札幌市白石区の経営に力をいれている千葉税理士事務所です。
物価上昇局面で値上げができている会社とできていない会社の差がはっきりと出てきていると感じます。
今回は「物価上昇局面で値上げができないのはなぜか?」というところとその対策をお話しします。
(目次)
1.値上げができない理由とは
2.値上げをしてお客様が減ることは悪いことか
3.税理士さんに経営相談をしてください
1.値上げができない理由とは
「こんなこと誰に聞かなくてもわかっているよ」という人もいると思います。
かくいう自分も昔そうだったので、答えがわかります。
「値上げをしたら売れなくなるから」と思っているからです。
世の中にはある程度、相場というものがあります。
一昔前は「ワンコインランチ」なんて言われていて、昼食は500円がベースという風潮がありました。
飲み放題付きの居酒屋プランが3000円以下なんてものもあったと思います。
もしかしたら、今もあるのかもしれません。
こういう相場というものがあるので、どうしても「それよりも高い金額にすること=お客様が逃げていく」という方程式が出来上がり、その先には「売上が下がる」「儲からなくなる」という算式が出来上がっています。
では、もう一つ質問させてください。
値上げを躊躇している「今」もしくは「値上げする前」のあなたの会社は儲かっていましたか?
おそらく、値上げをすると「今」より売れなくなってどうしようもなくなるかもしれないから、値上げをすることが怖いはずです。
でも、値上げができていないときの業況が悪いのであれば、値上げをしてもしなくても「悪い」ということに変わりはありません。
ジリ貧になってしまった場合、長期的にダメになるのか、それがちょっと早くなるのかの差です。
すごく厳しいことを言っていますが、自分が経験してきたことなので、声を大にして言います。
値上げができない理由は「お客様のせい」ではなく、あなたが怖いと思っているからです。
私たちはお客様を黒字にすることを目指しています。
だからこそ、こんな厳しいこともお伝えしながら一緒に経営の話をしていきます。
2.値上げをしてお客様が減ることが悪いことか
仮に、値上げをしたせいでお客様が10%減ったとしましょう。
(ビフォー)
安売りをしていたので、売価500円ランチで原価が200円だった。
1日のお客様はありがたいことに、30名来てくださっていました。
(アフター)
物価も上がったので、売価を700円ランチにして原価が300円になった。
値上げのせいでお客様が10%減って27名になった。
(ビフォー)の粗利益=(500円-200円)×30名=9,000円
(アフタ)の粗利益=(700円-300円)×27名=10,800円
どうでしょう?
お客様が1割も減ってしまったので、すこし店はさみしくなったかもしれませんが、利益は増えています。
原材料費も前よりもかけていてもです。
値上げをしてお客様が減ることが怖いというのは、このように数字で考えない場合に起こることです。
経営者は値上げができないでジリ貧になることよりも、経営的にどうしたら会社が良くなるのかを考えることをしてください。
私たちはお客様にこのように数字を使って考える習慣を作っていただきます。
だからこそ、社長は常にどうしたらよいかを数字で考えられるようになります。
3.税理士さんに経営相談をしてください
経営者にとって一番身近な経営のパートナーは税理士さんです。
あなたも定期的に税理士さんとお会いすると思います。
そのたびに経営の話をしてください。
1年はあっという間に過ぎてしまいます。
あなたの5年・10年も社員の5年・10年もあっという間に過ぎ去ってしまうのです。
税理士さんとの面談で少しでも経営に対して前向きに進めるきっかけに使っていただくと、ほんの少しずつでも会社はよくなっていきます。
なぜなら、何もしないままよりは絶対に良くなるからです。
コロナ融資の返済をすることだけが目的となって経営をしても、決して楽しい事業にはなりません。
できれば、社長も社員も1年1年良くなっていく実感を持ちながら進んでいただきたいです。
そのためにも、税理士さんを上手に活用してください。
私たちはお客様をより良い黒字にするという目標があります。
そのため、節税だけでなく、お客様と経営の話に力を入れています。
一般の会計事務所が提供する資料とは別の超濃厚な月次資料を使って経営ミーティングをするという特徴があります。
もしも、私たちに興味がございましたらお声がけください。
相談電話:011-858-7007