「忙しい」は思考停止の麻酔だ。AI時代の罠「ダス・マン(世人)」から目覚めよ。

1月7日。七草粥で胃を休める日ですが、あなたの「脳」はすでにフル稼働していることでしょう。山積みのメール、調整ごとの連絡、現場からの相談。AIやチャットツールのおかげで、これらをさばくスピードは劇的に上がりました。しかし、ここに大きな落とし穴があります。
「忙しい」という状態は、実はとても心地よいものです。なぜなら、目の前の作業に追われている間は、未来への不安や、本当に向き合うべき重たい課題(経営の本質)から目を背けていられるからです。AIによる効率化は、この「心地よい逃避」を加速させる装置になりかねません。
哲学者マルティン・ハイデガーが提唱した概念。日々の雑事に埋没し、周囲と同じように考え、行動することで、本来の自分(実存)を見失った状態のこと。
AIは「平均的な正解」を大量生産するため、依存しすぎると、経営者さえもこの「ダス・マン」へと均質化させてしまいます。
「スムーズな日常」を疑え。そこにあなたの実存はあるか。
今日一日、何もトラブルがなく、予定通りにタスクが消化できたとしたら、喜ぶ前に少し警戒してください。
それは、あなたがシステムの一部として機能してしまった(ハイデガーの言う『頽落(たいらく)』した)可能性があります。
経営者の仕事は、タスクを消すことではありません。
スムーズな流れの中に、あえて「違和感(ノイズ)」という石を投げることです。
忙しさに逃げないでください。AIに日常を任せるのは、あなたが楽をするためではなく、あなたが「人間として悩む時間」を確保するためです。
七草粥を食べる数分間だけでも、スマホを置き、デジタルの喧騒から離脱する勇気を持ってください。
Q. 今日のあなたの「仕事ぶり」を振り返ってみてください。




