札幌市白石区の経営に力をいれている千葉税理士事務所です。
頑張って売上が伸びているのに、お金がないという感覚が強い経営者さん必見です。
利益が出ているのにお金がない理由を考えてみましょう。
(目次)
1.利益があったらお金があるはず
2.売上が伸びるほどお金が無くなる理由とは
3.改善するためには経営に強い税理士さんに相談すべき
4.まとめ
1.利益があったらお金があるはず
利益=お金という感覚はごく普通の感覚です。
あえていうと「お金が増えたら利益がある」という感覚の方があるかもしれません。
税理士さんに質問をすると教えてくれるのですが、専門用語で難しく説明されて”さっぱりわからん”という声をよくお聞きします。
経営者の方は体験的に”それはあるある”だなと思っているけども、なぜそうなるのかがよくわからない経営七不思議になるわけです。
この利益があったらお金があるはずが成り立つパターンは現金商売です。
その理由を次で見ていきましょう。
2.売上が伸びるほどお金が無くなる理由とは
売上の上がるタイミングは商品を販売した時や仕事の完成物を引き渡したときになります。
イメージ的にいうと請求書を出す前に売上は上がっていることになります。
請求書を出すということは、その月の末日や翌月になってから入金になると思います。
これに対して、必要な仕入や材料を現金で買っていたらお金はすでに減っています。
未入金なのに支払いが先に出ているという状況です。
具体例でみていきましょう。
・売上100万円(翌々月入金)
・仕入30万円(翌月支払)
・利益=100万円-30万円(70万円)
これを12か月やっていたらどうなるか。
売上は1,200万円
仕入は360万円
利益は840万円となります。
未入金は最後の2か月の売上は期末で未入金です。
・入金待ち100万円×2か月=200万円
一方で仕入支払いで後払いのものが1か月あります。
・支払待ち30万円×1か月=30万円
∴利益と期間がずれている未入金分=200万(入金待ち)-30万円(支払待ち)=170万円となります。
利益は840万円なのですが、お金の増加は840万円-170万円=670万円となります。
つまり、粗利益率の低いものであればあるほどサイトのずれの資金繰りが苦しくなる構造といえます。
これが成長時期であれば、収益はどんどん伸びていくわけですから資金繰りがどんどん苦しくなるという構造になります。
さらに、固定費が大きくなると、より大きな売上が必要になります。
これが資金繰りが苦しくなる流れです。
3.改善するためには経営に強い税理士さんに相談すべき
売上が上がり利益が出ているのに資金が苦しくなる仕組みがわかったところで改善できなければ意味がありません。
キャッシュフロー計算書など会計ソフトで出力でき、会計事務所の担当者も持ってきたりします。
しかし、ただそれを説明するだけで「こういう理由で資金繰りが苦しいわけです」で終わります。
そうなると皆さんが感じることは「で!?」となるわけです。
至極まっとうな反応だと思います。
私がその説明を聞いても「で!?」「だから?!」となります。
ここからは経営に強い税理士さんに協力してもらうしかないのです。
税務や会計という分野ではなく経営という分野で理解があり、経験がある税理士さんが必要です。
経営に強い税理士さんであれば、その原因を一緒に確認した後に、どのように今後の展開をしていくかを考えてくれます。
税務申告中心の税理士さんでは「利益がでると納税が出るので経費を使いましょう」とトンチンカンな回答をしてしまいます。
4.まとめ
会社の資金を増やしていくためには、事業とお金の仕組みを理解しなければなりません。
節税をしたら税金が減って楽になるわけではないのです。
経営という観点から資金をどのように増やし、使い、成長していくのかを考えていくのです。
そのために経営に強い税理士さんと付き合う必要があるのです。
私たちはお客様を黒字にするという目標を持ち、経営に強い税理士を目指しております。
会社をよくしたいという方は今すぐご相談ください。