【2025年下半期予測】物価高・人手不足はさらに加速する。この先生きのこる会社と、3ヶ月後に資金ショートする会社を分ける「たった一つの指標」とは?

【2025年下半期予測】物価高・人手不足は札幌でさらに加速する。この先生きのこる会社と、3ヶ月後に資金ショートする会社を分ける「たった一つの指標」とは?

この記事の難易度: ★★★★☆(少し専門的ですが、会社の未来のために5分だけお時間をください)

【この記事であなたが得られる未来】(多忙な経営者様へ)

  • 3ヶ月後の資金ショートの恐怖から解放され、自信を持って下半期の経営に打ち込めるようになります。
  • 札幌の物価高・人手不足という逆風を「追い風」に変える、具体的な打ち手が見つかります。
  • 感覚的な経営から脱却し、たった一つの数字で会社の健康状態を的確に把握できるようになります。
  • 社員の給与を上げながら、会社の利益も増やすための「具体的な道筋」が見えます。

【はじめに】なぜ、一介の税理士が未来を語るのか?

はじめまして。千葉将志税理士事務所の千葉です。
「税理士が未来予測?会計だけやっていればいいのに」と思われたかもしれません。しかし、私たちは単なる数字屋ではありません。過去の数字を整理するだけの仕事に、価値はないとさえ考えています。

私たちの使命は、クライアントである経営者の皆様の未来を守り、共に成長することです。札幌という、今まさに再開発とインバウンドで沸き立つ一方、深刻な人手不足とコスト高騰に喘ぐこの街で、多くの経営者が「売上は上がっているのに、なぜか楽にならない」という現実に苦しんでいます。

私は、そんな社長様たちが表面的な数字に一喜一憂し、気づかぬうちに沈んでいく姿を、もう見たくないのです。だからこそ、未来を語ります。あなたの会社の羅針盤となる、本当に見るべき「たった一つの指標」についてお伝えします。

迫りくる2025年下半期、あなたの会社は生き残れますか?

2025年も、もう下半期。札幌の経済は、一見すると活気に満ち溢れています。しかし、あなたも肌で感じているはずです。資材は高騰し、採用広告を出しても人は来ない。最低賃金は上がり続け、顧客は値上げに難色を示す…。

この状況は、残念ながら悪化します。下半期、この逆風はさらに強まるでしょう。このような時代に、今までと同じやり方で経営の舵取りをするのは、羅針盤も海図も持たずに嵐の海へ漕ぎ出すようなものです。

9割の社長が見落とす「死の谷」。売上も利益も出ているのになぜ…

先日、ご相談に来られた札幌市内の建設会社の社長A様の話です。前期は過去最高売上を達成し、利益も出ていました。しかし、彼の表情は暗い。「千葉先生、なぜかお金が足りないんです。このままでは年末を越せないかもしれない…」

これが、多くの会社が陥る「黒字倒産」の入り口、「死の谷」です。売上や利益額という、いわば“遅行指標”だけを見ていると、会社の内部が静かに蝕まれていることに気づけません。筋肉が落ち、脂肪だけが増えている不健康な状態と同じです。そしてある日突然、資金がショートするのです。

運命の分かれ道。生き残る会社が見ている「たった一つの指標」とは?

その指標とは「一人当たり粗利益」です

では、嵐の海を乗り切るための唯一の羅針盤とは何か?
それが、『一人当たり粗利益』です。

粗利益(売上総利益) ÷ 平均従業員数

この非常にシンプルな指標が、あなたの会社の「本当の実力」、つまり「従業員一人がどれだけの付加価値を生み出しているか」を、残酷なまでに明確に示します。

なぜ「売上」や「営業利益」ではダメなのか?

売上は、極端な話、赤字覚悟の安売りでも作れます。営業利益は、広告費や人件費を削れば一時的に増やすことができます。しかし、それらは会社の体力を削るだけの麻薬にすぎません。

『一人当たり粗利益』は、ごまかしが効きません。会社の「稼ぐ力」そのものを映し出す鏡なのです。

あなたの会社の「一人当たり粗利益」を計算してみよう

直近の決算書(損益計算書)と、従業員数をご用意ください。すぐに計算できます。
【計算式】売上総利益 ÷ 従業員数 = 一人当たり粗利益
さあ、いかがでしたか?その数字が、あなたの会社の現在地です。そして、業種やビジネスモデルによって目指すべき水準は異なりますが、もしこの数字が昨年より下がっている、あるいは低水準で推移しているのなら、あなたの会社は「死の谷」に向かって進んでいる危険なサインです。

