仕事始めの疲れは「嘘」じゃない。リーダーに必要な『裏舞台(バックステージ)』の作り方。

1月5日。今日、あなたは会社という舞台で、見事な「座長」を演じきりました。社員の前で明るく新年の挨拶をし、不安を隠して力強くビジョンを語る。その背中には、トップとしての重圧がのしかかっていたはずです。もし今、帰宅してドッと疲れが出ているなら、それはあなたが嘘をついていたからではありません。プロとして「役割」を全うした証拠です。
多くの経営者は「ありのままの自分」でいられないことに罪悪感を抱きます。しかし、AI時代において、この「演じ分ける力」こそが、組織を安定させる高度な社会的スキルなのです。
社会学者アーヴィング・ゴフマンが提唱した理論。人間関係を「演劇」になぞらえ、私たちは常に「表舞台(Front Stage)」で役割を演じていると説きました。
重要なのは、演技をやめて仮面を外せる「裏舞台(Back Stage)」を確保することです。
仮面は、外すためにある。今夜は「裏舞台」へ。
AIには「裏表」がありません。常に一定の出力を行います。
しかし人間は、表舞台でエネルギーを放出した分だけ、裏舞台での回復を必要とします。
今日のあなたは、AIには不可能な「感情労働」という高負荷なタスクを完遂しました。
今、このコラムを読んでいる瞬間こそが、あなたの「裏舞台」です。
ここでは、強いリーダーである必要はありません。
泥のように眠ってください。弱音を吐いてください。
その「弱さ」を安全にさらけ出せる場所(バックステージ)を持っている人だけが、明日もまた、ステージの上で最高のパフォーマンスを発揮できるのです。
Q. 今日の自分の振る舞いを、どう評価しますか?




