札幌市白石区の千葉税理士事務所です。個人事業を中心にクラウド会計の普及が進んできていますが、知られていないリスクをお話しします。
クラウド会計の注意点【自動経理で税務調査トラブルも】
AIの普及によって自動経理がおこなわれるクラウド会計が非常に人気になってきています。
特に個人事業の方や社長一人の法人なども積極的にクラウド会計を導入してきています。
私たち税理士から見てもクラウド会計はとても便利で今後の会計ソフトのメインになってくる可能性を感じています。
しかし、便利なものには副作用というものがあります。
クラウド会計の特徴を理解して使わなければ将来的に行われる税務調査の際に大きなトラブルを抱えるリスクがあるのでご注意ください。
(目次)
1.クラウド会計と今までの会計ソフトの違いとは
2.クラウド会計があれば経理知識がなくともできてしまう?
3.クラウド会計で税理士さんを頼む意味とは
4.クラウド会計を上手に使って効率的経理を
5.千葉税理士事務所のクラウド会計対応とは
1.クラウド会計と今までの会計ソフトの違いとは
クラウド会計といわれても「よくわからない」という方も多いかもしれません。
今起業した人にとってはクラウド会計が普通の会計ソフトとなっているかもしれないのです。
今までの会計ソフトといわれるものは次のような会計ソフトです。
(今までの会計ソフトとは)
①パソコンにソフトをインストールして使う
②会計ソフトを起動して、領収書・預金通帳などの資料をみながら人が入力する
③会計ソフトを操作するためには簿記や会計の知識が必要
(クラウド会計とは)
①web上で利用する会計ソフトのため、OSによる縛りがない
②web上で利用するため、特定のパソコンでのみの作業にならない
③POSレジ・インターネットバンキング・クレジット明細などと会計ソフトが連動して自動経理をする
(クラウド会計と今までの会計ソフトの大きな違いとは)
①クラウド会計はインターネット上で使う会計ソフトになるため、インターネット環境が必ず必要
②クラウド会計はweb取引(預金・クレジット)などと自動連係し、自動経理することができるので便利
③クラウド会計はインターネット上で使う会計ソフトなので人間が入力する場合には反応速度が遅くストレスがある
つまり、クラウド会計は自動経理を使うという部分で大きなメリットのある会計ソフトということになります。
現在では手書き以外の現金領収書を携帯カメラやスキャンをすることで自動経理ができるところまできていることから、人間が手で入力せずとも経理自体は自動化できるようになってきました。
個人事業主の方や少人数の株式会社や合同会社でクラウド会計を導入することで経理担当者の人件費を使わずに経理をおこなうことができるところまで来たといえるかもしれません。
2.クラウド会計があれば経理知識がなくともできてしまう?
クラウド会計が人気になっている一番の部分は「自動経理」です。
私たち税理士がお客様の領収書・請求書など資料を預かって帳簿入力することを「記帳代行」といいます。
この記帳代行をする場合、人間が領収書をみながら経理処理をしていくことになります。
領収書の日付・取引先名・金額・内容をみながら会計ソフトに1枚1枚入力していくのです。
これを自動化することができるものがクラウド会計です。
領収書をスキャンすることで自動的に領収書に対応した経理をしてくれる機能を持っています。
インターネットバンキングやクレジットweb明細を利用している場合には、これらの情報を会計ソフトに自動的に経理してくれます。
ここまでできるのであれば「経理知識がなくても大丈夫」と感じます。
税理士から見ても簿記の知識なくとも会計ソフトを使うことができるようにも見えます。
ところが、簿記が全く分からないまま使うのはあまりにもリスクが高いと感じるのです。
AIによる自動経理は一般的な推測と過去の取引に基づいて行います。
最初にきちんとした処理を教えていなければ間違いが複製され続けるということになります。
3.クラウド会計で税理士さんを頼む意味とは
クラウド会計を利用している個人事業の方や法人も税理士さんを頼むことが重要だと思います。
クラウド会計はあくまでも会社側の経理の手間を減らすものです。
税理士さんは税務的に問題がないようにチェックをして、アドバイスをすることが仕事です。
(クラウド会計が普及しても税務調査は今まで通り)
クラウド会計が普及して自動経理をしていても、税務調査は今まで通り領収書や請求書の現物をチェックしながら行われます。
一般的な方はバレないと思っていることも、調査官の経験と勘ですぐに質問攻めにあってバレます。
クラウド会計の自動経理に任せていれば大丈夫と思っている方は、税務調査の際に予想外の結果になる可能性が高いと感じています。
クラウド会計でできることと、税務的に問題があるかどうかは全く別物ということを認識しながら経理の効率化を図りましょう。
4.クラウド会計を上手に使って効率的経理を
クラウド会計は会社の経理の効率化を大きく進める会計ソフトです。
これは間違いのない事実です。
代表的なクラウド会計としては次のものがあります。
①MFクラウド会計
②freee(フリー)
③弥生会計オンライン
MFクラウド会計とfreee(フリー)はクラウド会計の先端を走っている会計ソフトという感覚があります。
昔は使いにくかった部分にも改良がくわえられ操作性もアップしています。
請求書システムとの連携が簡単なものというとfreee(フリー)のほうが良いかもしれません。
MFクラウド会計もオプションを使うことによって会計と給与・請求書システムなども連携することができます。
クラウド会計を上手に使うことで経理担当者の作業時間の短縮がおこなわれるので、個人事業主の方や人数の少ない法人にはお勧めです。
5.千葉税理士事務所のクラウド会計対応とは
クラウド会計をただ使うだけでは経理が完璧にならないのです。
クラウド会計は入力処理の効率化になります。
税務的にリスクが小さくなる経理体制とクラウド会計をセットにすることで事務全般が効率化されます。
札幌市白石区にある千葉税理士事務所はクラウド会計に取り組んでおります。
これから経理を始めたいという方にも、今クラウド会計を使っている方にも柔軟に対応しております。
お客様がご利用のクラウド会計を使いながら効率的な事務作りをサポートをさせていただきます。
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