札幌市白石区の建設業の経営に強い千葉税理士事務所です。
今回は建設業の経営についての重要なお話をしたいと思います。
(目次)
1.一生懸命仕事をしているはずなのに変わらない理由とは
2.最近の建設業のお客様は経営的な勉強をしています
3.建設業の選択と集中とは
1.一生懸命仕事をしているはずなのに変わらない理由とは
建設業といっても土木工事・とび・内装工事・電気工事・大工工事など様々な業種があります。
いずれの建設業も経営者も従業員さんも一生懸命日々働いています。
朝早くから夜遅くまで現場を終わらせるために、本当に一生懸命仕事をしています。
しかし、忙しいけども売上は横ばい・経費が上がって・利益はそれほど増えないという状況になっていませんか?
これは10名以下の建設業のあるあるの悩みです。
なぜこんなことになるのか経営者の方は薄々わかっているはずです。
一般的には次のことが原因になっています。
①人工請けで建設業の仕事をしている
②現場が土日休みになって日数が減っている
③単価アップができていない
これって建設業界では仕方ないことですよね。
そうなんです。この現象はあなたの会社だけを狙い撃ちしているのではなくて周りの同じような建設業にも起こっていることなんです。
では、これ本当に仕方ないですませて良いのでしょうか?
コロナ融資の返済もあります。
給料も少なければどんどん退職者が出てしまいます。
だから仕方ないでは済まない問題なのです。
2.最近の建設業のお客様は経営的な勉強をしています
最近、私たちの建設業のお客様は経営的な考え方の勉強をされています。
当然、皆さんと同じような悩みがある建設業のお客様もいます。
しかし、ただ不安ということではなく、数字で影響を考えています。
その結果、何をどう変えなければ赤字になるのか、お金が減ってしまうのかを理解しています。
これ大きな違いなんです。
ただ仕方ないと思ってしまう建設業の方と経営的に考える建設業では今の状況は同じでも全然状況は違います。
なぜなら、いくらの売上が足りないのか・利益が足りないのかがわかっていると「こうすることはできないか?」や「単価交渉をする根拠がわかっている」わけです。
ただやみくもに元請けに単価を上げてくれといっても「別の現場であげる」や「今年は無理」で終わってしまいます。
具体的に数字でいくら上げてもらえないと難しいのかがわかっていると具体的に交渉できます。
わかっている相手には向き合わないと現場に来てもらえないという危機感が生まれます。
建設業は人手不足です。
どうしようもないと諦めている会社と将来にわたって存続し、人を増やせる建設業とではどちらを選びますか?
あなたはどちら側の建設業になりたいですか?
3.建設業の選択と集中とは
では本題です。
建設業の選択と集中とは何か。
なんでもやる建設業は請負単価がバラバラになります。
その結果、給料も安定してあげていくことが難しくなります。
自社が選ばれる事業をしっかりと作ることが必要です。
そんなの普通と思われるかもしれませんが、その種類の現場に入っているだけで選ばれているわけではないです。
人手不足だから仕事があるのであって、選ばれるレベルにない会社もたくさんあります。
選ばれるレベルの会社は生産性自体が高いです。
生産性の高い会社は元請けからしても利益の出せる外注先です。
「何か仕事ないですか?」とあちこち声をかけないと仕事がない会社になってはいけません。
ただし、1社専属や3社以下の付き合いであることも経営的リスクです。
選択と集中は得意先を集中するのではなく、技術的に選択と集中をしていく必要があります。
私たちは建設業の方に数字の考え方や経営的なお話を中心に打合せをしています。
もし、経営絵的に考えていきたいという方は是非ご相談ください。
相談電話:011-858-7007