アフィリエイトの確定申告は簡単なのでしょうか?それともアフィリエイトの確定申告は難しいのでしょうか?アフィリエイターにとって確定申告対策は必要なのかを含めて考えてみましょう。~弥生会計・MFクラウド会計の札幌市白石区の千葉税理士事務所~
アフィリエイトの確定申告は簡単?難しい?~本当は深い判断が必要な業種~
弥生会計・MFクラウド会計専門の札幌市白石区の千葉税理士事務所です。
アフィリエイトの確定申告は簡単ということを書いている本があると思います。
フリーランスの簡単確定申告という感じの本です。
これらの本は非常にわかりやすくまとまっていて参考になります。
アフィリエイトの税金対策や経理の仕方などもまとまっていたり、アフィリエイトの確定申告の仕方まで書いてあったりします。
フリーランスやアフィリエイトに特化した本はたくさんありますが、隣の本をみると簡単にできる個人事業のための確定申告という本もあるはずです。
あれだけたくさんの本が出ていて、さらにインターネットにもたくさんの確定申告情報や税金対策のサイトもあります。
しかし個人事業の人が税理士に依頼している人が多いのも事実です。
アフィリエイトも事業として稼いでいこうと思っている人は、事業として考えていくほうが儲かるのです。
ただ何となくやっているのであれば、アフィリエイターのための確定申告の本で十分かもしれません。
今回はアフィリエイトの確定申告についてお話しさせていただきます。
「アフィリエイトの確定申告は簡単なの?」と聞かれると、非常に答えに困ります。
アフィリエイトはほかの業種に比べて簡単な部分とものすごく難しい部分が混在している業種だと感じます。
そのため「アフィリエイターのための簡単確定申告」という内容の本をみると不安になってしまいます。
経理自体は複雑にならないのですが、税法的に考え出すと相当深いところまで考えていかなければならない業種です。
ASPのサイトにも確定申告についての情報が載っているところもありますが、税金のプロ目線で見るともったいないと思います。
ASPさんとしては、所得税の確定申告に対する最低限の情報を提供しているのですがこれだけではアフィリエイターが税金対策をすることは難しいと思います。
アフィリエイトの所得は「事業所得」か「雑所得」という部分に注意!
アフィリエイトに関する所得区分は「事業所得」か「雑所得」と簡単に書いてあるサイトが多くあります。
しかし、この事業所得と雑所得という区分は非常に判断が難しいのです。
「どうせ申告するならトクな方がいい!」と誰でも思ってしまいます。
そこで簡単に「事業所得で青色申告をしよう」と思ってしまう方がいます。
なぜなら事業所得であれば、青色申告と白色申告を選択することができます。
青色申告をすれば最大65万円の青色申告特別控除が受けられるので利益が65万円以下であれば無税ということになります。
特にインターネットの世界は自分が選んだキーワードに沿った結論が出るサイトが出てきます。
「アフィリエイト・青色申告」と調べることで青色申告で節税ができると思ってしまうのです。
そもそも、事業に該当しなければ「青色申告」はできないのです。
税務調査で事業所得ではないということになってしまうと、いきなり利益が出てしまい追徴税金が出てしまいます。
特にサラリーマンの方やパートの方が副業として行っていたアフィリエイトを事業として申告している場合には注意が必要です。
(参考)
サラリーマンや主婦の方の仕事は「副業?」「事業?」~在宅ワークの確定申告は要注意!~
ここで詳しく事業と雑所得の判断についてまとめております。
アフィリエイトの収入計上時期は注意が必要!
