消費税率10%でも黒字を続けるために必要なもの【経営計画コンサルタント】

札幌市白石区の経営計画コンサルタントの千葉です。消費税の増税の影響もあり今後の景気が心配です。さて、消費増税の影響で売上・利益の減る可能性が高い中黒字を続けるために必要なことを考えてみましょう。

消費税率10%でも黒字を続けるために必要なもの【経営計画コンサルタント】

(目次)

1.消費税10%で景気はどうなる?

2.黒字にはコスト管理が一番よい?

3.本当の黒字は経営計画で実現できる

4.まとめ

1.消費税10%で景気はどうなる?

経済の専門家ではないので、個人的な感想を述べたいと思います。

消費税率が10%になることで飲食店を中心に混乱が続いています。

店側の経理だけではなく、消費者においても混乱や心理的な景気の冷え込みが感じられます。

以前ほど消費税が上がったという実感はないという方もいらっしゃいますが、中長期的にみると影響は出てくる可能性があります。

消費税が上がることで景気は良くなるよりも、悪くなる可能性がの方が高いのではないかと思います。

消費税率と税収の推移をみると消費税率が3%から5%に上がった時には、消費税・所得税・法人税の合計税収は消費税増税前を下回っています。

その後ITバブルのころに税収は回復しますが、その後再び税収が下がっています。

消費税率が5%から8%に上がった際には、税収自体は増えています。

でえは、消費税があがっても景気が落ち込んでいないのかというと「はっきりはわからない」のです。

「税収が増える=景気が良い」という訳ではありません。

税法が改正されて、税率は下がっても控除が下がったり、減価償却が減ったりすると課税ベースが拡大されるため税収は上がります。

そのため、税収の増減と景気が良かった悪かったという単純比較はできません。

キャッシュレス決済による消費の活発化も行われていますが、数か月~数年すると支払いが厳しくなって消費が落ち込むリスクも内在している気がします。

消費税増税による心理的・経済的負担の影響がでてくると肌感としての景気は良くなる可能性は高くない気がします。

特に飲食業は消費者をお客様にしているので景気の影響が大きくなります。

2.黒字にはコスト管理が一番よい?

黒字にするためには「利益」を出さなければなりません。

景気が悪くなると売上が下がりやすくなったり、利幅が減っていきます。

利益=売上-経費

利益を出すためには経費を抑えることで利益が出るということになります。

景気が悪くなったり、自社の売上が悪くなるとコストカットを行いたくなります。

はたして、これが一番良い経営なのでしょうか?

(コスト削減が進められる理由)

①収益を上げる方法がわからないから

②収益を上げるよりも簡単に実行できるから

③コンサルタントがコスト削減を勧めるから

経費が少なくなることで、収益があがらなくても利益が出るようになります。

さらに、収益が下がっていても収益の減少以上にコストを削減すると利益は増えます。

黒字だけを目指すのであれば、コスト削減でもよいということになります。

しかし、このご時世に削減できるコストには限界があります。

間違ったコスト削減をすることは、会社の経営を弱らせるリスクも高いのです。

かけるべきコストを減らすと、粗悪品ができたり、お客様へのサービスの質が低下します。

その結果ますます売上が下がって収益が低下します。

さらにコスト削減をしようとする悪循環に陥ってしまいます。

黒字にするために必要なことはコスト削減ではないのです。

3.本当の黒字は経営計画で実現できる

本当の黒字は会社が成長することで実現できる黒字です。

たまたまの黒字でもなければ、無理なコスト削減を行って捻出した黒字でもありません。

黒字を作る土壌を作って、育てた黒字なのです。

では、本当の黒字をどうやって作っていくかが重要になってきます。

黒字になったらすぐに悪い節税を行ってしまってはダメなんです。

大切なことは会社が成長していくことです。

だから黒字になったら成長のために必要な節税はしますが、むやみやたらと節税に走りません。

しっかりとしたビジョンをもつことで本当の黒字を出し続けることができます。

このブレない本当の黒字を出す体質づくりをするためには、経営計画をしっかりと作りこむことです。

経営計画を作ることで、「会社の進むべき方向」や「やるべきこと」が明確になります。

社員も自分たちがすべきことがわかるため、効率的な仕事が可能になります。

何ができて、何ができていなかったのかの「ものさし」もできます。

決まりがないまま物事を進めると、どこに向かっているのかがわからないためです。

それに振り回される従業員は疲れ果ててしまいます。

まわりまわって会社は赤字なってしまうのです。

資金繰りに苦労しない会社づくりは経営計画をからスタートするのです。

4.まとめ

消費税の増税が行われ景気が悪くなってくるかもしれません。

日本全体の話はわからなくとも、自分の業界の先行きに明るさが見えない方も多いはずです。

不安が先行するとコスト病にかかります。

コスト病にかかると成長が止まって、より売上が下がっていきます。

不安にとらわれる前に、しっかりとした会社のビジョンを作っておきましょう。

コスト病にならずに、売上を上げられる仕組みを作るのです。

そのために今すぐ経営計画を考えていきましょう。

関連記事

  1. 建設業の選択と集中とは

  2. 物価高騰時代の経営はコレができないとマズイ

  3. 必要売上高を理解していますか?

  4. コロナの今こそ時間をどう使うか?

  5. 生命保険の負担が重い会社の見直すポイントとは

  6. 持続化補助金にも経営計画が重要

  7. 税理士さんが減価償却費で調整しようといわれていませんか?

  8. 売上1億円の壁を突破したい建設業の税理士選びのポイント

千葉税理士事務所はココが違う!


他の税理士事務所とは「ちょっと違う」千葉税理士事務所。若さ溢れるパワーで御社を全力でバックアップ!フットワークならどこにも負けません!札幌市内はもちろん、北海道内どこでもご訪問させていただきます!

千葉税理士事務所のご案内

法人設立前に知っておきたいこと