札幌市白石区の経営に力を入れている千葉税理士事務所です。
いきなり「税理士さんから本当に使える資料もらっていますか?」なんて書いてしまいましたが、これは昔の自分への反省も含めての話です。
毎月税理士さんがきて「試算表」という紙をもらったり、キャッシュフロー計算書や在庫回転率なんかがついた紙をもらったりと多種多様なもらいものがあると思います。
これって「役に立っていますか?」という話です。
(目次)
1.最低限もらうものは貸借対照表・損益計算書の載った試算表
2.決算のためだからもらい物は使わくても不自由しない
3.経営に役に立つのは資料の使い方
1.最低限もらうものは貸借対照表・損益計算書の載った試算表
会計事務所や税理士事務所の担当者は領収書のチェックをして、試算表というものを打ち出します。
試算表というとよくわからないのですが、チェックした月の損益計算書と貸借対照表のことです。
チェックした結果、売上が○○万円・細かい経費が○○万円・税引き前利益が○○万円というようなことを縦長の表にしたようなものが損益計算書です。
チェックした月が主役になった損益計算書ですので、基本的には先月は赤字だった・黒字だったということがわかります。
貸借対照表はチェックした月の現預金や売掛金・買掛金・借入金の残高などがわかるものになります。
こちらはチェックした月時点の会社の財産・負債・過去の利益の積み重ねがわかる表です。
「で?!」となりませんか?
昔の私は領収書をチェックして終わったら、「チェック終わりました。」といってこの試算表というものをお客様に見せて、先月の数字の報告という名の台本を読み上げることをしていました。
今の自分が昔の自分を殴ってやりたいと思います。
そんなこと、経営者は大体わかっているんです。
先月の売上が良かったか・悪かったかくらいは肌間で分かっています。
なのに、誇らしげに「チェック終わりました」です。
反省です。
今はこんな経営に役に立たない打ち合わせはしません。
話は脱線しましたが、会計事務所がくれる最低限のものは先月の試算表です。
2.決算のためだから「もらい物」は使わくても不自由しない
先ほどの試算表ですが、もらったところで使い道はそれほどありません。
この試算表が主役になるのは「銀行融資を受けようとするとき」です。
直近の試算表と過去3期分の決算書を求められることが通例だからです。
経営者にとって、試算表よりも会社の預金残高のほうが重要に決まっています。
常に気になっているのは会計事務所がくれた試算表よりも、預金通帳の残高です。
だって、会計事務所がいつもくれる試算表は決算が近くなった時に利益がどれくらい出ていて、どれくらいの税金になりそうかが分かればよいと思っているからです。
だから、会計事務所の「先月の売上ですが~」という説明で十分だったのです。
本当は、会計事務所や税理士事務所の担当者との時間の使い方損をしているんですよ。
あなたの会社が黒字になって、預金の残高が増えるチャンスを1か月ずつ、無駄にしているんです。
昔の自分の説明で会社が良くなるはずがなかったと思います。
ただの報告と世間話で1時間から2時間たって、事務所に帰るだけですから。
社長が経営については、何の問題も悩みもないという方であればそれでよいと思います。
少しでも業況をよくして、財務を改善したいと思っているのであれば次の項目を見てください。
3.経営に役に立つのは資料の使い方
ドリルの話と一緒です。
ドリルが欲しいのではなく、ドリルの穴が欲しいはずです。
今回のケースでは「試算表=ドリル」で「資料を上手に使った経営情報=ドリルの穴」です。
本当に役に立つかどうかは「もらいもの」の試算表ではないのです。
それはそうですよね、皆さんが資料が必要な時は銀行融資を受けたいときなんです。
むしろ、「うちの会社ってどうなの?」というその資料からわかる説明が欲しいはずです。
健康診断に行って、数字がいっぱい書いてある紙だけもらたってわからないです。
「自分は問題があるのか・ないのか」と「今後どうしたらよいのか」を知りたいのです。
会社の月次の打合せでも、「うちの会社は良いのか・わるいのか」と「今後どうしたらよいのか」を一緒に考える時間にすべきなのです。
会計事務所の月次訪問は何をすべきかはその事務所ごとの考え方があるので、どれも間違いではないと思います。
しかし、私たちの税理士事務所ではそれは間違いとしています。
私たちは先ほどの「現状」と「今後どうしたらよいのか」のミーティング時間と考えています。
そのため、経営に興味のない方には選ばれにくい税理士事務所になっています。
千葉税理士事務所が「会社を良くしたい」「財務を良くしたい」「売上を上げたい」「実質無借金経営を目指したい」「事業承継したい」という方から選ばれる理由は経営の打合せだからです
その数字が意味するものをきちんと説明できているかどうかです。
私たちが打合せで使うものの一部をサンプルとして載せておきますので興味のある方は今すぐご相談ください。
相談電話:011-858-7007