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約8分
この記事から得られる3つの効果
- 社員の給料を上げたいという崇高な「想い」を実現する、具体的な第一歩が分かります。
- 「利益は出ているのになぜかお金がない」という永遠の悩みから解放されます。
- 資金繰りの不安に怯える日々から脱却し、自信を持って未来への投資を考えられるようになります。
「社員たちにもっと良い暮らしをさせてやりたい。家族を安心させたい。だから、給料を上げてやりたいんだ」
札幌で会社を経営し、一身に責任を背負うあなたほどの実力と想いを持つ経営者であれば、一度ならずそう考えたことがあるはずです。それは、会社を率いるリーダーが抱く、あまりにも崇高で、そして孤独な願いです。
しかし、その想いを口にするたび、頭の中にもう一人の自分が囁きませんか?
「また支払いが…」「入金はまだか…」「本当にそんな余裕があるのか?」と。
初めまして。千葉将志税理士事務所です。
私たちはこれまで、札幌及び近郊の多くの経営者様とお会いしてきました。そして、その崇高な「想い」が、目に見えない"お金の霧"によって阻まれている現実を、何度も目の当たりにしてきました。
その霧の正体は「どんぶり勘定」であり、多くの経営者が信じてきた「損益計算書(PL)だけを見る」という古い地図です。
この記事は、小手先の節税テクニックをお伝えするものではありません。
あなたのその尊い「想い」を実現するために、会社の本当の体力(キャッシュ)を正確に把握し、未来へ向かうための「新しい地図」を手に入れていただくためのものです。
この記事の目次 ▼
1. ある札幌の建設業社長、A氏の告白
※この物語は、これまで多くの経営者様からいただいたご相談内容を基に、特定の個人が識別できないよう再構成したフィクションです。
「売上は過去最高。利益も出ている。それなのに、なぜだ…?」
札幌市内で建設業を営むA社長は、もう何年も同じ悩みを抱えていました。金融機関や昔ながらの税理士に見せる決算書(PL)の数字は悪くないのです。しかし、彼の会社の通帳残高は、いつも月末が近づくと心許なくなりました。
「社員にはもっと報いてやりたい。同業他社より良い給料を出したい」
その想いとは裏腹に、ボーナス時期はいつも頭を抱え、昇給の話も先送り。ついには、将来を期待していた若手のホープが「将来が見えない」という言葉を残し、辞めていきました。
「俺は経営者失格なんじゃないか…」
孤独な社長室で一人、そう呟いた時、彼は気づいたのです。
自分がこれまで頼りにしてきた決算書という「地図」が、そもそも古すぎたのだと。それは、どこを歩いてきたかを示すだけの地図であり、これからどこへ向かうべきか、嵐が来るのか晴れるのかを全く教えてはくれなかったのです。
2. あなたの会社にお金が残らない根本原因 -「PL信仰」という名の古い地図
A社長のように、真面目で実直な経営者ほど「PL(損益計算書)」の罠に陥りがちです。
売上、売上総利益、営業利益…。
これらの数字は、確かに会社の成績の一部ではあります。しかし、それはあくまで「期間内の取引の結果」でしかなく、あなたの手元に今いくら現金が残り、来月、再来月にいくら支払えるのかという、経営の生命線を何一つ保証してはくれません。
【危険度チェック】あなたの「PL信仰」は大丈夫?
一つでも当てはまったら、要注意です。
例えば、1000万円の工事を完工しても、その入金が3ヶ月後なら、あなたの手元のお金は1円も増えません。むしろ、職人さんへの支払いや材料費の支払いが先に来て、お金は減っていくのです。
これが、「勘定合って銭足らず」の正体です。
ここまで会社を率いてこられたあなたほどの経営者であれば、この感覚は痛いほどお分かりのはずです。問題は、その感覚を言語化し、未来を予測する「新しい地図」を持っていないこと。ただそれだけなのです。
3. 社長の想いを実現する「キャッシュフロー経営」3つの羅針盤
では、どうすればお金の霧を晴らし、未来へ向かう「新しい地図」を手にできるのか?
