札幌市白石区のクラウド会計専門の千葉税理士事務所です。税金や経理のことを知らないまま独学で数年過ぎるととてつもない税務リスクが増えてしまうことをご存じでしょうか?今回は独学がどれくらい危険なのかを見ていきましょう。
「税金」や「経理」をわからない人が独学で経理をすると増える税金リスクとは
個人事業主の人も5名以下の株式会社や合同会社でも悩みの種は経理ができないということです。
どうして自分は経理ができないのだろうと思う方もいるかもしれませんが、安心してください「経理をきっちりできる人の方が少ない」のです。
特に経理経験者でもない限り、会計ソフトを使いこなしたり確定申告を自分でしたりということは難しいと思います。
税理士試験の勉強をしたことのある人でも、会計事務所に就職したての頃は「何もわからない」といっても過言ではありません。
難しい本を読んでも、日常の処理の中で理解することは難しいのです。
会計ソフトを購入して説明書をみても「?」がたくさん出てきます。
「こんなに簡単に経理ができます」ということが書いてあるのはわかるのですが、元々がわからない人にこんなに簡単にといわれても訳がわかりません。
たとえば、料理をしたことがない人に「肉とタマネギを切って混ぜるだけ」といわれても、肉もタマネギも切ったことがないので無茶苦茶な要求に聞こえます。
ここで無理をして会計ソフトを独自で使い始めてしまうと「事故」が起きてしまうケースがあるので注意しましょう。
(目次)
1.簿記ができると経理ができるは違う
2.税金を知らないで経理をすると税務調査でパニックに
3.節税できないではなくリスクといわれる理由とは
4.千葉税理士事務所ならクラウド会計とスマホ経理で安心経理
1.簿記ができると経理ができるは違う
会計事務所の求人情報や一般企業の経理募集で「簿記2級以上」という記載が多く出てきます。
経理は簿記を勉強していればできるのだろうと思うかもしれません。
しかし、実際には簿記は知っていた方が説明されたことを理解できる近道という程度です。
簿記ができるから経理ができる訳ではないのです。
英単語を知っている方が英語を読める可能性が高くなるのと一緒です。
英単語を知らなくても、英語の勉強方法を教えてもらえば成績は上がるのです。
経理も簿記を知らなくても「経理のやり方」を教われば、経理のプロになっていくということになります。
簿記を知っているから会社の経理ができるわけではありません。
簿記検定の資格などなくても、お客様の中でしっかりと経理ができている方はたくさんいらっしゃいます。
簿記はあくまでも試験勉強として時間内に問題を解くことができるためのものという要素が強いと思います。
学生時代の勉強をどこにどう生かしていけばよいかがわからないのと同じことになっているのです。
(新人会計事務所職員時代簿記と経理の違いを思い知らされる)
会計事務所に就職したときに、簿記と経理では大きな違いがあることを痛感しました。
簿記の試験ではすべての前提条件が与えられます。
実際の経理は「領収書」や「請求書」をみて、自分で判断していくことが必要になります。
簿記の試験では与えられた前提条件を自分で考えて作っていくことが経理だと気がついたのです。
しかも、領収書や請求書をみて経費になる・経費で落ちないなど判断していく必要があったのです。
簿記試験なら難しい問題を解くことができても、実際の経理では複雑な簿記は使いません。
記録をみてどのように判断するかのプロセスの方が重要なのです。
このプロセスを誤ると税務調査で大きなトラブルを引き起こしてしまうのです。
2.税金を知らないで経理をすると税務調査でパニックに
簿記を勉強した頃がある人が経理ができると思っていると税務調査でパニックになる可能性があります。
税務調査で調査官に指摘されていること自体を理解できない可能性があります。
理解していればきちんと認識を説明できたかもしれないのに、「こういうものは認められません」と言われるとあきらめてしまいかねないのです。
簿記の教科書は前提条件が与えられて正しい経理ができるように問題が作られています。
これに疑問を抱かないまま「できた」と思ってしまいます。
実際に税務調査で指摘の多い項目を見てみましょう。
(税務調査で指摘の多い項目)
1.売上計上時期の間違い
2.在庫や仕掛品の計上漏れ
3.自動車の家事否認
4.役員報酬改訂時期の間違い
5.経済的利益の認定賞与
簿記検定の勉強で見ることがあるのは1と2の部分です。
しかし、この部分も試験問題で前提条件で与えられてしまいます。
どうして売上計上時期の間違いを指摘されているのかわからなければ、税務調査の際に反証するための証拠資料の提示ができません。
3~5の部分は税法独自ルールの部分になります。
特に4・5は税務独特のルールになるので税務調査で指摘されて初めて理解することがあります。
3.節税できないではなくリスクといわれる理由とは【税金の時効は長い】
税金は細かい税法独特のルールというものがあります。
毎年おこなわれる税法改正でちょこちょこ変更が起きてきます。
しかも、優遇税制といわれるものは時限立法ということが多いので知らない間に廃止されている可能性もあります。
税金は間違っていても何年もの間時効になりません。
いつまでたっても税務調査での指摘のリスクがつきまといます。
開業してから税理士さんを頼むまでの期間が長ければ長いほど、間違いを積み重ねてしまう可能性があります。
修正申告をして正しい税金計算をし直すことができますが、修正に伴って支払う数年分の税金を一気に支払うには莫大な資金が必要になります。
悪質な脱税ではなく、経理上の間違いが原因なのですからなんともやりきれません。
同じ売上・同じ利益なのに経理を間違っていたために、最初から正しい経理をしていた人よりも多くの税金を支払うのですから。
(税金リスクは銀行融資の壁になることも)
税務調査が入って修正申告をすると一時的に税金が「延滞」扱いになることがあります。
数年分の修正した税金を一気に支払うことは難しいからです。
本当であれば借り入れをしてでも、税金をきれいにしたいところですが税金の延滞があると金融機関からの融資が難しくなります。
税金を支払うために融資をしても会社の成長にプラスになると考えられないからです。
場合によっては税金を延滞するような会社だという見方もされてしまうので、必要な資金が確保できないケースも出てきます。
4.千葉税理士事務所ならクラウド会計とスマホ経理で安心経理
独学で経理を進めると「時間がかかる」だけではなく「税金リスク」が高くなっていきます。
開業してからの時間が経てばたつほどリスクが積み重なっていきます。
私たちは会社が独学で経理を進めるよりも、効率的に簡単に経理が進められる仕組み作りをお手伝いします。
①クラウド会計で自動経理を導入
②スマホ経理で毎日の経理を歯磨き感覚で
③複数人でもスマホ経理は可能
クラウド会計の導入で会社の経理を従来の半分以下にすることが可能になりました。
会社の帳簿作成で時間がかかっていたものに「預金通帳の経理」「経費領収書の経理」があります。
これをクラウド会計・スマホ経理を利用することで自動化していきます。
最初は自動化になりませんが、税理士事務所がお手伝いすることで会社側の負担を大幅に軽減していきます。
バックオフィス業務もご相談ください
個人事業主の方や法人経営の場合も給与計算や請求業務など雑務がたくさん出てきます。
私たちは会社のバックオフィス業務の効率化についてもご相談ください。
新しい技術は日々開発されています。
事務に関する効率化情報をご提供させていただきます。