札幌市白石区の経営に力を入れている千葉税理士事務所です。
今回は税理士さん選びの一番大切なポイントをお話しします。
これはあなたの会社と従業員さんの未来に大きな影響を与える話です。
(目次)
1.値段で選ぶとお値段未満の満足度になる
2.税理士さんもお客様を選ぶのは当たり前
3.税理士さんを選ぶのは「相性が合うかどうか」が一番重要
1.値段で選ぶとお値段未満の満足度になる
税理士さんを選ぶ際に、まずは値段で選ぶという方も多いと思います。
税理士紹介会社経由の場合には低価格が選ばれる理由になっているところがあります。
どうしても「税理士=コスト」と考えられることが多いためです。
その根底には「どの税理士さんも質は同じ」と思われているからです。
税務会計についてはある一定の質は担保されていることがほとんどなので、ある意味正解です。
ただ、経理をしてもらい、確定申告や決算をやってもらえればよいという場合には値段で選んでもよいのかもしれません。
しかし、値段で選んだ後にその税理士さんに対して不満を持つ可能性が高いです。
あなたの経験でもそうなったのではありませんか?
値段を下げれば下げるほどサービスの質が下がって当たり前ということを忘れているからです。
10年前の税理士料金と今の料金が据え置きだったとしたら、人件費の上昇・物価高騰を税理士さんが負担しているのです。
同じ料金で新しい税理士さんを探した場合、今までの税理士さんのように我慢をしてその価格で提供してくれる可能性は低いです。
新しい税理士さんはサービスの質を顧問料に合わせることで低価格で引き受けるしかないからです。
その結果、前の税理士さんに不満を持って次の税理士さんにしたのに、その税理士さんに対しても不満をもってその次を探すというループに入ってしまうのです。
税理士さんをころころ変える個人事業主や会社の場合には、税務署側も「何か理由があるのでは?」と考えることもあるようです。
そう考えると「あなた自身やあなたの会社はどうなりたいのか?」を考えてから税理士さんを探すことをお勧めします。
2.税理士さんもお客様を選ぶのは当たり前の時代
皆さんの会社で人を採用するときに、いろいろな条件を出しますよね。
「社員採用で条件を付けて選ぶのに、なぜお客様を選ばないのか」という話があります。
これには深く感銘を受けました。
私も開業した時には食べていくために、低価格でたくさんのお客様が増えたらよいと思っていました。
しかし、これは完全な間違いでした。
税理士側もお客様を選ぶ時代です。
なぜなら、税理士事務所業界も皆さんの業界と同じ人手不足です。
今までの経験上、きちんとした報酬を支払っていただけるお客様と低価格を要求する方では私たちへの対応も違います。
高い報酬をしっかりとお支払いいただく方は「ありがとう」と良くおっしゃっていただけます。
私たちもますます喜んでいただきたくなるので、一生懸命情報を探してでも提供しようとしていきます。
一方低価格を要求する方は無理難題を投げつけたり、連絡が取れなかったり、資料をなかなかくれなかったりという仕事自体がうまくいかない方がいます。
それでいて相手にミスがあったのだから低価格でやり続けることを要求したりします。
今の時代だとカスハラといわれてしまうことにもなるので税理士事務所としても契約を継続させることはできないのです。
一番損をしているのはその会社です。
本来もっと良い情報をもらえたり、良いサービスを受けられたはずなのに自分から良いサービスを拒否する行動をしてしまい、税理士さんから解約されてしまうからです。
皆さんの業界でも同じではないでしょうか?
あなたの会社のお客様で「実はやりたくない」や「儲からないのはなぜだろう」と思った時に思い浮かぶ取引先はありませんか?
より良い仕事をしてお客様に喜ばれることが目的なのにそれをさせてもらえないことはありませんか?
つまり、あなたの会社の業績を改善する場合と同じで「1円でも払ったらお客様」という考えは捨ててください。
あなたの会社が事業を継続するためには適正な金額で買っていただけるサービスをその金額で買っていただける方に提供しなければ事業は継続できません。
だから、税理士事務所もお客様を選ぶ時代なのです。
低価格を人に要求する経営者はなぜ取引先が増えても売上が上がっていないのか、安くなければ売れないと思い込んでいるのかがわかっていないのです。
自分の経営上の失敗を理解しないから取引先に対しても無理な要求をしてしまっているのです。
そして、その取引先からも嫌われて良い条件で取引してもらえていないのです。
その理由は「どうしたら人が喜んでいただけるか」ということを考えないからです。
お客様に喜んでいただけることで売り上げが増えるという商売のルールを忘れてしまっている方なので税理士事務所もこうした経営者とは付き合いたくないのです。
3.税理士さんを選ぶのは「相性が合うかどうか」が一番重要
税理士事務所との契約書には一般的に税務や経理についてのことが書かれています。
経営コンサルタントというような内容は通常書かれていません。
これは「あなたの知りたい情報を教えてもらえるかどうか」は税理士さんとの相性による場合もあるのです。
「うちの税理士は情報をくれない」と不満を持っている場合、本当にその税理士さんが情報を持っていないのか、あなたとの相性が悪くて教えていないのかはわかりません。
税理士さんとの契約上には税務や経理の内容しかないのですから、契約通りのサービスは行っているので問題はないということになります。
まして経営相談と書かれていたとしても、経営相談の内容までは決められていません。
税理士さんもその税理士事務所の職員さんも会社の経営者も当たり前ですが人です。
人は好きな人の話はよく聞きます。
反対に嫌いな人の話は素直に聞けません。
相性の良い人同士はお互いの話をよく聞き、よく話し合います。
相性が悪ければあまり話をしないで、効率的に処理をすすめていくだけになります。
毎月の打合せや決算の打合せは何を言うかではなく、誰が言うかということです。
つまり、あなたと相性のよい税理士さんを選ばなければあなたも税理士さんもお互いの言っていることを理解しようとしないことになります。
相性が良ければ経営者の進みたい方向に対してアドバイスをし、その経営者も頑張って成果を出す。
これを繰返すことで二人三脚で会社が良くなっていくというサイクルになります。
あなたの目標を思い描いて、そして相性の良い方を探すという順序が一番良いと思います。