AIには不可能な「迷い続ける力」。明日からの武器は『ネガティブ・ケイパビリティ』だ。

1月4日。いよいよ明日から本格的な仕事始めです。「今年の方針は?」「この問題の解決策は?」と、明日になれば矢継ぎ早に決断を迫られるでしょう。私たちはつい、「早く正解を出すこと」がリーダーの務めだと思い込んでいます。AIを使えば、どんな問いにも数秒で「もっともらしい答え」が返ってくる時代。しかし、そんな時代だからこそ、経営者に求められる資質が劇的に変わっていることをご存知でしょうか。

即断即決だけが正義ではありません。むしろ、簡単に答えが出ない泥沼のような問いに対して、安易な解決策に飛びつかず、踏みとどまる力。これこそが、AIには決して真似できない、人間固有の知性です。

Today's Wisdom ネガティブ・ケイパビリティ(Negative Capability)

詩人ジョン・キーツが提唱し、近年精神医学や経営学で再評価されている概念。「どうにもならない事態や、答えの出ない不思議さの中に、性急に事実や理由を求めずに留まり続ける能力」のこと。
AIが得意な「問題解決能力(ポジティブ・ケイパビリティ)」の対極にある、「迷い続ける胆力」です。

「分からない」は無能ではない。深層への入り口だ。

明日、もし「正解のないトラブル」や「出口の見えない悩み」に直面しても、焦ってAIに答えを求めないでください。
AIが出す答えは、過去のデータの平均値に過ぎません。誰も見たことのないイノベーションは、あなたが「分からない」という霧の中で目を凝らし続けた時間からしか生まれません。

「解決しない時間」を味わってください。
その忍耐強さこそが、あなたの器を広げます。

迷いの中に留まることは、苦しいことです。しかし、その苦しみこそが、あなたが機械ではなく「創造する人間」である証拠です。
明日からの戦場でも、どうかその「迷い」を手放さないでください。

Leadership Check

Q. 明日、部下から「これ、どうしましょう?」と難問を相談されたら?

Feedback from Masashi Chiba