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約15分
この記事から得られる3つの効果
- あなたの会社が抱える「目に見えない最大のリスク」を、即座に特定できます。
- 会社に貯まった利益を、税務的に最も有利に、かつ安全に「社長個人の資産」へと移す方法がわかります。
- 会社の成長と、あなたの"理想の人生"を両立させるための、具体的な設計図が手に入ります。
2025年も終盤に差し掛かり、あなたの会社は、今年も無事に利益を確保できたかもしれません。特に、先日のガソリン暫定税率の廃止決定は、多くの企業にとって追い風です。決算書の数字は、あなたの努力を雄弁に物語っていることでしょう。
あなたの顧問税理士も、その数字を見て「社長、今年も順調ですね。この利益をどう節税するか、考えましょう」と言っているかもしれません。
しかし、社長。その「会社の利益」は、本当に"あなた"のものでしょうか?
会社が順調な今だからこそ、あなたは、その成功の裏に潜む**「一つの重大な盲点」**に気づかなければなりません。それは、**あなたの会社が成長すればするほど、あなた個人の資産が、より大きなリスクに晒されている**という、不都合な真実です。
この記事は、その構造的欠陥からあなたとあなたの家族を生涯守り、会社の利益を、真の意味で「あなたの理想の人生を実現するための資産」へと変える、究極の戦略についてお話しします。
1. 「会社の財布=社長の財布」という、中小企業の"致命的な思い込み"
多くの経営者が、無意識に「会社の利益=自分のもの」と考えています。しかし、法的には、あなたと会社はまったくの別人格です。そして、その利益は、あなたが思うほど安全でも、自由でもありません。
あなたの会社は、利益の出ている「事業」と、これまでに築いた「資産(不動産や現金)」、そして社長である「あなたの個人資産(自宅など)」が、**"一つの財布"**の中でごちゃ混ぜになっていませんか?
これは、例えるなら、**「戦闘機(リスクの高い事業)」と「赤十字病院(守るべき資産)」と「あなたの家族(個人資産)」を、同じ一つの戦艦に乗せている**ようなものです。もし、その戦艦が魚雷(予期せぬ倒産リスク)を受ければ、すべてが沈没します。
2. 従来の税理士が語らない、2つの「税」と1つの「リスク」
この「一つの財布」戦略を続ける限り、あなたは、従来の会計事務所が決して積極的に語らない、3つの時限爆弾を抱え続けることになります。
あなたの資産を蝕む「3つの時限爆弾」
- 爆弾①:未来の「相続税」
会社が儲かれば儲かるほど、あなたの会社の「株価」は、あなたの想像を超える速度で高騰します。その結果、あなたが亡くなった時、後継者は「会社の株」という、現金化できない資産のために、巨額の相続税を現金で納める必要に迫られます。 - 爆弾②:現在の「所得税」
会社から利益を個人に移すには、役員報酬しかありません。しかし、ご存知の通り、高額な役員報酬には、最大55%の所得税・住民税が課せられます。会社は儲かっても、社長個人は一向に豊かにならないジレンマです。 - 爆弾③:突然の「経営リスク」
あなたの主力事業が、訴訟、規制変更、不祥事などで、ある日突然、巨額の負債を抱えたら? 「一つの財布」の中にある、他の優良事業や、守るべき不動産資産まで、全て差し押さえの対象となります。
「節税」だけを考える従来の税理士は、これらの**構造的な問題**から目をそらしがちです。なぜなら、その解決策は、もはや「会計」ではなく、**「経営戦略」**の領域だからです。
3. なぜ「ホールディングス化」が、唯一の答えなのか?(経営と税務のメリット)
これら3つの時限爆弾を、一度に、かつ合法的に解体する唯一の方法。それが、**あなたの会社を「ホールディングス(持株会社)体制」へと進化させる**ことです。
これは、あなたの会社を「親会社(ホールディングス)」と「事業会社(子会社)」に分離する、高度な経営戦略です。これにより、あなたの会社は以下のメリットを享受します。
【経営メリット】リスクの"完全遮断"と、未来への"布石"