「一人当たり粗利益」が低い会社に共通する3つの末路

末路1:価格競争に巻き込まれ、疲弊する

付加価値が低いため、価格でしか勝負できません。結果、社員は疲弊し、利益は雀の涙。下請けいじめのような状況に陥り、会社の雰囲気も悪化の一途を辿ります。

末路2:優秀な人材から見捨てられる

十分な給与を払えず、やりがいのある仕事も提供できません。結果、優秀な人材はより高い付加価値を生み出せるライバル企業へと流出。残ったメンバーでさらに疲弊するという負のスパイラルに陥ります。

末路3:突然の資金ショートで倒産する

売上は立っていても、手元に残る現金が少ないため、少しの外部環境の変化(取引先の倒産、急な修繕費など)に対応できません。そして、冒頭のA社長のように、ある日突然、キャッシュが底をつくのです。

今すぐ始める!「一人当たり粗利益」を劇的に改善する3つの打ち手

では、どうすればいいのか?絶望する必要はありません。この指標を改善するための具体的な打ち手は、今日から始められます。

打ち手1:「なんとなく」の値決めをやめ、商品・サービスの価値を再定義する

「競合がこの価格だから」「昔からこの値段だから」という値決めは、今すぐやめてください。あなたの商品・サービスが顧客に提供している「本当の価値」は何ですか?それを言語化し、価格に正しく反映させるのです。勇気ある値上げは、顧客離れではなく、むしろ質の良い顧客だけを選別する効果があります。

打ち手2:社員の給与を「コスト」ではなく「未来への投資」と捉え直す

人件費はコストではありません。会社の未来を作るための最重要投資です。社員が成長し、生産性を高めるための研修やツールに投資していますか?そして、生み出された付加価値(粗利益)が適正に分配される給与体系になっていますか?社員の成長こそが、一人当たり粗利益を向上させる最大のエンジンです。

打ち手3:無駄な業務を徹底的に洗い出し、利益を生まない時間をゼロにする

あなたの会社には、誰も目的を理解していない定例会議、何度も発生する手戻り、無駄な移動時間などが溢れていませんか?ITツール(例えばクラウド会計やコミュニケーションツール)の導入や業務プロセスの見直しで、これらの「付加価値を生まない時間」を徹底的に排除しましょう。社員が本来集中すべき「価値創造」に時間を使える環境を整えるのです。

【結論】行動だけが、あなたの会社の未来を変える

パーソナルコンピュータの父、アラン・ケイは言いました。
「未来を予測する最良の方法は、それを発明することだ」と。

『一人当たり粗利益』という羅針盤を手に入れたあなたは、もう未来を恐れる必要はありません。今日、この記事を読んだ知識を、明日からの「行動」に変えてください。

値決めについて会議を開く。社員と1on1でキャリアについて話す。新しいITツールを一つ試してみる。どんなに小さな一歩でも構いません。その行動の積み重ねだけが、あなたの会社の未来を、あなたが望む方向へと「発明」していくのです。

私たち千葉将志税理士事務所は、その挑戦の隣に、常に寄り添うパートナーでありたいと強く願っています。

【今すぐ行動する経営者様へ】限定オファーのご案内

あなたの会社の『一人当たり粗利益』は、本当に安全な水準ですか?
この指標をどう改善すれば、資金繰りの不安から解放されるのか?
その具体的な答えを、私たちがご用意します。

たった60秒で完了!
会社の健康状態がわかる【無料経営診断】はこちら
無理な営業は一切いたしません。安心してお申し込みください。

さらに、この記事を読んだ毎月先着5社様限定で、診断結果をもとにした60分間の無料オンライン経営相談(通常5万円相当)をプレゼント!

投稿者プロフィール

千葉将志税理士事務所代表 千葉将志
千葉将志税理士事務所代表 千葉将志
中小企業社長専門の経営コンサルタント兼税理士。
1977年生まれ、札幌出身。大手税理士事務所在籍中、税理士試験に合格。「試算表を作るだけ」の業務が中心で、経営支援に踏み込めない現状に強いジレンマを抱える。大手事務所を退所し、コンサル型の税理士事務所に入所するも思い描く支援とのギャップに苦悩。28歳の頃にお客さんゼロ・計画なしという状態で独立を決意。自分自身が事務所経営に苦しんだ経験から「経営者は孤独で、悩んでも税理士に相談しにくい」という現実を身をもって痛感。ふとしたきっかけで参加した勉強会で「税理士=税金や会計処理だけではない。経営戦略まで踏み込んでサポートできる存在でありたい」という想いを強くする。様々な経験を経て、現在は北海道札幌市白石区で「建設業や動物病院をはじめ、多業種の経営者を「数字」と「現場」の両面で支えている。単価・売上・利益向上と財務、人事・採用マーケティングのサポートを得意とする経営コンサルタント。