その答えが「キャッシュフロー経営」です。難しく考える必要はありません。まずは、3つの「羅針盤」を手に入れることから始めましょう。
羅針盤①:お金のブロックパズルで全体像を掴む
会社の現金の動きは、実はシンプルな3つのブロックで出来ています。
- 本業の儲け(営業キャッシュフロー): 事業活動で、最終的に手元に残ったお金。ここがプラスでなければ、そもそも事業は成り立ちません。
- 未来への投資(投資キャッシュフロー): 新しい設備や社屋など、未来のために使ったお金。成長企業は通常マイナスになります。
- 資金のやりくり(財務キャッシュフロー): 銀行から借りた(プラス)/返した(マイナス)お金。
多くの経営者は、この3つをごちゃ混ぜの「どんぶり」で見てしまっています。だから、お金の流れが分からなくなるのです。まずは、あなたのお金の動きをこの3つに色分けする意識を持つこと。それが全ての始まりです。
羅針盤②:未来の不安を消す「10分で出来る資金繰り予測」
「来月の支払いは大丈夫だろうか…」
この漠然とした不安こそが、経営者の勇気ある決断を鈍らせる最大の敵です。
ここで一つ、自問してみてください。
「もし、資金繰りの不安が完全になくなったとしたら、社長であるあなたは、今、何をしますか?」
社員の給与アップ、新しい事業への挑戦…。様々な未来が描けるはずです。
その未来を実現するために、まずは「予測」するのです。
大げさな資金繰り表は要りません。Excelを開き、「月初にいくらあり、今月いくら入り、いくら出て、月末にいくら残るか」を、たった3ヶ月先まで書き出す。たったこれだけで、漠然とした不安は「具体的な課題」に変わり、今すぐ打つべき手が見えてきます。
羅針盤③:会社の生命線「現金預金月商倍率」だけは見てください
最後に、一つだけ指標を覚えるとしたら、これだけを覚えてください。
現金預金月商倍率 = 手元にある現預金 ÷ 平均月商
これは、あなたの会社が売上ゼロになっても、何か月生き延びられるかを示す、会社の「体力ゲージ」です。業種にもよりますが、まずは最低でも「1.5ヶ月分」を。社長の心の余裕は、このゲージの残量に比例するのです。
【結論】行動だけが、あなたの会社の未来を変える
「社員の給料を上げたい」というあなたの想いは、何よりも尊いものです。
しかし、想いだけでは社員とその家族の生活を守ることはできません。
PLという古い地図を捨て、キャッシュフローという新しい地図を手にしてください。
そして、今日お伝えした3つの羅針盤を使い、未来へ向かう一歩を踏出してください。
あなたのその尊い「想い」と、我々が提供する「新しい地図」。
その2つが揃った時、あなたの会社は、あなた自身が驚くほどの成長を遂げるでしょう。
あなたの会社の主人公は、他の誰でもない、あなた自身なのですから。
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投稿者プロフィール

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中小企業社長専門の経営コンサルタント兼税理士。
1977年生まれ、札幌出身。大手税理士事務所在籍中、税理士試験に合格。「試算表を作るだけ」の業務が中心で、経営支援に踏み込めない現状に強いジレンマを抱える。大手事務所を退所し、コンサル型の税理士事務所に入所するも思い描く支援とのギャップに苦悩。28歳の頃にお客さんゼロ・計画なしという状態で独立を決意。自分自身が事務所経営に苦しんだ経験から「経営者は孤独で、悩んでも税理士に相談しにくい」という現実を身をもって痛感。ふとしたきっかけで参加した勉強会で「税理士=税金や会計処理だけではない。経営戦略まで踏み込んでサポートできる存在でありたい」という想いを強くする。様々な経験を経て、現在は北海道札幌市白石区で「建設業や動物病院をはじめ、多業種の経営者を「数字」と「現場」の両面で支えている。単価・売上・利益向上と財務、人事・採用マーケティングのサポートを得意とする経営コンサルタント。