アフィリエイトはASPからの入金があるまで売上が立たないと思っている方は注意しましょう。
所得税も法人税もお金が入ってきたタイミングではなく、収入が上がったときに売上を上げなければならないことになっています。
①ASPの支払基準に達していないものも売上計上
ASPの報酬支払基準に達していない場合には、ASP側で報酬を留保しています。
このようにASP側に留保されている報酬でも確定しているものは売上として計上しなければいけません。
②ASPの支払いサイトと売上計上時期にずれがある
ASPによっては、締め支払いのサイトが異なっています。
・月末締めの確定報酬を翌月〇日支払い
・月末締めの確定報酬を翌々月〇日支払い
※特に翌々月入金のものは収入の把握に注意が必要です。
預金通帳に入金された金額を売上として計上していると売上計上漏れということになってしまうので注意が必要です。
特に年末にアフィリ収入が増えるコンテンツを扱っているアフィリエイターの方は思わぬ納税になることがあります。
自分で確定申告をしているアフィリエイターの方はこの部分を間違ったまま経理していると税務調査で非常に大きなダメージを受けることになるので注意しましょう。
アフィリエイターは気づかないうちに消費税の対象になっていることも!
アフィリエイトの収入の計上基準と入金のずれが消費税にも影響します。
入金ベースでは1,000万円を超えていなくても収入の計上基準ベースで1,000万円を超えている場合があります。
特に年末に売上の上がるコンテンツを扱っているアフィリエイターの方は要注意です。
自分では悪意なく消費税が免税だと思っていても、税務調査でチェックされるとすぐに消費税の納税義務者だったということが発覚してしまいます。
実は消費税の計算方法には2種類ある~知らなければ損をする消費税~
消費税の計算方法には2種類あります。
一般的にアフィリエイトの場合は簡易課税制度という方を選択した方が消費税が安くすみます。
ここでさきほどの気づかないうちに消費税の課税事業者になっていた問題が影響してきます。
一般的にアフィリエイターにとって有利な消費税の簡易課税制度というものは、消費税がかかる年の前の日までに税務署に手続きをしていなければ受けられないのです。
消費税の本則課税:
・売上の消費税と支払った消費税を精算して納税するもの
・特段の手続きをしない場合には「消費税の本則課税」になります
※消費税対象の経費や大きな設備投資がある場合には、本則課税が有利です。
消費税の簡易課税:
・売上の種類を6種類に区分して、売上の消費税に業種ごとに決められた率をかけて計算した消費税を納税します。
※アフィリエイトの場合には5種(サービス業)に該当します。
※預かっている消費税の50%を納税することになります。
・適用を受けようとする年の開始の日の前日までに「簡易課税制度選択届出書」を税務署に提出します
・簡易課税制度を選択した場合には原則として2年間は本則課税に戻れません
・前々年の消費税対象の売上が5,000万円を超えている場合は、簡易課税を選択していても強制的に本則課税になります。
※人件費仕事や経費があまりかからない業種は簡易課税が有利になります。
アフィリエイトの確定申告対策のまとめ
アフィリエイターの確定は簡単というイメージがありますが、実は相当奥深いのです。
会計ソフトで処理する部分よりは、税金に対する考え方や消費税の組み立てで大きな差が出てきます。
アフィリエイトを副業からはじめて規模が大きくなっている場合には、税金で大きな損をしていても気が付きにくいという事情があります。
アフィリエイトを事業として成長させていきたい場合にはアフィリエイト専門の税理士さんに相談されることをお勧めします。
千葉税理士事務所のアフィリエイターのための確定申告
アフィリエイトについて専門的におこなっている税理士事務所は少ないかもしれません。
アフィリエイトは新しい分野の仕事です。
さらにアフィリエイトを片手間の小遣い稼ぎという先入観を持っている税理士さんも多いはずです。
千葉税理士事務所はアフィリエイト専門の税理士事務所です。
アフィリエイターの方の経費や収入の計上基準などアフィリエイトの業種特性を理解しながら経理・税金対策をさせていただきます。
アフィリエイトの確定申告対策は時間が勝負!
アフィリエイトの場合、急激に収入が伸びることがあります。
そのためうっかりしていると税金対策ができないまま多額の納税につながってしまうことがよく起こります。
アフィリエイトの収入が伸びてしまう前から経理をしっかりとおこなって対策をしておく必要があります。
アフィリエイトの確定申告や税金について心配な方は今すぐご相談ください!
ご相談専用電話番号 0120-889-459