毎日の経理処理は大切だといいますが、税務申告に必要だから経理をしているだけという会社もあります。毎日経理をしていても経営に役に立たない経理になってしまっているかもしれないことをご存知ですか?
「無駄な経理」は経営に役に立たない~プロが教える失敗経理に学ぶ「使える経理」~
弥生会計・MFクラウド会計専門の札幌市白石区の千葉税理士事務所の無料税金ワンポイントです。
経理に関する本はたくさん出版されています。財務会計・管理会計などの専門書もあれば、2時間でわかる経理という簡単なものまで様々です。
起業したてのころは「経理=税金申告のためのもの」となりがちです。
経理は毎日領収書を整理したり、日記帳を書いたりという地味な作業に見えてしまいます。
税金申告のために最低限やらなければならない経理では、経営情報を生かしきれないことをご存知でしょうか?
経理したものの意味がわからない帳簿は、ただの税金申告用の道具です。
経営者は売上を上げて、利益を出すことが目的なはずです。
サラリーマン時代にはできなかった仕事でしっかりと食べていくことをするために起業しているはずです。
売上を上げたり、利益を出すということは、自分の経営判断がどのように経営に影響を与えているかを見なければなりません。
これには税金申告のためだけの経理では、「無駄な経理」になってしまいます。
「簿記の教科書」や「簿記学校で習った経理」は税金申告用の経理
簿記検定や本屋さんで売っている日商簿記検定3級や日商簿記検定2級というものは正しい帳簿をつけるための基礎です。
正しい帳簿をつけるという作業は、創造的な要素はありません。
あくまでも経費に名前を付けたり、勘定科目と呼ばれる単語の意味を理解する作業が簿記の教科書や簿記検定の内容になります。
簿記検定の1級などになると分析的な要素も勉強しますが、授業で勉強しても実際の会社経営に役に立つようになるには実務が必要でしょう。
税金申告は正確な帳簿でなければ税務調査の際に問題になってしまいます。
正しい帳簿をつけるために、「簿記の教科書」や「簿記の授業」は有効です。
ただし、会社経営のカンを検証するためには「ただ帳簿をつけるだけ」では役に立たないことに注意しましょう。
なぜ「ただの経理」は会社成長を止めてしまうのか
経理は領収書・請求書・預金通帳を帳簿入力をして試算表という会社の状況がわかる資料を作ります。
毎日、領収書を整理して帳簿を書いていくのです。
これで満足してしまいます。
一言でいうと、ただの作業です。
会計ソフトを使うと簡単に試算表ができあがります。
しかし、見方がわからないのです。
日商簿記検定の2級くらいであれば、正しい帳簿の付け方まではやります。
そのつけた帳簿が「その会社の何を表しているか」は勉強しません。
結果として、黒字・赤字という帳簿の付け方で簿記検定は終わってしまいます。
会社経理に本当に必要なのは、
・この会社の何が原因で赤字なのか
・この会社の経費の使い方は妥当なのか
・この会社の資金繰りは回っているのか
これを簿記の授業では学べないのです。
これが、経理代行会社よりも数年間会社を経営している社長のほうが会社の問題を直観的にわかっている理由です。
ただの経理をしていると、「経費」なのか「経費でないのか」しか考えなくなってしまいます。
特に個人事業の場合には、経費か経費以外かがわかれば税金申告はできてしまいます。
これが原因で会社成長が遅くなる個人事業が多いのかもしれません。
今回は税金申告用だけの経理を「無駄な経理」と呼んでいます。
個人事業でも合同会社・株式会社でもできる「脱・無駄な経理」
個人事業や起業したての会社こそが「使える経理」が必要!
個人事業や法人を設立したての人のほうが、急成長する必要があります。
しかし、個人事業や起業したての法人のほうが経理を甘く見ています。
どうせ税金申告のための経理ができていればいいと考えて、経理代行会社に「経理を丸投げ」したりします。
本当にもったいない、実にもったいないと思います。
時間は返ってきません。
会社の成長のために検証できた資料をドブに捨ててしまっているのです。
では、「使える経理」をするためには何をしたらよいのでしょうか?