これが最大のメリットです。事業を行う「事業会社」と、資産(不動産、現金、あなたの個人資産)を保有する「親会社」を分離します。これにより、万が一、事業会社が倒産しても、そのリスクは親会社には及びません。あなたの資産は、法的に完全に守られます。さらに、M&Aや新規事業の展開、後継者への権限移譲も、事業会社単位で機動的に行えるようになります。
【税務メリット①】利益の"安全な移転"(受取配当等の益金不算入)
これが、従来の税理士が教えない、最大の秘策です。事業会社で稼いだ利益を、親会社に「配当」として支払います。100%の親子関係であれば、この配当は、**法人税法第23条**に基づき、親会社側で**全額が非課税(益金不算入)**となります。つまり、所得税55%を払うことなく、会社の利益を、リスクから遮断された安全な「親会社の財布」へと、ほぼ無税で移転させることができるのです。
【税務メリット②】将来の"相続税"の圧縮
あなたが相続する財産は、事業会社の株式ではなく、親会社の株式になります。この親会社が、子会社からの配当を原資に、不動産投資を行ったり、役員退職金を準備したりすることで、親会社の株価評価(相続税評価額)を戦略的に引き下げることが可能になります。さらに、資産の含み益にかかる**法人税等相当額(37%)の控除**といった専門的な評価ルールも、株価圧縮に大きく貢献します。
4. あなたは、会社の"奴隷"ではなく、"主人"になる【決断の時】
ここまで読み進めてこられた、あなたへ。あなたは今、経営者として、そして一人の人間として、重大な岐路に立っています。
従来の会計事務所が提示する「節税」とは、結局のところ、会社という"一つの財布"の中で、いかにお金を減らさないか、という消極的な守りに過ぎません。
道A:『会社の奴隷』としての未来
これまで通り、「一つの財布」で経営を続ける道。会社の利益とリスク、そしてあなたの個人資産が、危険な形で一体化し続ける。あなたは、会社という城を守るため、生涯その城から出られない、孤独な城主となる。
道B:『会社の主人』としての未来
ホールディングス化という「設計図」を手に、会社を、あなたの理想の人生を実現するための"資産(ビークル)"へと変える道。リスクは事業会社に、資産は親会社に。あなたは、その両方を支配する「提督」として、真の自由を手に入れる。
あなたの魂は、どちらの未来を渇望していますか?
もし、あなたが後者の『会社の主人』としての未来を選ぶと、今、決断されたのなら。その最初の、そして最も重要な一歩は、あなたの会社の「リスク」と「資産」を棚卸しし、最適な"艦隊"を設計する、戦略的な対話です。
あなたの"利益"を、"永続的な資産"に変える設計図を、共に描きませんか?
「うちの会社でもホールディングス化は可能なのか?」「どれほどのメリットがあるのか?」
その最初の疑問に、あなたの会社の未来を真剣に考えるパートナーとして、お答えします。
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税理士を変更せずに経営改善に取り組む投稿者プロフィール

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中小企業社長専門の経営コンサルタント兼税理士。
1977年生まれ、札幌出身。大手税理士事務所在籍中、税理士試験に合格。「試算表を作るだけ」の業務が中心で、経営支援に踏み込めない現状に強いジレンマを抱える。大手事務所を退所し、コンサル型の税理士事務所に入所するも思い描く支援とのギャップに苦悩。28歳の頃にお客さんゼロ・計画なしという状態で独立を決意。自分自身が事務所経営に苦しんだ経験から「経営者は孤独で、悩んでも税理士に相談しにくい」という現実を身をもって痛感。ふとしたきっかけで参加した勉強会で「税理士=税金や会計処理だけではない。経営戦略まで踏み込んでサポートできる存在でありたい」という想いを強くする。様々な経験を経て、現在は北海道札幌市白石区で「建設業や動物病院をはじめ、多業種の経営者を「数字」と「現場」の両面で支えている。単価・売上・利益向上と財務、人事・採用マーケティングのサポートを得意とする経営コンサルタント。
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