお客を黒字にすることを目標に頑張っております。

社長の一番の仕事は会社を成長させることです。

しっかりと経営判断をすることが仕事です。

これをサポートしていくことが、千葉税理士事務所の使命です。

 

 

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