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「使える経理」の作り方~会社のニーズに合わせる経理を作る~
個人事業・合同会社・株式会社でも会社の成長に役に立つ経理を作ることができます。
税務申告用の経理と「使える経理」を同時に満たすことが無駄のない会計・経理の作り方になります。
この「使える経理」はその会社ごとに合わせて作ることが重要です。
会社の経営者にとって有効な会計でなければならないので、会社が決算書や試算表の中身を理解していなければ意味がないからです。
どの「勘定科目」に何が入っているのかを理解していなければ、決算書や試算表をみても理解できないからです。
よくある例でいうと、次のパターンがあります。
・ガソリン代 → 車両費
・ガソリン代 → 旅費交通費
・タクシー代 → 旅費交通費
同じガソリン代でも、「車両費」という勘定科目で集計している会社もあれば「旅費交通費」という勘定科目で処理している会社もあります。
タクシー代や出張費などは「旅費交通費」として処理しています。
これらは税務上は両方とも問題ありません。
「車両費」を使っていようとも「旅費交通費」を使っていても税金が高くなったり安くなったりはしません。
これでは、旅費交通費の金額に大きな開きができてしまいます。
会社が「車関係の経費を問題あり」と認識できる可能性があるものは「車両費」として経理している会社です。
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複数の事業や支店などがある場合の「使える経理」の作り方
ポイント:経営判断に必要な区分ごとに売上・経費などを分ける
どの部分で会社の利益が出ているのか、どの店舗で利益が出ているのかがよくわかるようになります。
逆にどの部分が損が出ていて、どの経費が掛かりすぎているのかなど細かく判断材料を集めることができます。
飲食店・動物病院・理美容業・中古車販売業・不動産賃貸業・建設業など様々な業種に共通です。
個人事業でも法人でも複数の事業を行っている場合があります。
例えば、
・理美容業の場合:「技術売り上げ」と「物販売り上げ」や「技術売り上げ」と「ヘッドスパ」など
・中古車販売業の場合:「車両売り上げ」と「車検売り上げ」や各店舗ごと
・飲食店の場合:各店舗ごと
・動物病院の場合:物販売上・診療売上・手術売上ごと
・建設業の場合:「北海道内」と「道外」ごと
経費の区分が複雑になってしまう場合には、会計ソフト以外の資料が必要になる場合もあります。
「使える経理」はプロのアドバイスと導入前の打ち合わせが重要
社長の判断に「使える経理」は、単なる税務申告用の経理よりも手間がかかります。
どの部分からどういったデータをとるのかを考えて作っていく必要があります。
・会社のどの経費をしっかりと見えるようにするのか
・会社のどの部の利益・損失を見えるようにするのか
・各店舗ごとの売上・利益・損失を見えるようにするのか
複雑にすればするほど、経理の手間がかかってしまいます。
経理の手間と得られる効果を検討しながら「使える経理」を作っていきます。
まとめ
・ただの税務申告用の経理は経営の細かい情報は得られにくい
・経理は誰がやっても同じというわけではない
・会社が成長するためには「使える経理」を導入することが重要
・使える経理はプロの経験で効率的に導入することができる
千葉税理士事務所・千葉行政書士事務所の「使える経理」対策
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千葉税理士事務所では、会社の成長に役立つ「使える経理」導入のお手伝いをしております。
しかし、「使える経理」は税務申告用の経理よりも手間がかかります。
そのため、本気で儲けたい社長以外導入しないほうが良いと思います。
本気で稼ぎたい社長が「使える経理」を導入して「本気で会社を成長させたい」と思ったらすぐに今すぐにご相談ください!
なぜなら、この使える経理は段階的に経理を組み立てる必要があります。
・資料をどのようの区分するか
・会計ソフトをどのように設定するか
・経営判断資料はどれを使うか
これをしっかりと構築しなければ、複雑になった「無駄な経理」になってしまいます。
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