【経理のSOS!社長のギモン解決シリーズ Vol.1】これ経費?YES/NOで即答!よくある質問20選

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札幌市白石区の中小企業専門の経営コンサル型税理士の千葉です。
このブログを読むことであなたは社長からの「これ、経費になる?」という質問に、もう迷いません!パッと判断できる具体的なポイントが分かり、経理業務がスムーズに進むだけでなく、あなたの専門性に対する社長の信頼もグッと高まります。
目次
- 経理担当者のモヤモヤ解消!社長の「これ経費?」に即答!
- 経費判断の超基本!「事業関連性」と「証拠」を抑えよう
- 【YES/NOで即答!】社長がよく聞く経費の疑問20選
- 飲食・接待編
- 交通・出張編
- オフィス・消耗品編
- その他、判断に迷う費用編
- まとめ:自信を持って経費判断!会社の未来を明るく!
経理担当者のモヤモヤ解消!社長の「これ経費?」に即答!
「社長からいきなり領収書を渡されて…これって経費にできるんだっけ?」
日々の業務で、こんなモヤモヤを感じることってありませんか?特に中小企業では、社長のプライベートな支出と事業の支出が混同しがちで、経理担当者さんが判断に迷う場面は多いですよね。

この【経理のSOS!社長のギモン解決シリーズ Vol.1】では、そんな経理担当者さんの悩みに応えるべく、社長がよく疑問に思う「これって経費?」という質問を厳選し、YESかNOで即答できるよう、ポイントを絞って解説します。これを読めば、もう経費判断で悩む時間はありません!
経費判断の超基本!「事業関連性」と「証拠」を抑えよう
経費になるかどうかの判断は、たった2つの基本原則で大きく変わります。
- 事業関連性: その費用が「会社の売上を上げたり、事業を維持・拡大したりするために必要なものか?」が最も重要です。個人的な支出はNG。
- 証拠の有無: 領収書、レシート、契約書など、「誰が、いつ、何を、いくらで」使ったのかを証明できる書類が必須です。
この2つを頭に入れて、具体的なケースを見ていきましょう。
【YES/NOで即答!】社長がよく聞く経費の疑問20選
ここでは、社長からよく出る質問を厳選し、経費になるか否かをシンプルに解説します。
飲食・接待編
- Q1. 取引先との飲食代?
- A1. YES (1人5,000円以下なら会議費、超えるなら交際費。中小企業は交際費年間800万円まで全額OK)
- Q2. 社長個人のランチ代?
- A2. NO (個人的な支出)
- Q3. 従業員との慰労会・忘年会代?
- A3. YES (全員参加で常識的な範囲なら福利厚生費)
- Q4. 取引先へのお中元・お歳暮?
- A4. YES (交際費)
交通・出張編
- Q5. 出張の新幹線代・ホテル代?
- A5. YES (事業目的と出張規程に基づけば旅費交通費)
- Q6. 社長が自家用車で営業に行ったガソリン代?
- A6. YES (事業利用分を走行距離などで按分)
- Q7. プライベートで使ったタクシー代?
- A7. NO (個人的な支出)
- Q8. 出張先での観光費用?
- A8. NO (個人的な支出)
オフィス・消耗品編
- Q9. 事務所の電気代・水道代?
- A9. YES (水道光熱費)
- Q10. 新しく買ったパソコン(10万円未満)?
- A10. YES (消耗品費。30万円未満なら特例で一括経費も可)(ファクトチェック済)
- Q11. 自宅兼事務所の家賃・光熱費?
- A11. YES (事業利用割合で按分すれば経費。例:使用面積や時間で合理的に計算)
- Q12. 社長個人のスマホ代?
- A12. YES (事業利用分のみ通信費として按分)
その他、判断に迷う費用編
- Q13. 従業員の健康診断費用?
- A13. YES (全従業員対象なら福利厚生費)
- Q14. 業務に必要な研修・セミナー参加費?
- A14. YES (研修費)
- Q15. 業務関連の書籍代?
- A15. YES (新聞図書費)
- Q16. 交通違反の罰金?
- A16. NO (罰金は損金不算入)
- Q17. 社長個人の生命保険料?
- A17. NO (法人が契約者で受取人も法人の特定の保険商品以外は原則不可)
- Q18. 会社の取引先の慶弔見舞金?
- A18. YES (交際費)
- Q19. 株主総会後の食事代?
- A19. YES (会議費。ただし高額すぎないこと)
- Q20. 会社のイベントでの景品代?
- A20. YES (福利厚生費または広告宣伝費。目的による)
まとめ:自信を持って経費判断!会社の未来を明るく!
社長からの「これって経費?」という質問に、迷わず即答できるようになれば、あなたの経理業務はもっとスムーズになり、会社からの信頼もさらに厚くなります。
このブログでご紹介した20の質問は、あくまで一般的なケースです。個別の状況や最新の税制改正によっては判断が異なる場合もありますので、少しでも不安を感じたら、ぜひ私たち千葉将志税理士事務所にご相談ください。
札幌市白石区の中小企業専門の経営コンサル型税理士である私たちが、あなたの疑問に一つ一つ丁寧にお答えし、会社の成長を力強くサポートします。
この【経理のSOS!社長のギモン解決シリーズ】は、これからも経理担当者さんの「知りたい!」に寄り添う情報を発信していきますので、ぜひブックマークして活用してくださいね!
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千葉将志税理士事務所
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投稿者プロフィール

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中小企業社長専門の経営コンサルタント兼税理士。
1977年生まれ、札幌出身。大手税理士事務所在籍中、税理士試験に合格。「試算表を作るだけ」の業務が中心で、経営支援に踏み込めない現状に強いジレンマを抱える。大手事務所を退所し、コンサル型の税理士事務所に入所するも思い描く支援とのギャップに苦悩。28歳の頃にお客さんゼロ・計画なしという状態で独立を決意。自分自身が事務所経営に苦しんだ経験から「経営者は孤独で、悩んでも税理士に相談しにくい」という現実を身をもって痛感。ふとしたきっかけで参加した勉強会で「税理士=税金や会計処理だけではない。経営戦略まで踏み込んでサポートできる存在でありたい」という想いを強くする。様々な経験を経て、現在は北海道札幌市白石区で「建設業や動物病院をはじめ、多業種の経営者を「数字」と「現場」の両面で支えている。単価・売上・利益向上と財務、人事・採用マーケティングのサポートを得意とする経営コンサルタント。